防犯カメラのお悩みを解決

防犯カメラの代わりに大活躍~ダミーカメラの選び方と設置方法

防犯カメラの代わりに大活躍~ダミーカメラの選び方と設置方法

犯罪防止のために防犯カメラは欠かせませんが、費用や工事が必要になります。金融機関や店舗ならばお金の出し入れが多いため防犯カメラは必須ですが、いきなり本格的な防犯カメラはハードルが高いとお考えの方に、まずはダミーカメラで試してみてはいかがでしょうか。

このページではダミーカメラの選び方と設置のポイントをご紹介します。

防犯カメラの代わりにダミーカメラを選ぶときの注意点

最近のダミーカメラはかなり精巧にできていて、パッと見ただけでは本物の防犯カメラなのかニセモノなのかわからないほどです。

しかし、犯罪のプロが見ればニセモノとわかる場合があります。

ダミーカメラの選び方~4つのポイント

ダミーカメラを選ぶ際には、次の点に注意しましょう。

  • 外観が本物そっくりであること
  • 赤外線LEDランプが点滅するカメラは避けること
  • 配線がないものは避けること
  • 安っぽいものは避けること

では、ひとつずつ詳しくご説明していきます。

外観が本物そっくりなものがベスト

防犯カメラは撮影するカメラ(レンズ部分)と、レンズを覆う外側がセットになっています。
ドーム型なら丸いカバーで、ボックス型なら箱型の囲いでレンズ(カメラ)部分を覆っています。
この外側の形が本物そっくりなものを選ぶようにしましょう。形だけでなく質感(素材)も本物に近いものを選ぶことがポイントです。

ハウジングカメラがおススメ

ダミーカメラはレンズ部分も当然ニセモノを使っています。ボックス型の場合は「ハウジング型カメラ」といってカメラを収納する箱(ケース)に入っているタイプがおススメです。
どんなカメラなのかが外からわからないので、ダミーカメラによく採用されています。

赤外線LEDランプが点滅するカメラは避けること

ダミーカメラの中には、赤外線LEDランプが点滅するタイプのものがあります。一見、本物っぽく見えますが、実は皮肉にもこの赤外線LEDランプのせいで「ダミー」だとバレてしまうのです。

本物の防犯カメラは赤外線LEDランプを搭載していても、点滅はしません。赤外線LEDランプは夜間や暗所撮影のためのもので、夜間に赤外線LEDを発光させて撮影を可能にします。その際にはランプが赤く光りますが、昼間もこの赤外線LEDランプが点滅するということは、「これはダミーカメラです」と犯罪者に教えるようなものなので、避けるようにしましょう。

配線がないものは避けること

ダミーカメラは実際には作動しないために、配線や電源は不要です。そのため、「配線不要、設置が簡単」を売り言葉にしています。

確かにそうなのですが、もし本物の防犯カメラを設置するとしたら、当然電源や配線が必要になります。それなのに、配線コードや電源がどこにも見えないということは、すぐにニセモノだとわかってしまいます。

ダミーカメラを選ぶ場合は、配線コードがついているものを選ぶようにしましょう。

安っぽいものは避けること

ダミーカメラは安いものなら1000円程度で購入できます。しかし、あまりに安い物は素材もそれなりのものを使っています。

犯罪のプロが見ればすぐに「ダミーだ」とわかってしまうので、避けるのが賢明です。

ダミーカメラだとバレないための設置方法

では、次にダミーカメラの設置のポイントをご紹介します。

ダミーカメラの設置時の注意点

ダミーカメラを設置する際には、次の点に注意しましょう。

  • 屋内型カメラを屋外に設置しないこと
  • 不自然な配線をしないこと
  • 手が届くような低い位置に設置しないこと

屋内型カメラを屋外に設置してはダメ!

防犯カメラには屋内型と屋外型があります。両方に使えるというものもありますが、一般的にドーム型は屋内での利用が多いようです。

また、屋外に本物の防犯カメラを設置する場合は「防水機能」が必要です。ところがいかにも防水機能がないようなカメラを設置するのは、ニセモノだと教えるようなものです。

屋外にダミーカメラを設置する場合は、カメラ部分をハウジングで覆っている防水タイプ(に見えるもの)を選んで設置しましょう。

不自然な配線をしないこと

防犯カメラの設置には、電源の確保や配線工事が必要です。ところがダミーには本来はそれらが必要ありません。

だからと言ってカメラだけを取り付けると、「これはどうやって動くんだ?」ということになり、ニセモノだとばれてしまいます。

特に屋外にダミーカメラを設置する場合は、配線が自然に見えるような工夫が必要です。本物のように、防水用のPF管やプラボックスを使って自然な配線を心がけましょう。また、屋内に自然に引き込まれるような配線を施すことが大切です。

手が届くような低い位置に設置しないこと

本来、防犯カメラは人の目線よりも高い位置から見下ろすように撮影します。
それなのにダミーカメラを、「ここが設置に便利だから」という理由で安易に自分の手が届くような低い位置に設置する人がいます。

このように不自然な位置や高さに設置するだけでも、見る人が見れば「ダミーカメラだ」と気づいてしまいます。

また、簡単に手が届く場所に設置すると、犯人が触って「プラスチックの安物だから、これはダミーだ」とすぐにわかってしまいます。特に安価なダミーカメラは、レンズ部分にビー玉を使っているものがあります。これも近くで見ると、すぐにバレるので注意しましょう。

さらに低い場所は犯人に取り外されてしまうこともあるので、くれぐれも設置場所には配慮が必要です。

ダミーカメラを設置する前にやっておきたいこと  

ダミーカメラの設置前にやっておくといいことをご紹介します。

本物の防犯カメラをよく知ろう

ダミーカメラは簡単に取り付けができますが、上記のように安易な考え方で設置すると犯罪のプロにはすぐに見破られてしまいます。

ダミーカメラを設置する前に、一度本物の防犯カメラをよく観察してみましょう。

本物の防犯カメラのチェックポイント

最近は防犯カメラはいたるところに設置されています。自分が設置したい場所(駐車場や玄関など)と似た場所に設置されている防犯カメラを見に行ってみましょう。

その際は次の点をよくチェックしてみてください。

チェックポイント 確認すべき内容
防犯カメラのタイプ ボックス型、ハウジング型(ボックス型にハウジングというケースをかぶせたもの)、ドーム型のどれを使っているか
大きさ どの程度の大きさの防犯カメラを設置しているのか
設置場所 設置場所や高さなど
角度 カメラがどの方向を向いているか
配線 防犯カメラからの配線がどうなっているのか

このように、あちこちの防犯カメラを見てまわると、どの場所にどのように設置すると本物のように見えるのか、どうすれば不自然になるのかがわかってきます。

防犯カメラの代わりにダミーカメラを設置する際の注意点~まとめ

ダミーカメラは安く手に入りますが、あまりに安価なものは素材がプラスチックなどでプロの犯罪者が見ればすぐにニセモノだとわかってしまいます。

ダミーカメラを選ぶ場合は、形も素材も本物に近いものを選ぶようにしましょう。

また、設置場所も実際の防犯カメラの設置例を観察して、不自然ではない場所に設置することが大切です。特に屋外に設置する場合は、配線は不要ですが本物に見えるような配線を施すといいでしょう。

低い位置への設置は避ける、防犯カメラの役割を果たす角度を意識するなど、少しでも本物っぽく見えるように工夫して犯罪を防止しましょう。