防犯カメラのお悩みを解決
このページで分かること
防犯カメラが身近なものになり、一般家庭でも設置するケースが増えています。しかし、設置方法に注意しないと、期待する効果が得られなかったり、破損したりするので注意が必要です。
そもそも家庭用の防犯カメラは簡単に設置できるのでしょうか?
防犯カメラの本体価格が安くなり、手軽に購入できるようになりました。ただ、防犯カメラを作動させるには、最低でも次の配線が必要です。
特に屋外に防犯カメラを設置する際は、カメラ本体の電源確保と屋内に設置するレコーダーやモニターとの配線が必要になります。
多くの場合は壁に穴を開けて配線を屋内に引き込む工事を行います。専門的な知識や技術が必要な上に、脚立やドリルなどの道具も必要です。
個人でできなくもないですが、専門家に依頼する方が安心だと言えるでしょう。
とは言っても、個人で設置したいという人もいらっしゃるかと思いますので、設置方法をご紹介します。
まずは必要なものを準備しましょう。
屋外でも屋内でも、防犯カメラを設置したら、電源用ACアダプターをコンセントにつなぐ必要があります。屋内は問題がないとしても、屋外の場合は電源ボックスがあればそこで電源を確保しますが、ない場合は電源ボックスを設置しなければなりません。
また、本体から屋内のレコーダーやモニターに線をつなぐ作業が必要です。特に屋外の場合は壁に穴を開けて屋内に配線を引き込むことになります。自分でその工事ができるかどうかをよく検討しましょう。
壁に穴を開けて配線工事をするとなると、大がかりになってしまいます。必要な場合は専門業者に依頼しましょう。
ただ、最近は配線工事が不要なワイヤレスタイプやネットワークカメラもあります。これなら個人でも簡単に設置できます。
ワイヤレスタイプの防犯カメラはレコーダーやモニターとの接続が不要なので、比較的簡単に設置できます。
設置は下記の手順で行います。
防犯カメラ本体がしっかり固定できれば、後はそれほど難しくはありません。
ワイヤレス防犯カメラは有線ではなく無線で画像を送信します。設置する際には「電波到達距離」に注意しましょう。受信機であるモニターとの距離が離れていると、うまく送受信できないことがあります。
商品には電波到達距離は最大200mなどと書かれていますが、実際は電波状況や建物の建材、構造などによって異なります。
参考までに建物別の電波到達距離の目安をご紹介します。これを参考にワイヤレス防犯カメラの機種や設置場所を決めるといいでしょう。
建物 | 電波を通す距離 |
---|---|
木造 | 最大20m~40m |
鉄骨造 | 最大10m~15m |
コンクリート | 最大5m~10m |
ワイヤレス防犯カメラとよく似たものに「ネットワークタイプの防犯カメラ」があります。
ネットワークタイプの防犯カメラとは「IPカメラ」とも呼ばれるもので、防犯カメラごとにIPアドレスが割り当てられます。撮影した画像をネットワークで、スマホやパソコンに送信するしくみになっています。
そのため、作動するにはインターネットの環境が必要です。ルーターとLANケーブルでつないだり、Wi-Fiで稼働することができます。
以前はネットワーク防犯カメラの設置は複雑でしたが、最近はかなり簡単に設置できるようになりました。
特に屋内で利用するネットワーク防犯カメラは小型化していて、少し高い棚の上などにポンと置くだけで設置が完了します。
作動する流れは次の通りです。
このようにネットワーク防犯カメラは配線工事が不要で、遠隔地からでもスマホで画像を確認できます。そのままスマホに録画することもできるので、手軽に利用できます。
特に最近は室内で子どもやペット、高齢者の様子を確認する目的での需要が高まっています。価格が比較的安い上に機能面も向上しているので、家庭用としてはおススメです。
家庭用の防犯カメラのニーズが高まり、さまざまな機能を持つ防犯カメラが販売されていますが、設置の際には気をつけたい点があります。
防犯カメラは「とにかく取り付ければいい」というものではありません。目的に合った設置方法を意識しましょう。
せっかく防犯カメラを設置したのに役に立たなかった……ということのないように、次の点に注意しましょう。
目的 | 設置の注意点 |
---|---|
犯罪の証拠を記録する | ・画素数が多い防犯カメラを選ぶこと ・夜間や暗所(倉庫や小屋など)でも撮影できるように赤外線LED搭載のものを選ぶこと ・犯行の場面がしっかり撮影できるように角度を注意すること ・死角がないように気をつけること |
犯罪防止 | ・「防犯カメラがついている」とわかるように目立たせること ・「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼ること ・複数台のカメラを設置し、中にダミーカメラを混ぜるのも効果的 |
屋外での設置 | ・防水タイプの防犯カメラを選ぶこと ・配線にも防水テープなどで保護すること ・設置時は逆光に注意すること((逆光補正のついた防犯カメラを選ぶと安心) ・落下しないようにしっかりと設置すること ・外部の人に防犯カメラを取り外されたり、壊されたりしないように高い位置に設置すること |
家族の見守り | ・家族(子どもや高齢者)が怖がらないようなデザインや設置場所を考えること ・落下しないように注意すること ・ワイヤレスカメラやネットワークカメラは画像が乱れないか注意すること |
防犯カメラは本来は不審者の姿をとらえたり、証拠を残したりといった防犯対策のために設置するものです。
しかし、同時に近隣の住宅や住民が映り込んでしまうことがあります。防犯カメラを設置したことがきっかけで、ご近所との関係が悪化したということのないように気をつけましょう。
このように周囲の人のプライバシーを侵害しないように配慮することが大切です。
最近は一般家庭での防犯意識が高まり、また防犯カメラ本体が安価で高性能になったこともあって、家庭用の防犯カメラの設置が増加しています。
通常の防犯カメラは配線工事が必要で、特に屋外に設置する場合は壁に穴を開けて配線工事をするなど大がかりになります。その場合は専門業者に設置を依頼しましょう。
一方、配線工事が不要なワイヤレス防犯カメラやネットワーク防犯カメラも増えてきました。これなら手軽に設置できます。
防犯カメラにはさまざまな機能があるので、目的に合ったものを選ぶといいでしょう。なお、設置には周囲への配慮を忘れないことが大切です。