ネズミ駆除のお悩みを解決

ネズミの被害は意外と幅広い!早めの駆除でしっかり対策を!!

ネズミの被害は意外と幅広い!早めの駆除でしっかり対策を!!

ネズミは都市部でも地方でも、食べ物があれば生息します。しかも、人体や建物などにさまざまな被害を及ぼします。

被害の実態を知って、早めの対策を進めましょう。このページではネズミによる被害とネズミ駆除についてご紹介します。

ネズミの被害は大きく分けるとこの3つ

ネズミの被害は、大きく分けると次の3つがあります。

  • 人体に与える被害
  • 建物や家具などモノに与える被害
  • 経済的な被害

では、ひとつずつ見ていきましょう。

ネズミが人体に与える被害と駆除の重要性

ネズミの被害はさまざまですが、特に心配なのは人体に与える被害です。特に感染症は深刻で感染経路が多いため、きちんと駆除することが大切です。

ネズミの人体に与える被害の実態

ネズミが人体に与える被害としては、次のものがあります。それぞれの特徴や感染経路をくわしくご説明します。

  • サルモネラ菌
  • E型肝炎
  • ツツガムシ病
  • 鼠咬症(そこうしょう)
  • レプトスピラ症
  • 腎症候性出血熱
  • ペスト
  • ハンタウイルス肺症候群

サルモネラ菌

サルモネラ菌は食中毒を引き起こす菌として知られています。通常は生卵や牛肉、豚肉などの食材を介して感染しますが、ネズミがサルモネラ菌を媒介して、発症することもあります。

最近は減少していますが、昭和11(1936)年に静岡県のある高校の運動会で配布された餅を食べた人達にサルモネラ菌による食中毒が発生し、45名が死亡、2,000名以上が治療を受けた記録が残っています。この原因は餅のとり粉の袋にネズミが入り込み、ネズミから菌が感染したと言われています。

またネズミを介して鶏舎の鶏にサルモネラ菌が感染した例も報告されています。決して侮れないことがわかりますね。

E型肝炎

E型肝炎はウイルス性肝炎の一種で、汚染された食物を食べることで感染する経口感染です。
嘔吐や発熱などの症状が出ますが、妊婦さんが感染すると重症化し、致死率は20%と高いため注意が必要です。

ツツガムシ病

ツツガムシはダニの一種で、リケッチアという菌に感染することで発症します。発熱や発疹、水疱などの症状が出ます。

ネズミの皮膚にツツガムシがくっつき、媒介となって人に感染する可能性があると言われています。

鼠咬症 (そこうしょう)

ネズミに咬まれたり、引っかかれたりすることで感染します。一定の潜伏期間があるため咬まれてもすぐに症状が現れませんが、次第に発熱や疼痛、リンパ節の炎症などが現れます。
ネズミを駆除する際に、咬まれたり、引っかかれたりしないように注意しましょう。また、咬まれたら、すぐに消毒して医療機関を受診してください。

レプトスピラ症

レプトスピラ症 は「ワイル病」とも呼ばれるもので、レプトスピラ菌を持つ動物を介して感染します。

症状は潜伏期間の後、発熱や悪寒、頭痛、腹痛などが現れ、黄疸や腎不全など重症化することもあります。

特にドブネズミによる感染が多く、ネズミの排泄物からも感染するため、水に触れる機会が多い人は注意が必要です。都市部でも公園の水遊び場で感染するケースもあります。

腎症候性出血熱

ネズミが保有するハンタウイルスに感染することで発症します。感染経路は咬まれた傷口や排泄物に接触することなどです。ウイルスを含んだ尿や唾液がエアロゾルという期待中に浮遊する粒子になり、その粒子を含んだホコリを吸い込むだけでも感染することがあります。

症状は発熱や腎疾患が現れ、乏尿(尿の量が低下すること)や血尿を伴うこともあります。重症化すると死亡することもある恐ろしい病気です。

ペスト

ペスト菌に感染したネズミに寄生するノミを介して人間に感染します。ネズミの血を吸ったノミが人間を刺し、ペストに感染した人から人へと感染が広がっていきます。

症状は発熱、めまいなどの後、精神混濁を招き、敗血症を発症して2~3日で死亡します。黒紫色の斑点(はんてん)が現れることから「黒死病」とも呼ばれます。

14世紀のヨーロッパで大流行し多くの人が死亡しましたが、日本では1926年に死亡者が出たのが最後だと言われています。最近は衛生状態が改善されたため、世界的にも減少していますが、今でも地球上で年間数千人の患者が発生しています。

ハンタウイルス肺症候群

ハンタウイルスによって急性呼吸器感染症を発症する病気で、発熱や筋肉痛から始まり、せき、肺水腫や肺浮腫による呼吸困難を引き起こします。早い場合は発症して24時間で死亡することがあり、死亡率は約60%と高いのが特徴です。

アメリカやカナダ、南米などで発症例があります。

ドブネズミを介して感染しますが、人から人には感染しないので、ネズミ駆除をしっかりすることで防げます。

それ以外の感染症

上記以外にも、皮膚糸状菌症や広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)、クリプトスポリジウム症、ブドウ球菌感染症、連鎖球菌感染症など多くの病気がネズミを介して感染する可能性があると言われています。

特に抵抗力が低下している高齢者や妊婦さん、乳幼児などがいる家庭では、ネズミの駆除と感染防止が必要です。

建物や家具などモノに与える被害に備えてネズミ駆除を

アニメなどでネズミが家の柱をガジガジとかじる場面をご覧になった人が多いのではないでしょうか。

ネズミは大きな前歯が特徴ですが、この前歯は伸び続けるため、常に固いものをかじらなければいけないのです。

家の中のものをかじる

ネズミは、家の中にあるものを次々とかじっていきます。被害に遭うのは、次のようなモノたちです。

  • ソファやテーブル、イス
  • タンスなどの家具
  • 電気コード
  • ガス管
    など

電気コードをかじって火災が発生!?

現在の住宅には電化製品があふれています。電気コードやパソコンなどの通信機器のケーブルなどは、ネズミがかじるのにちょうどいい太さと固さなので、次々とかじられてしまいます。

電化製品が使えなくなるだけでなく、停電や短絡(ショート)することで火災を引き起こすことがあります。実際に消防庁のデータでも、ネズミが原因の火災が多数発生していると発表しています。

糞尿やダニの被害も多い

ネズミは「ネズミ算」と呼ばれるように、非常に繁殖力があり、どんどん増えていきます。その結果、天井裏や押入れの奥などに巣を作ると、ネズミの糞尿やダニによる被害が発生します。

不潔である上にニオイも発生し、さらにあちこちをかじられると、住宅の資産価値が下がってしまいます。持ち家の場合は売れにくくなりますし、賃貸住宅の場合は入居者が嫌がって転居するなどの問題が発生します。

経済的な被害も深刻

家を傷つけたり、火災を招いたりすることで経済的な被害が発生します。また、食品を食べる「食害」も大きな問題です。

ネズミは雑食性

ネズミは雑食性で、人が食べるものは何でも食べてしまいます。よく被害に遭うのは、次のようなものです。

  • 米びつの米
  • 袋入りのインスタントラーメンなどの保存食
  • 小麦粉などの粉類
  • 生ゴミ
  • ペットフード
  • 仏壇の供え物
  • 園芸用の肥料

このように、ありとあらゆるものを食べてしまいます。しかも、ネズミは1日に体重の4分の1~3分の1の食糧を食べると言われています。仮に体重が150gのネズミなら1日に約50g食べることになり、1ヶ月では1500gもの食料を食べることになります。

ネズミが1匹だけ家にいることは少なく、複数が住みついている可能性が高いため、食害による経済的な被害は深刻なものになります。

食品を介して感染症が広がることも

上の感染症のところでもご紹介したように、餅のとり粉の袋に入っていたネズミを介してサルモネラ菌が発生し死亡者が出ることもあるだけに、決して見過ごすことはできません。

飲食店や企業の被害も多い

常に多くの食材が置いてある飲食店での被害が多いのはもちろんですが、食品工場やスーパーでも被害が出ています。

飲食店では食材を食べられるというだけでなく、「あの店はネズミがいる」という悪評が広がるダメージは相当なもので、経済的な被害は計り知れません。

また、常に一定の温度に設定されているビルなどもネズミが住みやすい環境なので、繁殖し配線をかじられる被害が多く見られます。

精神的な被害もあるため、早めにネズミ駆除を

感染症で健康被害が出るのはもちろん避けたいですし、モノの被害、経済的被害も深刻です。

また、それ以上に「精神的な被害」も重要な問題です。

ネズミがいると眠れない

「家にネズミがいると思うと、眠れなくなる」「夜中に天井を動く音が気になって眠れない」という人が多くいます。

同じ家の中にネズミがいるということは、あまり気持ちのいいものではありません。精神的なダメージが大きなものになります。

安心して暮らすためにもネズミ駆除が必要

ネズミはきちんと駆除をしないと、どんどん増えていきます。「もしかしてネズミのしわざかも?」と思ったら、1日でも早くネズミ駆除に取り組みましょう。

まとめ

ネズミはさまざまな感染症を媒介します。中には生命を脅かすような危険なものもあるため、注意が必要です。特に高齢者や妊婦さん、乳幼児がいる家庭では、きちんと駆除をしておきましょう。

また、ネズミはモノをかじる習性があります。家の壁や柱、電気コードなどをかじるため、家の資産価値を低下させる他、火災を招くこともあります。

食害も深刻で、あらゆるものを食べるため、経済的な被害や食物を介しての感染症なども引き起こします。さらに精神的な苦痛を伴うこともあります。

ネズミの気配を感じたら、早く調査して駆除することが大切です。