防犯カメラのお悩みを解決
このページで分かること
防犯カメラを設置してみたいけれど費用が不安、本当に効果があるかわからない……。そんな人には、レンタルやリースがおススメです。
レンタルのしくみや費用など気になる点を解説します。
最近の防犯カメラは高性能のものが比較的安価で手に入るようになりました。そのため、初期費用(購入価格)はそれほどかかりません。
多くの場合は購入して壊れるまで使用します。しかし、一方でレンタルやリースという方法もあります。どちらがいいのでしょうか?
まずはレンタルとリース、購入の違いを理解しましょう。
レンタル | リース | 購入 | |
所有権 | レンタル会社 | リース会社 | 購入者 |
契約期間 | 比較的短期 | 比較的長期 | なし |
料金 | 一定のレンタル料金 | リース料率で決定 | 本体価格+設置工事費 |
保守・修繕 | レンタル会社 | リースのユーザー | 購入者 |
瑕疵(かし)担保責任(※1) | レンタル会社 | リースのユーザー | 保証期間中はメーカーや販売店 |
危険負担(※2) | レンタル会社 | リースのユーザー | |
契約期間終了後 | 返還 | 返還または再リース |
(※1)瑕疵(かし)担保責任とは、レンタルやリースをした防犯カメラに瑕疵(欠陥や不具合)があり正常に作動しなかった場合に、誰が責任を負うかということです。レンタルの場合はレンタル会社が責任を負いますが、リースの場合はリース会社に賠償責任はありません。リース契約をして利用しているユーザーが負うことになりますが、多くの場合は防犯カメラの販売会社にユーザーから損害賠償責任を請求できるようになっています。
(※2)危険負担とは、レンタルやリースをしている防犯カメラが滅失(なくなること)や毀損(壊れること、壊すこと)した場合に、誰が損害を負担するかということです。レンタルの場合はレンタル会社が負担しますが、リースの場合はユーザーが負担します。
防犯カメラのレンタルは、1週間~3ヶ月という短期の利用に向いています。イベントや一定期間の工事などの際に利用するといいでしょう。
一方、リースの場合は3年~7年といった長期契約が中心になります。
次に防犯カメラをレンタルやリースで利用する際の費用を比較してみましょう。
防犯カメラをレンタルで利用する場合の費用は、利用期間やレンタルする防犯カメラの機種などによってさまざまなプランがあります。
防犯カメラ専門のレンタル会社では、次のような料金設定になっています。
(レンタルの内容)
・赤外線カメラ 1台
・SDレコーダー1台
・SDメモリーカード1枚
・電源アダプター、ケーブル類 1セット
レンタル期間 | 料金(税込) |
---|---|
1週間 | 7,560円 |
1ヶ月 | 10,800円 |
2ヶ月 | 17,280円 |
3ヶ月 | 21,600円 |
このように1ヶ月レンタルする場合でも1万円ほどで利用できます。ただし、配線工事などはなく、設置はクリップでベランダの柵や雨樋などに取り付ける簡易なタイプのものになります。
また、レンタル料金と別に送料(往復)がかかります。
警備保障会社(ホームセキュリティ会社)でも防犯カメラのレンタルを実施しています。その場合は機器のレンタルだけでなく、セキュリティサービスもセットになったものが多いようです。
機器の購入とレンタルの費用を比較してみました。
(アルソックの例)
契約プラン | 月額料金(税別) | 初期費用 |
---|---|---|
購入プラン | 3,500円 | 工事費53,000円+機器費用194,600円 (10年間無料保証付き) |
レンタルプラン | 6,870円 | 工事費用53,000円(機器はレンタル) |
ゼロスタートプラン | 7,760円 | 0円(機器はレンタル) |
レンタル会社の料金よりも高額になっていますが、これはサービス内容に防犯カメラだけでなく、窓やドアを壊しての侵入時や非常通報などでガードマンが駆け付けるサービス、火災感知機能などもセットになっているからです。
高齢者や子どもの室内での見守りなど幅広いセキュリティサービスが受けられます。
防犯カメラをリース契約する場合は、レンタルのように単純に「月額1万円」などと設定されるわけではありません。
一般にリース契約には次のような項目を元に計算されます。
これによって算出した金額をリース期間の月数で割ったものが、毎月のリース料金になります。
リース料金は経費として処理できる上に初期費用がかからないというメリットがあります。3年~7年という長期契約がほとんどなので、法人での利用が中心です。
防犯カメラをレンタルやリースで利用する場合は、メリットとデメリットをよく考えて選ぶようにしましょう。
防犯カメラのレンタルは個人(一般家庭)や業務用(法人)の両方で利用が可能です。
防犯カメラをレンタルで利用する最大のメリットは「短期間だけ利用できる」ということです。自宅や店舗でずっと不審者を監視したい場合は購入の方がお得ですが、一定期間だけの監視ならレンタルでも十分です。
また、レンタルした防犯カメラに欠陥や不具合があった場合にはレンタル会社の責任で交換や修理をしてもらえます。その点で安心だと言えるでしょう。
防犯カメラをレンタルで利用する際のデメリットには、次のような点があります。
最近の防犯カメラは高性能のものでも1万円前後で購入できます。レンタルの場合は往復の送料もかかるので、1ヶ月のレンタル料金で1万円+送料を払うなら、購入するのと変わりません。
レンタルの場合は「レンタル用」として置いているものなので、古い機種の場合があるということもデメリットになります。また、一般に設置工事までは実施しないケースが多いので、自分でも設置が可能な簡易タイプのカメラを借りることになります。
せっかくお金を払っても、十分な効果が期待できないということでは困ります。用途に合わせてレンタルか購入かを決めるようにしましょう。
ただし、レンタルが悪いというわけではなく、次のようなケースではレンタルがおススメです。
このように期間限定で利用する場合はレンタルが役に立ちます。
なお、状況によっては防犯カメラでの撮影だけでなく、ガードマンの駆け付けなどが必要になることもあります。その場合は警備保障会社のセキュリティサービスの利用がおススメです。
防犯カメラのリースは法人契約(または個人事業主)がほとんどです。
リースのメリットとしては、次の点があげられます。
一方のリースにはデメリットもあります。
リース契約は3年~7年と長期にわたります。契約期間中の解約はできないため、導入する時には先のことをよく検討することが大切です。
防犯カメラは購入する以外にレンタルやリースで借りることも可能です。
レンタルの場合は個人でも利用が可能で、2日間~3ヶ月などの短期間の利用に向いています。メンテナンスが不要でどこでも設置できるタイプのレンタルが主流ですが、1ヶ月以上借りる場合は、購入した方が安くなる場合があります。
イベントや短期間だけの利用時には便利です。
リースは業務用が中心で、3年~7年という長期契約になります。途中の解約ができないというデメリットがありますが、リース料金は全額損金計上できるのがメリットです。
なお、最近は高性能の防犯カメラが安くて購入できるので、用途に合わせてレンタルか購入かを決めるといいでしょう。