外壁塗装のお悩みを解決

長持ちする外壁塗装の秘訣~ポイントはこの4つ

長持ちする外壁塗装の秘訣~ポイントはこの4つ

大切なわが家を守るために、外壁塗装は重要な要素です。外壁塗装が長持ちすれば、家自体も長持ちします。

そこで今回は、外壁塗装を長持ちさせる秘訣をご紹介します。

外壁塗装を長持ちさせる秘訣

外壁塗装を長持ちさせる秘訣は、次の4つです。

  • 塗料の種類
  • 塗装するタイミング
  • メンテナンス
  • 業者選び

どれも長持ちのためには欠かせないポイントばかりです。

では、ひとつずつくわしくご説明していきます。

外壁塗装が長持ちするかどうかは塗料の種類によって変わる!

外壁の塗料には多くの種類があります。よその家の外壁を見ても、素人には色の違いくらいしかわかりません。

しかし、どの塗料を選ぶかによって、耐久性が大きく違ってきます。

外壁塗料の種類による耐久性の違い

外壁の塗料は大きく分けると次の種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。

塗料の種類 耐久年数 ㎡あたりの単価 特徴
アクリル系塗料 4~6年 1,000円~1,200円 安いが耐久性が低いため、最近ではあまり使用されていない
ウレタン系塗料 6~8年 1,800円~2,000円 価格は安いがアクリル系よりも耐久性がある。汚れや色あせに強く機能的で使いやすいのが特徴だが、最近はシリコン系の方が人気がある
シリコン系塗料 13~15年 2,500円~3,500円 耐久性があり、汚れや色あせにも強いため、広く使用されている人気の塗料。価格もそれほど高くないのが魅力
ラジカル制御型塗料 14~16年 2,500円~3,000円 紫外線や酸素などの影響で塗膜の劣化を招く「ラジカル」の発生を抑える塗料。耐久性に優れているのが特徴。以前よりも価格が下がってきたため、使われるケースが増えている
フッ素系塗料 15~18年 3,500円~4,500円 上記の塗料よりも耐用性に優れているが、価格が高いため一般住宅での利用は少ない。商業施設やビル向け
遮熱塗料 約10年 5,000円~5,500円 熱を反射して遮熱する効果があるが、価格が高いのが難点(自治体によって補助金が出ることもある)
光触媒塗料 15~20年 5,000円~5,500円 自然の力(太陽光や雨など)で壁をきれいにする働きがあり耐久性が高い。メンテナンスの回数が少なくていいのが魅力

塗料は価格だけで決めないこと!

塗料は㎡あたりの単価で計算します。延べ床面積が40坪(132㎡)の住宅の場合、外壁の面積は約171.6㎡になります。

単価が3,000円の塗料を使うと、塗料だけでも514,800円もかかることになります。さらに足場設置費用(約20万円)や養生シートなどの備品代、人件費などがかかります。

安い塗料を使うと長持ちしない

塗料の費用を少しでも抑えようと思って安い塗料を使っても、耐久性が低いために長持ちしません。

また、安い塗料は汚れがつきやすく色あせしやすいなどのデメリットもあるため、あまりおすすめはできません。

なお、訪問販売業者は「キャンペーン中で安くします」などと激安の見積書を提示することがありますが、そういった場合は安い塗料を使っている可能性があるので注意しましょう。

外壁塗装のタイミングも長持ちに影響する

外壁塗装は1度だけでなく定期的に塗り替えることで長持ちします。ただ、毎回費用がかかるため、そのサイクルを少しでも伸ばそうと考える人がいるかも知れません。

外壁塗装はこまめに塗り替えることで長持ちする

例えば朝、化粧をしてそのまま夜まで過ごすと、いつの間にか化粧は落ちてしまいます。しかし、途中で何度かメイク直しをすると、夜まできれいな状態でいられます。

外壁もそれと同じで、はげたり、傷んだりするまでに塗り替えや補修をすることで、いつまでもきれいな状態を維持できるのです。

外壁塗装の塗り替えサイン

外壁塗装は約10年サイクルで塗り替えをするといいと言われていますが、使用している塗料や家が建っている環境(日差しが強い、海岸沿い、風が強いなど)によっても塗り替え時期は違ってきます。

次のような症状が見られたら、塗り替えのサインと判断するといいでしょう。

色あせ 塗膜が劣化してくると、塗装面の色があせてきます。そろそろ塗り替えを検討するといいでしょう。
塗膜がはがれる 塗装の表面(塗膜)がはがれてくると、塗膜の劣化が進んでいると考えられます。雨が壁の内部に侵入することもあります。
チョーキング 壁の表面を手で触ると白い粉がつく状態で、塗膜が劣化しているサインです。
ひび割れ クラックというひび割れが発生したら要注意です。特に0.3mm以上のひび割れがある場合は早めに塗り替えと補修が必要です。
コーキングの劣化 サイディングやサッシの窓枠などのコーキング(シーリング)がひび割れたり、はがれたりすると雨漏りする可能性があります。早めに修理してもらいましょう。

10年サイクルで点検と塗り直しを

最近の塗料は比較的長持ちしますが、それでも10年サイクルで点検してもらうと安心です。一緒に屋根も点検してもらって、必要ならば同時に塗り替えや補修をすると足場の費用が抑えられます。

外壁塗装はメンテナンスをすることで長持ちできる

外壁塗装に限らないことですが、住宅はきちんと手入れをすればかなり長持ちします。外壁の場合は、どんなメンテナンスをすればいいでしょうか?

外壁塗装のメンテナンスの目的

外壁の異常(ひび割れなど)を長い間放置すると、雨水が壁の中から屋内に侵入し、雨漏りを引き起こします。そうなると壁の内側の補修が必要で、かなり大がかりな工事になってしまいます。

そうならないために、外壁塗装のメンテナンスは塗膜の劣化やひび割れを早期発見する目的で実施します。細かいひび割れは簡単に補修できます。大がかりになる前にやっておきましょう。

外壁塗装のメンテナンスのポイント

メンテナンスは次の点を注意して行いましょう。

  • 自分で家の周りを歩いて目視点検する
  • チョーキングの確認
  • 家の中の湿気を確認する
  • 業者に点検してもらう

半年に1回程度、家の周りをグルっと歩いて、ひび割れがないか見てまわります。特に台風や地震の後は念入りに点検しておきましょう。また、壁を手で触って白い粉がつかないか確かめることも大切なポイントです。白い粉がつくことを「チョーキング」と言って、外壁の劣化のサインです。これも自分でできるのでチェックしておきましょう。

家の中のひと部屋だけ湿気がこもっているとか、内装のクロス(壁紙)や障子、ふすまなどが湿気ではがれていないか…といったことも確認してください。外壁から雨漏りしていると、湿気が多くなりさまざまな症状が出てきます。

そして10年前後くらいを目安に業者に点検してもらいましょう。特に2階の壁など高いところは自分では見ることができません。専門家の目で確認してもらうと安心です。

外壁塗装が長持ちするかどうかは業者次第!?

外壁塗装は、どの業者に依頼するかが大きなポイントです。長持ちするかどうかは、上に書いたように使用する塗料や塗り替えのサイクルなどで変わってきますが、いい業者さんにお願いすると技術面でもアフターフォローの面でも安心できます。

安心できる業者を探すコツ

腕が良くて信頼できる業者さんにお願いしたいものですよね。いい業者さんを選ぶコツをご紹介します。

訪問販売業者は避ける 費用の安さだけをアピールするが、アフターフォローや保証がなく、問題になるケースが多いので避けること
リフォーム会社も避ける リフォーム会社は下請けの塗装業者に作業をさせて中間マージンを取るので避ける方がよい
地元で実績のある業者 地域の気候条件などを把握しているので、家に合った塗装をしてくれる。実績があるのは信頼されている証し
保証がある業者 自社保証だけでなく業界団体の保証があるかどうかをチェックする

外壁塗装は外からよく見えるために外壁塗装の訪問販売のターゲットにされやすいのですが、安い塗料を使ったり、塗装回数(下塗り、中塗り、上塗り)が少なかったりと不安要素がたくさんあります。おまけに後で連絡が取れないなどトラブルになることも多いので、避けておきましょう。

リフォーム会社は中間マージンを取るので費用が高くなってしまいます。それよりも地元で実績のある塗装業者に直接頼む方が安心です。

相見積もりを取ることも大切

複数の塗装業者に見積もり金額を出してもらう「相(あい)見積もり」をして、各業者の金額を比較してみましょう。

見積もり金額だけでなく、どんな塗料を使うのか、どんな作業方法なのか、塗装の考え方やアドバイスの内容などもよく比べてみてください。

費用の相場や作業内容のことがくわしくわかるのでおススメです。

外壁塗装を長持ちさせる4つのポイント~まとめ

外壁塗装を長持ちさせるには、耐久性のある塗料を使うこと、早めに塗り替えをすること、定期的にメンテナンスをして異常を早期発見すること、そして信頼できる業者にお願いすることが大切です。

外壁塗装は費用がかかりますが、だからと言って長期間放置しておくと劣化が進み、雨漏りや壁の内部の傷みにまで発展する可能性があります。

こまめな点検と早めのメンテナンスで長持ちさせて、大切な家を守りましょう。