外壁塗装のお悩みを解決

外壁塗装はいつ、どのように劣化するの?劣化の過程を知って早めに対策を

外壁塗装はいつ、どのように劣化するの?劣化の過程を知って早めに対策を

外壁塗装は年数が経過すると次第に劣化していきますが、劣化を放置すると家そのものを傷めてしまいます。

そこで、劣化する過程を知って、早めに対策を取るようにしましょう。

そもそも外壁塗装に使う塗料とはどんなもの?

まずは外壁塗装に使用する塗料とはどういったものなのか、見ていきましょう。

塗料の成分

塗料は主に次の成分で構成されています。

顔料 塗料の主成分で、色や艶(つや)を決めるもの
合成樹脂 顔料をつなぎとめる役割があり、合成樹脂の種類によって耐久性が異なる
添加剤 塗膜を均等にする役割を持つ

合成樹脂の違い

塗料に含まれる合成樹脂の種類によって、塗料は次のような種類に分けられます。

塗料の種類 合成樹脂の種類 耐久年数
アクリル系塗料 アクリル合成樹脂 4年~6年
ウレタン系塗料 プロウレタン合成樹脂 6年~8年
シリコン系塗料 アクリルシリコン合成樹脂 13年~15年
フッ素系塗料 フッ素合成樹脂 15年~18年

また、それぞれの塗料は、水性、油性(溶剤)に分類されます。

外壁塗装の劣化の過程

外壁塗装は、ある日突然劣化するわけではありません。年数をかけて、少しずつ劣化していきます。

その過程をご紹介します。

劣化の段階

外壁塗装の劣化は、次のような段階を経ていきます。

  • 色あせや変色
  • チョーキング
  • カビや苔(こけ)の発生
  • 壁のひび割れ
  • 塗膜のはがれ

では、それぞれをくわしく解説していきます。

外壁塗装の劣化~その1.色あせや変色

外壁の塗装が色あせてきたら、劣化の初期段階と言えます。外壁は常に紫外線にさらされているため、塗料の中の合成樹脂が劣化して色あせが起こります。
また、塗膜のつやがなくなることもあります。

紫外線があまり当たらない日陰の壁と日がよく当たる部分を比較すると、色あせていることがわかります。

塗装したときよりも変色したように見えることもあります。

外壁塗装の劣化~その2.チョーキング

「チョーキング」とは、外壁を手で触るとチョークのように白い粉がつく状態のことを言います。

チョーキングが起こるのは、塗料に含まれる合成樹脂や顔料が劣化することが原因です。塗料に含まれる顔料が、塗膜表面に浮き出ているために手で触れると白い粉がつきます。
色あせからさらに劣化が進んだ状態だと言えるでしょう。

外壁塗装の劣化~その3.カビや苔の発生

元々外壁塗装は美観だけでなく、塗膜によって防水の役割も持っています。しかし、経年劣化によって防水性能が低下し、カビが発生しやすくなります。

また、大気中の汚染物質やゴミなども外壁に付着するために、壁が汚れたように見えます。

外壁そのものが薄汚れたように見えるのが特徴で、劣化が進んでいる証しだと言えます。

外壁塗装の劣化~その4.ひび割れ

外壁の劣化がさらに進むと、表面がひび割れすることがあります。外壁のひび割れのことを「クラック」と呼びますが、クラックの幅が0.3mm以下、深さが4mm以下の微細なひび割れは「ヘアークラック」と呼ばれます。

この程度なら初期のひび割れで、建物に大きな影響を与える可能性は低いと考えられます。しかし、それ以上になるとひび割れから雨水が侵入し雨漏りにつながるので、きちんと補修をしてもらいましょう。

ひび割れは市販されている「クラックスケール」で、自分でも測ることができます。時々自己点検してみるといいですね。

外壁塗装の劣化~その5.塗膜のはがれ

塗膜の表面がはがれると、もはや外壁を保護する役割が果たせなくなります。かなり劣化が進んだ状態だと言えるでしょう。

放置しておくと塗膜がボロボロとはがれ落ちるようになり、雨水が壁の内部にしみこんでいきます。その結果、建材が腐食することもあるので早急に補修が必要です。

外壁塗装の補修はどの程度の劣化具合で行うべき?

ここまででご説明した通り、外壁塗装の劣化にはさまざまな段階があります。補修はどの段階で行うといいのでしょうか。

チョーキングやひび割れが補修のサイン

外壁塗装の劣化の初期段階である「色あせ」や「変色」程度では、まだ補修はそれほど必要ではないと考えられます。

しかし、次の段階であるチョーキングやひび割れが見られたら、そろそろ補修を検討しましょう。

目安は10年前後

チョーキングがいつごろから始まるのか…ということは、住宅が建っている環境や使用している塗料の種類によって異なります。

そのために一概に「〇年が経過したら補修しましょう」とは言えないのですが、10年前後を目安にするといいでしょう。

もちろん、それまでに何らかの異常を感じたら、早めに点検をしてもらってください。

外壁塗装の施工不良で劣化が早まることも!

外壁塗装の劣化は、塗ってから数年してから見られます。しかし、もっと早くに異常が現れたら、それは塗装時の施工不良かも知れません。

外壁塗装の施工不良の例

外壁塗装の施工不良は、次のようなケースが考えられます。

  • 塗装前の高圧洗浄が不十分
  • 塗料の攪拌(かくはん)が不十分
  • 乾燥が不十分
  • 気温が5℃以下、または湿度が85%以上で塗装作業を行った
  • 塗装回数が少ない、または塗料の薄め過ぎ
  • 塗料の使用量が少ない、または塗装が厚塗り

このように多くの原因があげられます。

塗装前の高圧洗浄が不十分

外壁塗装の前には、壁の面を高圧洗浄できれいにします。これを十分にやっておかないと、ゴミや古い塗膜がそのまま残ってしまいます。

その上に新しい塗料を塗ってもしっかり塗料が付着しないため、早期はがれの原因になります。

塗料の攪拌(かくはん)が不十分

塗料は希釈剤を入れてかき混ぜてから塗布しますが、この際の攪拌が不十分だときれいに塗れません。

また、かき混ぜすぎても泡が発生してしまいます。このような対応をしっかりしてくれるベテランの業者さんを選ぶことが大切です。

乾燥が不十分

外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」と3回重ねて塗りますが、1回目の塗膜が十分に乾燥しないうちに次の塗装を行うと、後で不具合が生じます。

また、逆に暑い季節の塗装では急激に乾燥して、気泡が発生することがあります。気泡は塗膜のはがれにつながるため、適切な環境のもとで塗装を行うことが重要です。

気温が5℃以下、または湿度が85%以上で塗装作業を行った

塗料の取り扱い説明書には、「気温が5℃以下、または湿度が85%以上では使用しないこと」と注意書きがあります。

塗料は気温が5℃以下ではなかなか乾燥しません。一方、湿度が85%以上の場合は塗料に湿気が付着して不具合の原因になります。

本来は業者が配慮すべきことですが、外壁塗装を依頼する場合はこのような時期を避けると安心です。

塗装回数が少ない

上でも書いた通り、外壁塗装は3回塗るのが基本です。ところが、悪徳業者の中には下塗りと上塗りだけをして、中塗りをしない業者がいます。回数を減らすことで塗料の使用量を抑えて儲けを出そうということなのでしょうが、塗装回数が少ないと十分に壁を保護できません。

結果的に早く劣化してしまいます。見積書で塗装回数をよく確認すると同時に、塗装作業を施主側がきちんと見届けるようにしましょう。

塗料の使用量が少ない

これも悪徳業者に見られるケースで、塗料をケチって塗るというものです。塗料が少ないと当然のことながら外壁の保護ができません。早くに劣化する、防水性能が充分に果たせないなどの不具合が起こります。同様に塗料を薄め過ぎるということもあるので要注意です。

逆に塗料を厚塗りしてしまう業者もいます。厚塗りすると、塗料が液だれを起こしてしまいます。施主側も完成までに塗装面を確認して、液だれしていたら指摘して直してもらいましょう。

施工不良は施工業者の保証で対応

このように施工不良による不具合は経年劣化とは異なり、施工業者が責任を負うべきことです。

ただ、塗装工事完了後すぐに施工不良や不具合がわかるといいのですが、2~3年後に症状が出るということがあります。その場合は、まず施工業者に連絡をしましょう。

多くの場合は契約時(または工事完了時)に保証書を発行していて、保証期間内に発生した施工不良による不具合は業者が負担して修繕することになっています。
10年近くも経過してからの不具合は「経年劣化」と判断されますが、塗装工事からそれほど年数が経過していないのに不具合が生じた場合はきちんと対応してもらいましょう。

外壁塗装の劣化~まとめ

外壁塗装は紫外線や雨などの自然環境の影響を受けて、少しずつ劣化していきます。劣化が進むとひび割れが起こり、雨水が侵入するため、早めに補修するようにしましょう。

補修のサインはチョーキングが見られたときが目安とされています。約10年程度で塗り直しをすると安心ですが、もっと早くに劣化が進むこともあるので定期的に点検してもらいましょう。

なお、塗装後の早い段階で不具合が生じるのは施工不良が原因の可能性があります。その場合は業者の保証で対応してもらえますが、そうならないように信頼できる業者に依頼することが大切です。