ネズミ駆除のお悩みを解決
このページで分かること
アニメやマンガでは昔から、ネコとネズミは宿命のライバルかのように描かれていますね。ネコの姿が見えると、たちまちネズミは逃げてしまいます。それほどネズミにとってネコは恐ろしい存在なのでしょう。
しかし、ネズミには他にも天敵がたくさんいます。駆除をするには、ネズミの天敵や弱点を知っておきましょう。
ネズミはネコ以外にも、次のような天敵がいます。
ざっと挙げただけでも、次のように自然界にはネズミの天敵があちこちに存在します。
空からは鳥に狙われ、地上では蛇がにらみを利かし、穴に入ればイタチが待っている…という具合で、気が休まるところがないと言ってもいいでしょう。
これらの天敵の中でも、ペットとして飼うことが可能な生き物がいます。天敵が家の中にいるということは、ネズミ対策として有効なのでしょうか。
まず、定番のネコはどうでしょうか。本当にネズミを襲うのでしょうか。
ネコは肉食動物なので、ネズミも捕獲の対象になっています。しかし、ネズミを捕って食べるというのは昔の話です。
現代のネコはペットとして飼われているため、おいしいエサが十分に与えられています。そのため、自分からエサを探したり、捕ったりする必要がないのです。ネズミを見たネコは習性として追いかけていきますが、おもちゃとして遊ぶだけで食べることはほとんどありません。
ネズミはネコにさんざん遊ばれたあげく、どこかに放置されて死んでしまいます。そういう意味では天敵と言えるかも知れません。ただ、ネコを飼っている家でもネズミが発生することがあるので、「ネコがいる家=ネズミがいない」という図式は必ずしも成立しないと考えておきましょう。
ネコをペットして飼うことは問題ありませんし、ネズミを寄せ付けない一定の効果はあるかも知れませんが、駆除はきちんとしておいた方がいいですね。
ハムスターをペットとして飼っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ハムスターは大きな意味ではネズミの仲間ですが、分類はネズミ目キヌゲネズミ亜科に属します。一方、家ネズミ(クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミ)はネズミ目ネズミ亜科に属するため、まったく別の種類です。
実は家ネズミはハムスターが苦手です。同じネズミなのに不思議なのですが、お互いに縄張り意識が強く、ハムスターがいるところにはネズミは近づこうとしません。もしネズミ対策を考えるならば、ペットとしてハムスターを飼うといいかも知れません。
ハムスターと同様に、ネズミはフェレットも苦手です。最近はフェレットをペットとして飼う人が増えていますが、もともとはヨーロッパで野性のイタチを家畜として飼い始めたのが始まりだそうです。
素早く動物を捕まえることから、ウサギの狩りに同行させてウサギを穴から出す役割を与えられていました。ネズミの駆除としても飼われているほどなので、ネズミにとっては天敵と言えるでしょう。
フェレットの糞があるだけでネズミが近づかなくなったという事例があるので、フェレットをペットとして飼っている家庭ではネズミ対策になると考えていいでしょう。
ネズミは蛇が大の苦手です。「蛇ににらまれたカエル」ということわざがありますが、これは蛇ににらまれたら最後、逃げられないため、カエルは身がすくんで動けなくなるということを表しています。
それと同じで、ネズミも蛇が嫌いです。昔の日本家屋には、床下に蛇がいてネズミを捕っていたと言われています。蛇が「家の守り神」と呼ばれるのは、そういった背景があるのかも知れません。
実際にネズミは蛇のニオイがするだけでも逃げていくと言われています。ペットとして蛇を飼うのはちょっと勇気がいりますが、ネズミ対策になると言えるでしょう。
ネズミ対策として天敵となる動物を飼うのもひとつの方法ですが、それ以外にもネズミが苦手なニオイを発して追い出す方法もあります。
ネズミは、次のようなニオイが苦手だと言われています。
天敵のニオイが苦手なのは当然ですが、それ以外にもいろいろと苦手なニオイがありますね。
衣類をしまうタンスには、防虫剤を入れますね。その防虫剤の成分で「樟脳(しょうのう)」というものがあります。
樟脳はクスノキの精油を成分にしています。独特のニオイがあるのですが、それは樟脳に使われているクスノキのニオイです。
これがネズミ駆除に役立つと言われています。最近の防虫剤はニオイが出ないタイプが増えていますが、ネズミが居そうな場所には樟脳を置いておくといいですね。ただし、次第にニオイが薄くなってしまい、またネズミが戻ってくるので根本的な解決にはならないでしょう。
上記のネズミが嫌うニオイを発する「忌避剤(きひざい)」が発売されています。スプレータイプや容器のフタを開けてネズミの通り道に設置するタイプなどさまざまです。
ワサビやハッカなどの精油を配合して、ネズミが近づかないようにする仕組みです。ただ、効果は30日間とか60日間となっているので、ニオイが薄くなるとネズミが戻ってくる可能性があります。
上にも書いたように忌避剤の効果は一定期間だけです。また、広い場所ではニオイが拡散して効果が薄れる可能性があります。
忌避剤そのものは1個500円~1500円程度なので、1個だけでなく複数を設置するといいでしょう。
また、購入する際には、効果が持続する期間をよく確かめるようにしてください。1ヶ月~2ヶ月は使用できるものが多いようですが、時々確認してネズミが現れていないかを調べると安心です。
なお、設置場所はネズミが住みついているところや移動経路に置くと効果的です。事前にどこにいるのかをよく確かめましょう。
忌避剤を置いた当初はネズミは嫌がって逃げていきますが、ニオイが薄くなったり、慣れてしまったりすると戻ってくることがあります。
また、忌避剤はネズミを追い出すだけで、別の場所で生きています。特に一軒家の場合は隠れる場所がたくさんあるため、忌避剤が届かない場所で生息している可能性があります。
根本的な駆除を検討する方がいいでしょう。
ネズミの天敵はネコ以外にも、キツネやアナグマ、タヌキ、イタチ、フクロウやワシ、蛇など自然界にはたくさん存在します。家に住みついたネズミも、イタチや蛇を恐れています。
ネコは習性としてネズミを追いかけますが、ペットとして飼われているネコはエサが十分に与えられているので、おもちゃにして遊ぶだけで後は放置してしまいます。
ただ、家にネコやハムスター、フェレットなどネズミの天敵を飼っていると、嫌がって逃げ出すことがあります。一定の駆除効果はあると言えるでしょう。
また、天敵以外にもネズミが嫌うニオイ(ハッカやワサビ、樟脳など)を使った忌避剤も、ネズミを追い出す効果があります。しかし、忌避剤のニオイが薄れると戻ってくるので、根本的な駆除を検討した方がいいでしょう。