ネズミ駆除のお悩みを解決
ネズミが壁をかじったり、壁の穴から出入りしたり……。まるで昔話かアニメのような光景ですが、実際に起こり得ることです。
もし壁の中にネズミがいたら、早く駆除をしないと大変なことになります。このページでは、壁の中のネズミ駆除について、ご説明します。
夜になると壁の中でカリカリと音がする……。姿が見えないだけに不安ですね。
多くの場合はネズミだと思われますが、ネズミ以外の生き物の可能性もあります。
壁の中に入り込む生き物には、次のようなものがあります。
コウモリや子猫が壁の中に入るとは信じられませんが、現実に壁の中で物音がするということで調べたらこれらが侵入していたそうです。
また、ネズミかと思って駆除したら、イタチやハクビシン、アライグマだったというケースもあります。
いずれにしても、壁の中に生息すると糞尿のニオイやダニの発生などの被害を受けることになります。早めに正体を突き止めて駆除することが大切です。
壁の中の生き物が何なのか、突き止めようとしても素人にはなかなか難しいものです。
人の気配を感じるとサッと逃げてしまったり、逆に人を襲ったりすることがあります。また、気が弱い人は姿を見た瞬間、腰が抜けてしまうかも知れません。
結局そのまま逃がしてしまうことになるので、いつ、どの辺りで、どんな物音がするのか、その生き物は1匹だけか複数かなど、音や動きから判断できることをメモしておき、専門業者(ネズミ駆除業者や害獣駆除業者)に連絡しましょう。
ネズミがいる場合は、物音以外に鳴き声が聞こえます。アニメにあるような「チューチュー」という声だけでなく、「チュチュ」「チュッ、チュッ」という声のこともあります。
専門業者に見てもらうまでもなく、明らかにネズミだとわかりますね。
しかし、「ネズミなら人に危害を加えないから、しばらく様子を見よう」などと、のんびり構えるのはNGです。
壁の中にいるネズミを放置してはいけないのは、次のようなことがあるからです。
ネズミは繁殖力が強い生き物です。ネズミ算と呼ばれるように、短期間で数が増えるので決して放置してはいけません。
ネズミは次のように妊娠・出産の周期が短く、年間に5回~10回も子どもを生みます。
ネズミの種類 | 妊娠~出産までの周期 | 1回に生まれる数 | 年間の妊娠・出産回数 |
---|---|---|---|
クマネズミ | 20~21日 | 6~7匹 | 5~6回 |
ドブネズミ | 20~21日 | 7~8匹 | 5~6回 |
ハツカネズミ | 17~20日 | 5~6匹 | 6~10回 |
最初は夫婦1組だけだったとしても、20日後には6匹の子どもが生まれ、夫婦と子どもにそれぞれ子どもが生まれ、さらに20日後には夫婦と子どもと孫がそれぞれ出産する……という具合に数が増えていきます。これが「ネズミ算」と呼ばれる所以(ゆえん)です。
家の中にネズミがいると、衛生の面でもさまざまな不安があります。
ネズミはさまざまな病原菌を媒介します。下記の病気はネズミが媒介する菌で発症する感染症だと言われています。
中には日本ではほとんど発生しなくなったものもありますが、今だに世界各地で見られる病気です。
ネズミの身体に寄生しているイエダニが人に感染することがあります。イエダニは人の身体のやわらかい部分(腹や脇の下、陰部など)を好み、血を吸います。その結果、激しいかゆみに悩まされることになります。
ネズミが壁の中に入り込むと、そこで糞尿をします。もちろん人の目が届かない場所なので、なかなか気づかずに掃除もできません。
次第に糞尿のニオイが激しくなり、不快感を覚え、ひどい場合は不眠症になることもあります。
よくアニメで、壁の下に開いた穴からネズミがチョロチョロと出入りする様子が描かれますが、ネズミは固い壁や柱もかじってしまいます。
さらに、壁や天井に沿って配線を施している電気コードやケーブルもかじってしまいます。これは食べるためではなく、伸び続ける前歯を削るのが目的です。そのため固い壁や柱は大好物なのです。
被害が大きくなる前に、きちんと駆除するようにしましょう。
ネズミ駆除の薬剤やネズミ撃退グッズなどが販売されています。これを使って、自分で駆除することはできないでしょうか。
ネズミ駆除の薬剤やグッズは、次のようにさまざまな種類のものが市販されています。
これらのグッズの有効性やメリット・デメリットを、「壁の中のネズミ」を駆除することに特化して見てみましょう。
人の耳には聞こえない周波数の超音波で、ネズミには「イヤな音」として聞こえる超音波を流す装置を使う方法です。
イヤな音を聞きたくないために逃げ出しますが、超音波が届かない場所に行くとそこで活動を始めます。また、超音波に慣れてしまうため、次第に効果が薄れてしまうというデメリットがあります。
しかも、駆除するのが壁の中という場合は、駆除機を設置するのが難しいという問題があります。
ネズミ駆除で昔からよく使われる方法です。ネズミ駆除に効果がある成分を混ぜたエサを、ネズミの通り道に置いておき食べさせるというものです。
メリットは「ネズミを逃がすのではなく死滅させる」という点でしょう。逃がしただけでは、家の中や近所でまだ生息する可能性があります。しかし、毒餌や殺鼠剤は死滅させる方法なので、「もうこの周辺には生きていない」という一種の安心感があります。
しかし、毒餌や殺鼠剤はその場で死亡するのではなく、どこかに移動して死亡するケースがあります。すると、見えない場所で死骸が腐敗する可能性があり、腐敗臭や虫が湧くといったデメリットがあります。
また、壁の中にうまく毒餌や殺鼠剤を配置するのが難しいという点やペットが誤って口にするという心配もあります。
ネズミの好物をカゴに中に入れておびき寄せて捕獲するという方法です。バネ式になっている装置もあります。
うまくワナにかかってくれれば捕獲できますが、捕まえたネズミの処置に困るというケースがほとんどです。特にネズミを見るのが怖いという人には、捕獲した後の処置は大きな難問です。
しかも、ネズミが複数生息している場合、すべてをうまく捕獲できるとは限りません。場所が壁の中ということもあり、現実的には難しい方法だと言えるでしょう。
ゴキブリを捕る粘着シートの、もっと強力なものがネズミ捕獲用の粘着シートです。これをネズミが通りそうな場所に敷き詰めておきます。
ただ、場所が壁の中という場合は設置するのが難しい上に、捕獲したネズミの処置に困るのが問題です。
忌避剤とは、ネズミが嫌がるニオイを発生させる方法です。壁の中のような狭い場所では効果が期待できます。
しかし、ニオイが薄れると効果がなくなるというデメリットがあります。スプレーも同様で、根本的な解決にはならないでしょう。
ネズミ駆除でもっとも大切なことは、ネズミの侵入口をふさぐことだと言われます。壁の中にネズミがいるということは、どこかから入り込んでいるのですからそれを突き止めることが大切です。
しかし、素人が見てもすべての侵入口を見つけるのは困難です。また、侵入口をふさぐと同時に壁の中のネズミをきちんと駆除しなければなりません。完全な駆除は難しいでしょう。
このように、ネズミの駆除は自分でもできないわけではありません。しかし、思うような効果が期待できなかったり、死骸の処理に困ったりと、なかなか難しいのが現実です。
特に、場所が「壁の中」という場合は、素人には困難だと言えるでしょう。
賃貸住宅の壁にネズミがいるという場合は、まずは大家さんや管理人に相談してみてください。
入居者が壁に穴を開けたり、不衛生にしていてネズミが発生したというケースでない限りは、貸主(大家さんや管理人)が対応してくれます。
ひとりで何とかしようとして、壁を傷つけるとさらに厄介な問題になるので、早めに連絡しましょう。
ネズミは壁の中に入り込み、活動することがあります。
壁の中でカリカリという音がしたり、何かが動く気配があれば、ネズミやイタチなどの小動物の可能性があります。
しかも、ネズミの場合は急激に数が増えること、壁や配線コードをかじることなどの問題があるため、早めの駆除が必要です。しかし、場所が壁の中なので、素人での駆除は困難を伴います。専門業者に相談して駆除してもらいましょう。