外壁塗装のお悩みを解決
このページで分かること
外壁塗装は一度塗ればそれで終わりというわけではありません。また、永久にメンテナンスフリーという外壁もないので、いつかはメンテナンス(補修や塗り替え)が必要です。
そこで、このページでは外壁を長持ちさせるコツとメンテナンスに最適なタイミングをご説明します。
外壁塗装はまず新築時に行われます。しかし、その後、一度も補修や塗り直しなどのメンテナンスをしていないという人がいるのではないでしょうか。
外壁塗装のメンテナンスをしないとどうなるのか、見てみましょう。
このように多くの問題が生じます。
上記の問題を分けると、「家の美観を損なう」という点と「家にダメージを与える」という点に分けられます。
見た目の問題としては、濃い色の塗料ならば色あせや塗料のはがれなどが目立ち、家そのものが汚く見えてしまいます。さらに塗膜が劣化するために、カビや苔などが発生します。
一方、家に与えるダメージとしては、雨漏りがあげられます。外壁からの雨漏りは屋根(天井)からの雨漏りとは違って、なかなか発見されにくいという特徴があります。そのため、知らず知らずの間にジワジワと外壁から雨水がしみ込み、防水シートの劣化も重なって家の中に湿気が入り込みます。
そうなると壁紙や障子などがカビてきます。また、大切な家の木材部分が腐食して、家が傷んでしまいます。
そこまでいくと補修には壁をはがすなどの大がかりな工事が必要となり、費用がかさんでしまいます。
早めにメンテナンスして、このような事態を未然に防ぐことが大切です。
では、外壁塗装のメンテナンスはいつ、どのタイミングで行うといいのでしょうか。
それは使用する塗料によって異なります。
塗料はその種類によって耐久性が異なります。現在の外壁でどんな塗料を使っているかで、メンテナンスのタイミングが違ってくるのです。
塗料は進化していて、最新の塗料はかなり耐久性が向上しています。しかし、10年以上前に塗装した場合は、耐久性が低い塗料を使用している可能性があります。
塗料ごとの耐久年数は下記の通りです。
塗料の種類 | 耐久年数 |
---|---|
アクリル系塗料 | 4~6年 |
ウレタン系塗料 | 6~8年 |
シリコン系塗料 | 13~15年 |
ラジカル制御型塗料 | 14~16年 |
フッ素系塗料 | 15~18年 |
遮熱塗料 | 約10年 |
光触媒塗料 | 15~20年 |
この表の下にいくほど価格は高くなります。以前は安いアクリル系塗料がよく使用されていましたが、耐久性が低いために今ではシリコン系が主流になっています。
また、最近ではラジカル制御型の塗料の価格が下がってきて使いやすくなったため、人気が出ています。
「ラジカル」とは紫外線や雨などの影響で塗料に含まれる顔料が劣化する現象のことを言います。そのラジカルの発生を抑える仕組みを持つのが「ラジカル制御型塗料」です。
塗膜の耐久性が向上するため、注目されています。しかも、近年は価格が下がってきて使いやすくなっています。
一方、上の表のフッ素系塗料や遮熱塗料、光触媒塗料は耐久性が高いというメリットがありますが、価格が高いため一般住宅ではあまり普及していません。
商業施設などでよく使われています。
見た目は同じように見える外壁でも、このように塗料の種類によって耐久性が異なります。
もし自宅の外壁に使用されている塗料がアクリル系やウレタン系なら、塗膜が劣化している可能性があります。
早めにメンテナンスを行いましょう。
住宅は、海岸沿いで潮風が強い土地、湿気が多い土地、豪雪地帯など立地条件によってさまざまな影響を受けます。塗料メーカーが示している耐久年数まで持たないこともよく起こるため、上の表の耐久年数は「目安」と考えておきましょう。
外壁をよく確認して、次のような症状が見られたら塗り替えなどのメンテナンスを検討するといいでしょう。
外壁を手でサッと触ると白い粉がつくことがあります。これは「チョーキング」と言って、塗膜が劣化しているサインです。
「そろそろ塗り替えが必要ですよ」ということなので、一度専門業者に見てもらいましょう。
外壁に細かなひび割れを発見したら、大きくならないうちに補修をしておきましょう。ホームセンターでひび割れの補修材が売っていますが、自分でするよりも専門業者(塗装業者)に見てもらう方が安心です。
外壁材に合わない補修材を使うと、後ではがすのが大変になります。また、きちんと補修できないこともあるので、必ず業者さんにお願いしましょう。
また、サイディング外壁の場合も、サイディングボードのつなぎ目であるコーキング(シーリング)がひび割れしていることがあります。これも劣化のサインなので、専門業者にお願いして補修してもらいましょう。
家の中の一室だけ異常に湿気が多いとか、壁紙にシミができている、障子やふすま紙が波打っているという症状が見られたら、外壁から雨水が侵入している可能性があります。
雨漏りは屋根(天井)からだけではなく、外壁のひび割れや塗膜の劣化が原因で起こることがあるからです。
それを放置すると見えない壁の内側が湿気で腐食する恐れがあり、補修工事は大規模なものになってしまいます。
この場合もすぐに点検と補修をしてもらいましょう。
外壁塗装のメンテナンスをするときは、次の点に注意しましょう。
外壁塗装の点検は2階部分の高いところも見てもらいますよね。それならば屋根も一緒に見てもらいましょう。
そして、外壁塗装のメンテナンス(塗り直し)をするときは屋根の補修も同時に行うと、足場の費用が節約できます。
屋根のメンテナンスも約10年サイクルで行うといいと言われているので、一緒にしてもらうといいでしょう。
築年数が10年以上というお宅では、外壁に使用している塗料が古いタイプの可能性があります。
今後メンテナンスするときは、最新の耐久性の高いものを選ぶようにしましょう。それによって、次のメンテナンスまでの期間が長くなるのでお得です。
外壁塗装は信頼できる業者に依頼することが大切ですが、万が一の施工不良に備えて保証がついているかどうか、保証期間や保証対象などをよく確認しておきましょう。
また、その業者が倒産したときでも保証が受けられるように業界団体の保証に加盟していると安心です。その点も業者に確認するといいでしょう。
外壁塗装は塗膜が劣化すると、家の美観が損なわれるだけでなく家そのものが傷んでしまいます。
そのために早めに点検してメンテナンス(塗り直し)をすることが大切です。メンテナンスの時期は使用している塗料の耐久性と外壁の状態を確認した上で決めるといいでしょう。また、同時に屋根のメンテナンスも行うと、足場の費用が節約できます。
今後外壁塗装をする際には、耐久性が高い塗料を使うと、次のメンテナンス時期までの期間が長くなるのでおススメです。専門業者に相談してみましょう。