ネズミ駆除のお悩みを解決
一軒家(一戸建て)住宅はネズミの侵入口が多い上に、隠れる場所もたくさんあります。そのため、1ヶ所で駆除しても別の場所に逃げて生き延びる可能性が高いので大変です。
このページでは一軒家でのネズミ駆除の効果的な方法について、ご説明します。
一軒家は部屋数が多く、床下から天井裏まですべて自分で管理しなければなりません。家のメンテナンスは大変ですが、ネズミ駆除もしっかりやっておきましょう。
一軒家でネズミ駆除を徹底的にやった方がいい理由としては、次の点があげられます。
住宅は築年数が経過すると、劣化していきます。ひび割れや雨戸の締まり具合が悪くなったというだけでも小さなすき間ができてネズミが侵入します。
一軒家でのネズミの侵入経路は、下記のように意外とたくさんあります。
このように多くの侵入口があります。1ヶ所だけをふさいでも、別の場所から入れるのできちんと駆除して侵入口をふさぐ必要があります。
ネズミはオスとメスがいれば、すぐに繁殖して増えていきます。その様子は「ネズミ算式」と呼ばれるほどで、年に5~6回も子どもを生み、その子どもが2ヶ月後には繁殖可能になります。
その結果、1年間で驚くほどの数に増えていきます。
ネズミは種類によって快適な環境が異なります。一軒家の場合は、次のような場所に隠れている可能性があります。
ネズミの種類 | 好きな環境 | 隠れる場所 |
---|---|---|
クマネズミ | ・暖かいところ ・高いところ |
・天井裏や屋根裏 ・押入れ |
ドブネズミ | ・水辺 ・湿気が多いところ |
・床下 ・側溝 ・下水 ・庭の湿気が多い場所 ・倉庫の裏 など |
ハツカネズミ | ・乾燥に強い ・狭い場所 |
・壁の中 ・押入れの隅 ・床下 ・家具の後ろ ・倉庫 |
ここまででご説明したように、一軒家はネズミが住みつくには絶好の場所です。しかも、ネズミは頭がいい生き物なので、駆除してもしばらくすると戻ってくる可能性があります。
「夜中にネズミの足音がするのがイヤ」
「糞のニオイがする」
という理由で、とにかくネズミを追い払いたいという気持ちはよくわかります。追い出すタイプの駆除には、スプレーや忌避剤(きひざい)、超音波などネズミが嫌うものを使う方法があります。
しかし、これらは一時的には効果がありますが、ほとぼりが冷めたころに戻ってくるので根本的な駆除にはならないと言えるでしょう。
ネズミは一軒家だけでなく、アパートやマンション、飲食店、ビルの中でも侵入して生息します。
ただ、賃貸アパートやマンションは管理人(大家さんなど)に苦情を言ってネズミ駆除をしてもらえます。どうしても解決できない場合は賃貸物件ならば引越すことが可能ですが、持ち家の場合はそうもいきません。
なんとか自力で駆除しなければならないのです。自分で家に長く快適に暮らすためにも、ネズミは徹底的に駆除しておきましょう。
では、実際に一軒家でネズミ駆除をする場合は、どんな方法があるのでしょうか。
大きく分けると、次の3つになります。
追い出す | 超音波や忌避剤、スプレーなどネズミが嫌がるものを使って追い出す方法 |
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捕まえる | エサを仕掛けたカゴトラップやバネ式のネズミ捕り器、粘着シートなどを使って、ネズミを生け捕りにする方法 |
死亡させる | 殺鼠剤(さっそざい)や毒エサを使ってネズミを死亡させる方法 |
どれも一般家屋のネズミ駆除としてよく使われる方法ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ネズミが嫌がる周波数の超音波を出して追い出す方法や、ワサビやハッカなどネズミが嫌いなニオイを発生させる忌避剤(きひざい)やスプレーを使う方法があります。
ネズミが苦手な人はネズミの姿を見ることなく駆除できるのでいいのですが、上でも書いたようにネズミは逃げ出してもまだどこかで生息しています。
しばらくすれば元の場所に戻ってくる可能性があります。元の場所は懲りたというときでも、一軒家ならば他にもいくらでも隠れる場所があるので、どこかで生き延びるでしょう。
結果的に安心できる方法だとは言えません。
ネズミが好きなエサを置いてワナを仕掛ける方法です。昔からある駆除方法ですが、最近は高度な仕掛けも販売されています。捕獲したことが目に見えてわかるので、確実な駆除方法だと言えます。
ただ、1台のワナに1匹しか捕まえられないので、効率はよくありません。家に複数のネズミがいる場合、すべてを生け捕りにするのは難しいでしょう。
また、強力な粘着シートをネズミの通り道に敷き詰めて捕獲する方法もあります。
これらのやり方で捕獲したネズミは何らかの方法で処分する必要があります。
近くの公園や空き地に放つのは、別の場所でネズミが生き続けることになり、これも根本的な解決にはなりません。
かわいそうでも殺処分することになります。それが苦痛に感じる人が多いのではないでしょうか。
ネズミを死に至らせる成分が入った殺鼠剤や毒エサをネズミの通り道に置いて食べさせて、死亡させる方法です。
追い出すのと違って息の根を止める方法なので、確実に駆除できれば再発を防げます。
殺鼠剤の成分にもよりますが、食べてその場で即死するというケースは少なく、じわじわと死に至るというものが多いようです。
すると、家のどこに死骸があるのかわかりません。「足音がしないから殺鼠剤が効いたんだろうけど、死骸はどこにあるのだろう?」ということになります。
しかも、死骸が腐敗すると悪臭が発生します。屋根裏や壁の中など狭い場所は人間が探すことが難しいため、不安が残ったまま生活しなければなりません。
このようにどの方法も、メリットもありますが、何かしらのデメリットもあります。
上の3つの方法は、市販のものを購入して自分でできるものです。しかし、デメリットがあるため、確実で安心と言えるものではありません。
そこで、一軒家の場合はネズミ駆除の専門業者に依頼するという方法があります。
素人にはなかなかわからないネズミの侵入口やネズミが通った跡の「ラットサイン」を、プロは見つけて、ネズミの種類や居場所を突き止めてくれます。
その上で最適な方法で駆除し、次からは入り込まないように侵入口をふさいでくれます。自分でするよりも費用はかかりますが、確実に駆除できるという点でおすすめです。
では、一軒家のネズミ駆除をするには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
駆除の方法別に費用を比較してみましょう。
追い出す | 超音波器(3,000円~1万円) 忌避剤(1,000円~1万円) スプレー(1,000円前後) |
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捕まえる | カゴトラップ(1,000円~3,000円) バネ式のネズミ捕り器(1,000円) 粘着シート(500円~1,000円) |
死亡させる | 殺鼠剤(500円~2,000円) (量が増えると費用は高くなります) |
このように自分で駆除する場合の費用は、1,000円~1万円程度でできます。ただ、広い範囲や家全体に何らかの方法を仕掛ける場合は、その分費用が高くなります。
また、自分で駆除しても、またネズミが住みつく可能性があります。
専門業者に依頼した場合の費用は、ネズミの数や住みついている場所、家の状況などによって異なりますが、5万円~20万円ほどと言われています。
専門業者に頼むのは自分で駆除するよりも高いですが、次のようにメリットがたくさんあります。
このように多くのメリットがあります。
一軒家にお住まいでネズミの被害にお悩みの方は、一度検討されるといいでしょう。
一軒家はネズミの侵入口が多い上に、家の老朽化と共にすき間ができていきます。また、家の中にはネズミが隠れるのに好都合な場所が多いため、ネズミの被害を受けやすくなります。
一軒家のネズミ駆除は自分でもできますが、ネズミの姿を見なければいけないとか、死骸の処理に困るといった悩みがあります。また、自分でやっても、確実に駆除できないことが多いようです。
費用はかかりますが、ネズミ駆除の専門業者に依頼すると安心です。一度見積もりを出してもらいましょう。