ネズミ駆除のお悩みを解決
このページで分かること
ネズミがいるとわかれば一刻も早く駆除しないと、どんどん増えていきます。しかし、困るのが駆除したネズミの死骸です。
どこに捨てればいいのか、手で触っても大丈夫なのか……など、ネズミの駆除と死骸の処理についてご説明します。
ネズミの駆除方法は大きく分けると「追い出す(逃がす)」「捕獲する」「死亡させる」の3種類があります。
それぞれの駆除では、次のような道具を使います。
駆除の方法 | 使う道具 |
---|---|
追い出す | ・超音波 ・ネズミ撃退スプレー ・忌避剤(きひざい) |
捕獲する | ・カゴトラップ ・バネ式捕獲器 ・粘着シート |
死亡させる | 殺鼠剤(さっそざい) |
どの方法にもメリットとデメリットがあります。
ネズミが嫌がる超音波を流したり、ワサビやハッカなどネズミが苦手なニオイを発する忌避剤やスプレーでネズミを追い出す方法です。
ネズミの死骸を見たり、触れたりすることはありませんが、追い出したネズミはどこかで生存しています。家の中にはいなくても、「まだ近くにいる」「いつか戻ってくるかも知れない」と思うのは、あまり気持ちのいいものではありません。
また、超音波に慣れると平気な顔で戻ってくると言われています。ニオイも次第に薄れるため、根本的な解決にはならないと言えるでしょう。
カゴやバネ式の捕獲器にネズミが好きなエサを置いて、おびき寄せて捕まえる方法です。また、強力な粘着シートを敷いてそこを通るネズミを捕る方法もあります。
どこかに逃げ出すのとは違って目の前にネズミの姿があるので、「捕獲できた」とわかります。ただ、カゴやバネ式器具は1度に1匹しか捕れません。粘着シートも仲間が捕まった様子を見たネズミが、通り道を変える可能性があります。
ネズミは知恵があるので油断はできません。
さらに、生け捕りにしたネズミをどうするかが重大な問題です。「かわいそうだ」と思って逃がしたくなりますが、それではまた戻ってくる可能性があります。そこでカゴごと水につけるなどの方法で死亡させなければなりません。
殺鼠剤やエサに毒を混ぜて通り道に置いておき、食べさせる方法です。一定の効果はありますが、クマネズミの中には従来の殺鼠剤が効かないスーパーラットがいます。
その場合は、より強力な殺鼠剤を置かなければいけません。
また、小さな子どもやペットがいる家庭では殺鼠剤を誤って口にしないか心配です。夜間だけ置いて、朝になると取り除くということを繰り返して駆除する必要があります。
しかし、ネズミは警戒心が強いので、思うように毒エサを食べないという悩みがあります。ネズミはなかなか手ごわい相手だと言えますね。
殺鼠剤は食べてその場で即死するというものではありません。身体が小さいハツカネズミや子どものネズミなら即効性はあるかも知れませんが、殺鼠剤は遅効性のものが多いため、毒エサを食べてもすぐには死なないのです。
少しずつ弱っていき、ある日どこかで死んでいるというケースが多いようです。
それまではネズミの足音や鳴き声がしていたのに、殺鼠剤を置いて数日したある時から聞こえなくなったということがあります。それは殺鼠剤が効果を発揮して、ネズミが死んだと考えられます。
ところが、ネズミがいなくなったことはわかるが、死骸がどこにあるのかわからないというのはとても不安です。
ハツカネズミは壁の中や押入れの奥、冷蔵庫の後ろなどで死んでいる可能性があります。クマネズミは天井裏や屋根裏、ドブネズミは床下や庭の茂みの下など、なかなか見つけにくい場所で死亡しているケースが多いので、なおさら探すのが困難です。
見つからないまま日数が経過すると、次にご説明するように悪臭、虫の発生などさまざまな問題が出てきます。
駆除しただけでは両手を上げて喜ぶことはできません。死骸の処理をしなければならないからです。ところが、これがなかなか難問題で多くの人が苦痛を感じます。
「ネズミの死骸は触りたくない」というのが本音ですが、放置すると次のように大変なことになります。
悪臭も我慢できませんが、何よりも不衛生になることが問題です。
ネズミの身体にはイエダニやノミが寄生しています。つまり、ネズミはそれらを連れて移動していたということになります。ネズミが死ぬと、ダニやノミは次の寄生先を探して、家中に散らばってしまうのです。特に肌が柔らかい乳幼児やペットなどがいる家庭では要注意です。
イエダニに刺されると激しいかゆみを伴います。また、さまざまな感染症を引き起こす原因にもなります。生きているネズミの駆除はもちろんのこと、死骸の処理もきちんとしておきましょう。
では、ネズミの死骸はどのように処理すればいいのでしょうか。
ゴミの扱いは自治体によって異なりますが、基本的に家庭ゴミとして出せるところが多いようです。
死骸は古新聞などにくるんで指定のゴミ袋に入れて収集日に出しましょう。もし、扱いがわからない場合は役所で聞いてみてください。
ネズミの死骸を処理する場合は、次の点に注意してください。
「早く処理しなければ」と焦って素手で触らないように注意しましょう。ダニやノミに刺される可能性があります。
また、サルモネラ菌などの感染症の心配もあるため、必ずゴム手袋とマスクをして触れるようにしてください。
ダニやノミの被害を防ぐためにも、ハエの発生を抑えるためにも、死骸を見つけたらまず殺虫剤をスプレーしましょう。被害を最小限に抑えるためにもおススメします。
さらに死骸や糞を清掃して、消毒もしておきましょう。
ネズミの駆除用品や薬剤は市販されているので、自分でもできないことはありません。しかし、感染症のリスクや死骸の処理を考えると、専門業者に任せるのが安心です。
ネズミ駆除専門業者に依頼すると、次のようなメリットがあります。
このように、どれを取ってみても自分ではなかなかできないことばかりです。清掃や消毒、再発防止までやってもらえるので、安心して暮らせますね。
また、ネズミ以外の害虫や害獣(イタチやハクビシンなど)の相談にも乗ってもらえます。
専門業者に依頼することのデメリットはただひとつ、費用がかかるということです。
特に一軒家の場合は、5万円~20万円ほどかかります。
自分で駆除すれば数千円~1万円程度でできるので、費用面だけが悩ましいところだと言えるでしょう。
しかし、家族の健康や衛生面、家を守るということを考えれば、費用がかかってもきちんと駆除する方が安心できます。
ネズミ駆除を契約する前に複数の業者から見積もり金額を出してもらう「相見積もり(あいみつもり)」をすると、駆除の方法や費用の目安がわかります。
その上で納得できる業者を決めるといいでしょう。
ネズミがいるとすぐに繁殖する上に、感染症の心配や電気ケーブルをかじられるなどの被害を受けることがあります。
そこで少しでも早くに駆除する必要がありますが、問題なのは死骸の処理です。
死骸は悪臭、ダニやノミの拡散、虫の発生など次の被害を生むため、適切な処理をする必要があります。死骸は素手で触らずに、自治体のゴミ出しルールに従って処理しましょう。
自分でやるのが不安という場合は、駆除から死骸の処理、清掃、消毒、再発防止までやってくれる専門業者に依頼すると安心です。