ネズミ駆除のお悩みを解決
ネズミ駆除は自分でするよりも専門業者に依頼する方が安心です。
しかし、業者はたくさんあるので選び方に困りますね。今回はネズミ駆除業者の選び方のポイントをご紹介します。
ネズミ駆除業者に依頼する場合は、自分で駆除するよりも多くの費用がかかります。そのために、少しでも安いところがいいと思うかも知れませんが、価格以外の点もチェックしましょう。
ネズミ駆除業者を選ぶ際には、次の6つの点をチェックしてみましょう。
では、それぞれを詳しくご説明していきましょう。
どんな工事でも事前に見積もり書を発行し、納得した上で契約します。ネズミ駆除も同じで、必ず見積もり書を発行してもらいましょう。
その際に、内訳がどうなっているのかをしっかりチェックすることが大切です。
見積もり書に「ネズミ駆除 一式 20万円」とだけ記載されていたら要注意です。具体的にどんな作業を行うのかがわかりません。
ネズミ駆除は、次のような工程で進められます。その中で調査や点検は無料で実施する業者が多いので、それ以外の工程に関しての費用が見積もり書に書いてあるかどうかを確かめましょう。
ネズミ駆除には粘着シートを使う方法や殺鼠剤を使う方法などがあるのに、どんな方法で駆除をするのか、薬剤や器具は何を使用するのかがわからないと手抜き工事(駆除)をされても顧客側はわかりません。
見積もり書は次の点をチェックしておきましょう。
チェックポイント | チェック項目 |
---|---|
駆除の方法 | ・追い出し ・捕獲 ・毒餌設置 など |
必要な資材 | 粘着シートや毒餌などの数量と単価 |
糞の清掃 | ネズミの糞の清掃の有無と範囲(㎡) |
消毒 | 糞の清掃後の消毒の有無と範囲(㎡) |
侵入口をふさぐ処置 | ネズミが再び侵入しないために侵入口をふさぐ処置があるかどうか、その数と単価 |
このように、本来見積もり書には多くの項目が記載されているはずです。それぞれの項目の単価と数量、合計金額の記載があるかどうか、計算間違いがないかどうかを確認しましょう。
ネズミは家の中の1ヶ所だけにいるとは限りません。1匹いれば、その仲間がどこかにいると考えていいでしょう。
しかも、ネズミは繁殖力が強いので、どんどん数が増えていきます。家全体を調査して駆除を行うため、場合によっては費用が20万円以上もかかることがあります。
それだけに見積もり金額が妥当なものかどうかをきちんと確かめることが大切です。
「相見積もり(あいみつもり)」とは、複数の業者に見積もり金額を出してもらうことです。
1社だけでは費用の相場がわかりませんが、何社かに金額を出してもらうと「ネズミ駆除はこれくらいかかるんだ」ということが理解できます。
その中でも突出して高い見積もり金額を出す業者は、さまざまな費用を上乗せしている可能性があります。一方、極端に安い業者は必要な薬剤やシートの数を減らしたり、手抜き駆除をしたりする可能性があります。
見積もりを依頼すると見込み客と思われて、「今月はキャンペーン中だから」「すぐに決めてくれたら、〇%値引きします」などと契約を急かされることがあります。
確かにネズミは繁殖力があるので、早く駆除しないとどんどん増えていきます。しかし、だからと言って悪徳業者の口車に乗らないように気をつけましょう。
ネズミの駆除は事前にしっかり調査をしてから行います。依頼主から口頭だけで状況を聞いて駆除を始めたり、うわべだけを見て判断したりする業者は信頼できません。
屋根裏や床下などもていねいに見てくれるかどうかを確かめましょう。
ネズミ駆除業者の多くは、調査は無料にしています。状況を把握するためにも、きちんと調査してもらいましょう。
「当社はネズミ駆除のプロなのでお任せください」と言うものの、実際にどんな方法で駆除するのか説明がない業者は不安です。
調査や見積もりの段階で、どんな方法で駆除するのか説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。
ネズミは糞にも細菌が含まれています。そのため、駆除の後、糞の清掃や消毒をしてもらうと安心です。
駆除の説明や見積もり書の中で、糞の清掃や消毒が含まれているかを確認しましょう。
ネズミ駆除の業者は営業年数や規模がさまざまです。長く営業しているからというだけでなく、ネズミ駆除の実績が豊富かどうかを確かめましょう。
ネズミをはじめ害虫や有害生物は、それぞれに習性や生態に差があります。ネズミとゴキブリの駆除は方法が異なるため、「ネズミに対しての駆除の実績」を確認することが大切です。
せっかくネズミを駆除しても、また外部から侵入されると困ります。信頼できる業者は、ネズミ被害の再発防止対策を行っています。
見積もり書の中に侵入口をふさぐ工程があるかどうかを確認しましょう。
実際に業者と一緒にどこから侵入しているのかを確かめて、「この方法でふさぎましょう」と説明を受けると安心です。
ネズミ駆除を事業として行う場合、特になんらかの資格が必要ということはありません。
そのため、いわゆる便利屋さんのような形態でも駆除を請け負うことが可能です。
ネズミ駆除に関係する資格としては、下記のものがあります。
資格 | 認定団体 | 内容 |
---|---|---|
防除作業監督者 | 厚生労働省 (国家資格) |
建築物のねずみ・昆虫等の防除作業の監督 |
建築物環境衛生管理技術者(※) | 厚生労働省 (国家資格) |
建築物の環境衛生の維持管理に関する監督等を行う |
防除作業従事者 | 全国ビルメンテナンス協会 | 建築物衛生法で都道府県知事登録業者は年に1回、従事者にこの研修を受講させなければならないと定めている |
ペストコントロール技術者 | 日本ペストコントロール協会 | 有害生物の防除を行う技術を有する個人に与えられる資格 |
ペストコントロール技能師 | 日本ペストコントロール協会 | ペスト(ネズミをはじめとする有害生物や害虫)駆除としても身分と技術や知識の修得について社会に証明するもの |
(※)建築物環境衛生管理技術者は通称「ビル管理技術者」と呼ばれるもので、大型施設などが対象です。そのため、一般住宅のネズミ駆除には関係が薄い資格です。
これらの資格はないよりはある方が安心ですが、資格がない業者でも腕のいい信頼できる業者はたくさんあります。
資格、実績、価格、駆除内容などを総合的に判断して業者を選ぶようにしましょう。
ネズミ駆除は自分でやっても、完全に駆除することは難しいものです。費用はかかりますが、専門業者に依頼しましょう。
業者選びをする場合は、相見積もりを取って費用や駆除内容をよく比較すること、調査から駆除、糞の清掃、消毒、再発防止までをしっかりやってくれるかどうかを確認することが大切です。
さらに資格や実績を確認して依頼しましょう。