ネズミ駆除のお悩みを解決

ネズミ駆除を徹底的にするなら費用はいくらかかる?見積もり例をご紹介

ネズミ駆除を徹底的にするなら費用はいくらかかる?見積もり例をご紹介

ネズミ駆除は自分でする方法から専門業者に依頼する方法までさまざまです。
自分で駆除する場合と専門業者に依頼する場合で、費用はどれくらい違うのでしょうか。

実際の見積もり例を元にご紹介します。

ネズミ駆除を自分でする場合の費用

まずはネズミ駆除を自分でする場合の費用を計算してみましょう。

ネズミ駆除の方法

自分で行う場合、駆除の方法は次の3通りがあります。

駆除の方法 具体的な内容
ネズミを追い出す方法 ・超音波
・忌避剤(きひざい)
・スプレー
・煙
ネズミを捕まえる方法 ・粘着シート
・カゴトラップ
・バネ式ネズミ捕り器
ネズミを死亡させる方法 ・殺鼠剤(さっそざい)
・毒エサ

自分で駆除する場合の費用とデメリット

それぞれの駆除方法は費用が安く、素人でもできるというメリットがありますが、デメリットもあります。

ネズミを追い出す駆除方法の費用とメリット・デメリット

ネズミが嫌う周波数の超音波を流してネズミを追い出す方法や、忌避剤(きひざい)と言ってワサビやハッカなどネズミが嫌がるニオイを発生させて追い出す方法です。それぞれの1個あたりの費用は次の通りです。

超音波 2,000円~1万円
忌避剤 1,000円前後
ネズミ撃退スプレー 1,000円前後

超音波は有効範囲が80㎡(約24.4坪)~230㎡(約70坪)ほどです。一戸建て住宅の場合は1階と2階にそれぞれ配置します。できれば各部屋に置くといいので、そうなると5~6個は必要になるでしょう。

なお、超音波は人体に影響はありませんが、若い人の中にはまれにこの超音波の音が聞こえて不快感を感じる場合があります。

メリットはネズミの姿を見なくてもいいという点ですが、ネズミが超音波に慣れてしまうと効果がなくなり、再び住みつくので決定的な駆除にはならない点がデメリットです。

また、忌避剤は1個1,000円前後で購入できますが、効果は1ヶ月程度で薄れてしまいます。6畳に1個必要なので、広い部屋や家全体に置く場合は数千円かかります。この場合も効果が薄れるとネズミが戻ってくる可能性があります。

ネズミ撃退スプレーはネズミが嫌がるニオイを噴射するものです。ネズミが通りそうな場所にスプレーすれば5~6時間は効果が持続します。しかし、継続的にニオイがするわけではないので、一時的な対策にしかなりません。

ネズミを捕まえる駆除方法の費用とメリット・デメリット

粘着シート 300円程度(2枚入り)
カゴトラップ 1,000円~2,000円
バネ式ネズミ捕り器 700円程度

粘着シートはゴキブリなどを捕るものの大きい版のものです。

単価は安いのがメリットですが、ネズミが通りそうな場所に敷き詰める必要があるため、相当な枚数が必要になります。そのため、1万円前後かかる場合があります。

カゴトラップやバネ式ネズミ捕り器は安いですし、エサはソーセージやチーズなどネズミが好きそうな食べ物を置いておけば大丈夫です。

ネズミを1匹ずつ確実に捕まえられるという点がメリットですが、ネズミの大きさに合わせた仕掛けを準備しなければいけないこと、ネズミは警戒心が強く知恵があるので1匹がワナにかかると他のネズミが警戒して近寄らない可能性があることなどがデメリットになります。

結果的に家の中のネズミをすべて捕まえるのは難しいと言えるでしょう。

また、この方法では生きたまま捕獲します。そのネズミを近くに逃がすと、どこかで生息し繁殖してしまいます。完全に駆除するには死亡させるしかありませんが、これを苦痛に感じる人が多いのもデメリットだと言えます。

ネズミを死亡させる方法の費用とメリット・デメリット

駆除としてはこれが一番確実な方法です。殺鼠剤は15個入りで500円程度から販売されています。

デメリットとしては、次の点があります。

  • 子どもやペットが誤って口にする危険性がある
  • 警戒してネズミが食べない可能性がある
  • 遅効性の殺鼠剤はネズミがすぐに死亡せず、少しずつ弱っていくため、どこで死んでいるのかわからない
  • 殺鼠剤が効きにくいスーパーラットがいる

子どもやペットが口にしないように配慮が必要ですし、どこで死んでいるのかわからないという点も大変困ります。

その場で即死すればわかりやすいのですが、毒入りのエサ(殺鼠剤)を食べてどこかに移動して死んでいると、死骸が腐敗していきます。

悪臭や虫の被害が発生するのがデメリットだと言えるでしょう。

自分でするネズミ駆除は一時しのぎ

このようにネズミ駆除は自分でもできますが、一時しのぎに過ぎません。ネズミは頭がいいので、しばらくするとまた戻ってきて平気な顔をして暮らしています。

根本的に解決するには、専門業者に依頼するのがおすすめです。

専門業者のネズミ駆除の方法と費用

ネズミ駆除を専門業者に依頼した場合の駆除内容と費用について見ていきましょう。

専門業者のネズミ駆除の方法とは

専門業者は次のような流れでネズミ駆除を行います。

  • 調査・点検
  • ネズミの駆除
  • 糞の清掃・消毒
  • 防鼠(ぼうそ)工事

では、それぞれの内容をご説明します。

ネズミ駆除の前に調査・点検

専門業者はいきなり駆除を始めることはしません。家全体を見て、下記のようにさまざまな調査や点検を行います。

ネズミの種類 クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミのどの種類のネズミがいるのかを調べる
ネズミの数 正確な数の把握は難しいが、巣があるかどうか、糞の様子からおおよその数を把握する
ネズミの居場所 ラットサインや糞などからネズミが生息している場所を突き止める
侵入口 そのネズミはどこから入ってきたのか調べる
被害状況 電気コードや屋根裏の断熱材などをかじっていないかどうかの調査

これらを調査して費用の見積もり金額を出してくれます。なお、調査は無料で行う業者が多いようです。

ネズミの駆除

調査結果を元にネズミの駆除を行います。業者が駆除する場合も上でご紹介したような3つの方法を取り入れて実施しますが、殺鼠剤や粘着シートなどはプロ仕様の強力なものが使用されます。

特にネズミを確実に捕まえるために、広範囲に粘着シートを敷き詰める方法が多いようです。

1回だけでなく数回連続して駆除することで、根絶を図ります。

糞の清掃・消毒

駆除業者はネズミの駆除だけでなく、糞の清掃や駆除後の消毒もやってくれます。ネズミの糞にはサルモネラ菌などの細菌が多いし、ダニの心配もあります。

きちんと消毒してもらいましょう。

防鼠(ぼうそ)工事

ネズミは駆除しただけで安心はできません。今後、家に入ってこないような対策が必要です。
そのために防鼠工事を行います。

工事と言うと大がかりに聞こえますが、ネズミの侵入口をふさぐことを言います。壁に穴が開いていたらふさいだり、通気が必要な場所は金網を張ったりという作業が必要です。

プロの技術は完成度が高いので、安心して任せられます。

専門業者のネズミ駆除の費用

ネズミ駆除の費用は家の大きさや状況によって異なりますが、一例をご紹介します。

一戸建ての場合

ここでは一戸建て住宅の駆除費用についてご説明しています。
マンションやアパートなどは建物全体で駆除を考える必要があるため、ここでは説明を省かせていただきます。

工事内容 単価 数量 金額
ネズミ追い出し
(煙霧処理)
350円/㎡ 100㎡ 35,000円
ネズミ駆除
(殺鼠剤・粘着シート)
2,000円 10ヶ所 2万円
糞清掃 1,000円/㎡ 60㎡ 6万円
消毒費用 500円/㎡ 60㎡ 3万円
建物内の侵入口処置 2,500円 10ヶ所 25,000円
建物外周の侵入口処置 3万円 1式 3万円
諸経費 10% 2万円
合計 22万円

ネズミ駆除の費用はさまざまな要素で変わる

上の例では22万円もかかりますが、実際の費用は次のような要素によって変わってきます。

  • 家の構造(木造、鉄骨造り、鉄筋コンクリート造り)
  • 築年数
  • 駆除する範囲
  • 駆除の方法
  • 防鼠工事(侵入口)箇所の数

まずは一度調査してもらって見積もり金額を出してもらうといいでしょう。

ネズミ駆除の費用~まとめ

ネズミ駆除は徹底的にやらないと、またネズミが戻ってきます。

駆除には自分でする方法と専門業者に依頼する方法があります。自分でする場合はホームセンターやドラッグストア、通販サイトなどで駆除用具を購入して行います。費用は1回の駆除で数千円~1万円程度でできますが、完全に駆除できないケースが多いようです。

一方、専門業者に依頼した場合は、調査・点検をして、徹底的な駆除と糞の清掃、消毒、そして侵入口をふさぐ防鼠工事までやってもらえます。自分でするよりも費用はかかりますが、「もうネズミに悩まされない」という安心感が得られます。