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防犯カメラは自分で設置できる?機種選びと設置の注意点

防犯カメラは自分で設置できる?機種選びと設置の注意点

防犯カメラは身近なものとなり、自宅のガレージや小屋、倉庫などにも手軽に設置できるようになりました。

設置場所に電源がない場合は配線工事が必要ですが、簡易なものなら自分でも設置が可能です。今回は防犯カメラを自分で設置する方法や注意点をご紹介します。

防犯カメラは自分で設置できる?

防犯カメラを電気工事などの専門知識がない人でも、設置できないというわけではありません。また、特別な資格が必要というわけでもありません。

ただし、設置場所の状況やカメラの機種によっては難しい場合があります。

まず防犯カメラのしくみを理解しましょう。

防犯カメラの撮影から録画、再生までの流れ

防犯カメラは次のような流れで作動します。

  • 防犯カメラで撮影

  • カメラから録画機器(レコーダー)に専用ケーブルをつないで録画する

  • 録画機器とモニターを専用ケーブルでつないで再生する

このようにカメラ、録画機器(レコーダー)、モニターをつないで作動させなければなりません。また、当然ですが、それぞれに電源を確保する必要があります。レコーダーとモニターは屋内に設置するので室内の電源があれば問題ありませんが、防犯カメラを屋外に設置する場合は電源ボックスを設置したり、配線工事をしたりといった作業が必要になります。

防犯カメラを自分で設置する場合の作業

作業としては、次のことを行います。

  • 防犯カメラ本体を壁や天井などに設置する
  • 防犯カメラの電源を確保する(屋外に電源がない場合は電源ボックスを設置する)
  • 防犯カメラとレコーダーをつなぐ
  • レコーダーとモニターを接続する

レコーダーとモニターをつなぐのは説明書などを見ながらできますが、屋外の防犯カメラと室内のレコーダーをつなぐには配線工事が必要になります。

それが難しい場合は防犯カメラで撮影した画像を無線でレコーダーに送信して録画する方法があります。これならば配線工事なしで設置が可能です。

防犯カメラを自分で設置する場合の機種選び

防犯カメラにはさまざまな種類があります。設置が簡単なものから専門的な知識や技術が必要なものまであるので、事前によく調べておきましょう。

防犯カメラの種類

防犯カメラには、次のような種類があります。自分で設置する際のおススメ度もご紹介します。

防犯カメラの種類 特徴 自分で設置おススメ度
屋外有線防犯カメラ ドーム型や箱端などがある。配線が必要 ×
屋内有線カメラ 屋内の壁や天井に設置する。屋内でも配線が必要
ワイヤレスカメラ 防犯カメラで撮影した画像をレコーダーが無線で受信して録画する。配線工事は不要だが場所によっては電波が通りにくいことがある
電池式カメラ 防犯カメラは乾電池などで作動する。電源が確保できない場所でも設置が可能。
ネットワークカメラ 防犯カメラで撮影した画像をスマホなどで確認できる。配線が不要だが無線LAN対応可能の機種であることが重要
ダミーカメラ 防犯カメラのように見えるが撮影機能がない。取り付けだけなので配線工事は不要

自分で設置するなら無線タイプがおススメ

上の表のように有線タイプは配線が必要になります。防犯カメラとレコーダーをすぐにつなげる環境にある場合は問題ありませんが、壁に穴を開ける場合は専門的な知識や技術、道具などが必要になります。

その点、無線タイプのカメラなら配線が不要です。ただし、電波状況が悪いところや鉄筋の建物などで電波が通りにくい場合はうまく作動しないことがあるため、事前の確認が必要です。

電池式の防犯カメラは電源が確保できない農地や作業場、小屋などにも設置できるのがメリットです。ただし、機種によっては作動時間や連続撮影時間が短い、カメラの性能(画素数など)が低いなどのデメリットもあります。

目的に合わせて選ぶようにしましょう。

防犯カメラ選びは場所に合うものを

いくら性能がいいカメラでも、設置したい場所に取り付けられないタイプでは困ります。設置場所の材質や構造、重量が耐えられるかどうかもよく確認しましょう。

屋外に設置する場合は「防水タイプ」を選ぶことも重要です。

防犯カメラを自分で設置する方法

では、防犯カメラを自分で設置する方法についてご説明していきます。

防犯カメラを自分で設置するときに必要なもの

まずは必要な道具を準備しましょう。

作業 必要な道具 注意点
防犯カメラ本体の設置 ネジやアンカー 設置する場所の材質に合ったものが必要
壁に穴を開ける場合 電動ドリルやドリルビット
ポールや柱に設置する場合 ステンレスバンドやポールバンドなど ポールの寸法に合ったものを選ぶこと
電源を確保する ACアダプターは付属品でOK 屋外で電源を確保する場合は電源ボックスを設置する
配線(ケーブル)を保護する PF管、PF管固定サドル、モールダクトなど 耐候性に優れた素材、ケーブルの寸法に合ったものを選ぶこと
防水処理 ビニールテープや防水パテ 状況に応じて使用

これ以外にも脚立なども必要です。

電気の知識は必要?

設置したい防犯カメラにもよりますが、どうしても配線や機器の接続などの作業が発生します。そのため、ある程度の電気関係の知識はある方がいいでしょう。

最初は簡易な防犯ライトの設置で試してみる方法も

防犯カメラの設置は自分でもできないわけではありませんが、やはり外壁に穴を開けたり、長いコードを屋内まで配線したりするのは困難です。

最初はソーラー式の防犯ライト(人を感知して点灯するもの)をガレージのポールなどに設置するなど、ごく簡単な作業で取り付け可能なもので試してみるのもひとつの方法です。

また、防犯カメラの場合は配線工事が不要な電池式カメラもおススメです。機能面はそれほど高度なものではありませんが、設置の練習におススメです。実際には撮影しないダミーカメラで試してみてもいいでしょう。

防犯カメラを自分で設置する場合の注意点

防犯カメラを自分で設置する場合は、次の点に注意しましょう。

  • 必要な機材や道具は事前に準備しておく
  • 配線や接続を間違えないようにする
  • コードが断線しないように気をつける
  • 設置後に落下しないように注意する
  • 撮影角度やピントを調整する

防犯カメラの設置は段取りが重要

いざ取り付けを始めてから「〇〇のネジがない」「この素材には取り付けられない」ということのないように、取り扱い説明書を見ながら必要な部品や機材などをすべてそろえておきましょう。

ネジ類や電動ドリルなどの道具類はホームセンターでそろいますが、設置場所に合ったものを選ぶことが大切です。

素材やサイズなどをしっかり確認してください。

配線を間違うと映らない!

配線を間違うとうまく作動しません。また、何度も触っているうちにコードが断線したということのないように注意しましょう。

落ちないようにしっかり固定すること

防犯カメラは重量があります。設置後に強風で落下することのないように、しっかり固定しましょう。

設置角度やピント調整も重要

せっかく設置したもののピントがぼけていたり、映したい場所が撮影できていなかったり……。「こんなはずではなかったのに」と後悔しないためにも、初期設定はしっかり確認することが大切です。

防犯カメラの設置をプロに頼むとアフターフローもあるので安心!

配線のためとは言え、大切な家の壁に穴を開けるのは慎重にしたいものです。
よほど技術や知識に自信がある人でない場合は、プロに任せる方が安心だと言えるでしょう。

防犯カメラを自分で設置する場合のまとめ

防犯カメラには外壁やガレージのポールなどに取り付ける屋外タイプ、室内の壁や天井に取り付ける屋内タイプ、配線工事が不要で無線で撮影した画像をレコーダーに送信する無線カメラやスマホなどで確認するネットワークカメラ、電池式カメラなどがあります。

本格的な防犯カメラは有線タイプで配線工事が必要になります。素人でもできないことはありませんが、失敗の可能性があるため、専門業者に依頼する方がいいでしょう。

一方、簡易な電池式カメラなどは取り付けが簡単なので挑戦してみましょう。

なお、防犯カメラは角度調整やピント調整などが必要です。後々のメンテナンスも考えると、専門業者に依頼した方が安心です。