ネズミ駆除のお悩みを解決

春と夏はネズミの活動が活発化!繁殖期の前にしっかり駆除を

春と夏はネズミの活動が活発化!繁殖期の前にしっかり駆除を

日本家屋に住みつく家ネズミ(クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミ)は冬眠しません。そのため、一年中活動しますが、その中でも春と夏は特に活動が盛んです。

繁殖して数が増えないうちに、しっかり駆除することが大切です。

ネズミの駆除は繁殖期(春と夏)の前がおすすめ

犬は年2回(春と秋)、猫も年2回(春と秋)に発情期を迎えて妊娠し、約2ヶ月後に出産します。そのため、出産回数は多くても年2回です。

ところがネズミは1年間に6回~10回も出産します。

ネズミの繁殖のピークは種類によって異なる

家に住みつくネズミは3種類ありますが、繁殖は次のようなサイクルになっています。

ネズミの種類 妊娠期間 1度の出産で生まれる数 繁殖のピーク
クマネズミ 21日~24日 5~6匹
ドブネズミ 21日~24日 8~9匹 春と秋
ハツカネズミ 18日~20日 6~8匹 春と秋

年間6回~10回も出産するため繁殖期と言っても通年可能ということになるのですが、その中でも春と秋(クマネズミは夏)に出産のピークを迎えます。

ハツカネズミはよく増えるので要注意

上の表でもわかる通り、ハツカネズミは妊娠期間が20日程度です。そのため、1度出産してもすぐに妊娠してまた子どもを生んで増えていきます。

生まれた子ネズミも約2ヶ月後には出産可能になるため、親ネズミから6~8匹の子ネズミが生まれると、その20日後にはまた親ネズミが出産し、最初に生まれた子ネズミも生後2ヶ月後には出産し、さらにその子も2ヶ月後には出産します。そして、それぞれがまた20日後には妊娠・出産を繰り返すため、1年間でどんどん増えてしまうのです。

このように倍々ゲームのように増える様子は「ネズミ算」と呼ばれています。

ネズミの寿命は1~2年

ただ、果てしなく数が増えるかと言えばそうではなく、ネズミの寿命は1~2年程度です。犬や猫のように10年前後も生きるわけではありません。

また、天敵も多くいます。ネズミの天敵としては、下記のものがあります。

  • 猫(ただしペットとして飼われている猫はエサが十分にあるため、ネズミを捕まえてもおもちゃにするだけ)
  • イタチ
  • キツネ
  • タヌキ
  • アナグマ
  • ワシ
  • タカ
  • フクロウ

自然界では常に天敵の恐怖にさらされていると言ってもいいでしょう。そのため、ネズミ算式に数が増えていっても、ネズミだらけになるということはありません。

しかし、家屋に入り込むと天敵の脅威は薄らぎます。そのため、繁殖して数が増える可能性があります。

駆除する前にネズミの居場所と種類を確認することが大切

ネズミが家の中で増える様子を想像するのはあまり気持ちのいいことではありませんね。繁殖期を迎える前にしっかり駆除しておきましょう。

ネズミは家の中のどこにいるの?

駆除する前に、どんなネズミがどこに生息しているのかを確認することが大切です。

ネズミが好む環境と好物

ネズミは種類によって環境や好きな食べ物が異なります。

ネズミの種類 好きな環境 好物
クマネズミ ・高いところ(屋根裏や天井裏)
・暖かく乾燥したところ
穀物、くだもの、昆虫など
ドブネズミ ・湿気が多い場所
(側溝・ドブ・下水道・地下など)
魚介類や肉類など
ハツカネズミ ・乾燥したところ
・狭い場所(壁の中など)
・乾燥した場所
・農地など自然が多い場所
雑穀や種子、小さな昆虫など

わが家にいるのはどのネズミ?

自分の家に住みついているのはどのタイプのネズミなのかを突き止めましょう。
上の表のように、天井裏や屋根裏で動きまわるのはクマネズミ、壁の中や押入れの隅など狭い場所にいるのはハツカネズミ、側溝など湿気が多いところにいるのはドブネズミです。

春や夏に駆除するならネズミの性質に合った方法で

駆除する場合はそれぞれのネズミの特徴を理解した上で、最適な方法で実施することが大切です。

ネズミの性質とおすすめの駆除の方法

一般的にネズミは警戒心が強く、賢い生き物だと言われていますが、種類によって下記のように性質が異なります。それぞれのネズミに適した駆除の方法もご紹介します。

ネズミの種類 性質 おすすめの駆除の方法
クマネズミ ・警戒心が強い
・殺鼠剤(さっそざい)に耐性を持つスーパーラットがいる
何種類かの殺鼠剤を試してみる
ドブネズミ ・攻撃的
・どう猛
・体が大きい
殺鼠剤が効きやすい
ハツカネズミ ・すばしっこい
・好奇心が強い
ワナにかかりやすいのでカゴトラップにエサを入れて誘引する

活動的な春や夏は駆除がしやすい

ネズミは寒がりなので、冬はおとなしくしています。しかし、暖かくなると活発に動きまわります。ハツカネズミならワナを仕掛けるとかかりやすくなりますし、クマネズミやドブネズミもエサを求めて動きまわるので毒餌や殺鼠剤を食べる可能性が高まります。

春や夏にネズミを駆除する際の注意点

ただ、春や夏に駆除する場合は、注意すべき点があります。

死骸を放置しないことが重要

ネズミの駆除は1年を通して、いつでも可能です。繁殖は年間通していつでも可能なので、ネズミがいるとわかればすぐに駆除に取りかかりましょう。

ただ、特に春や夏という気温が上昇する時期は、死骸の扱いに注意が必要です。

どこで死んだかわからない場合が困る

ネズミの駆除の方法には、カゴトラップや粘着シートで生け捕りにする方法や超音波を照射して退散させる方法などがあります。

これらはネズミを殺す方法ではありません。生け捕りにした場合は、自分で何らかの処置を行います。畑や山、ドブなどに逃がすと増える原因になるので、殺処分することになります。

死骸から悪臭が

一方、殺鼠剤による駆除は、毒によってネズミを死に至らしめる方法です。殺鼠剤の種類にもよりますが、すぐに死なない場合でも次第に弱っていき死亡するケースや、毒餌と知らずに何度も食べて死亡するケースなどがあります。

ただ、殺鼠剤で困るのは、「どこで死んでいるのかわからない」という点です。特に春や夏という高温期は死骸が腐敗していきます。

姿は見えないけれど腐敗臭がするという悩みが発生します。殺鼠剤は有効な駆除方法ですが、ネズミの姿が見えなくなったとか、気配が感じられなくなったという場合は、死骸を見つけ出して処分するようにしましょう。

駆除は夏が来るまでに終わらせよう

春や夏は窓を開けるご家庭が多くなります。すると、超音波やネズミ撃退スプレーなどをしても効果が薄れてしまいます。

また、超音波やスプレーなどで居心地が悪くなるとネズミは一時的に出ていきますが、「もう大丈夫」とわかると戻ってきます。特に家の中で巣を作っている場合は要注意です。

できれば夏本番を迎えるまでの春に駆除を実施するといいでしょう。

まとめ

ネズミは1年中活動し、繁殖を繰り返します。そのため、特に「駆除するならこの季節でないとダメ」ということはありません。1匹でもいるとわかれば、すぐに駆除を始めましょう。

ただし、真夏は死骸が腐敗し悪臭が発生するので、それまでに駆除を終えるのが理想的です。駆除する場合はネズミの生態をよく考えて、もっとも効果的な方法を選択しましょう。もし手が届かない場所に生息していたり、どの種類のネズミがいるのかわからないという場合は専門業者に相談するといいでしょう。