防犯カメラのお悩みを解決

防犯カメラとそっくりなダミーカメラは本物とどう違う?

防犯カメラとそっくりなダミーカメラは本物とどう違う?

防犯カメラは犯罪抑止効果があるため、あちこちで設置されるようになりました。
しかし、カメラの性能や機能によっては高額であったり、設置工事費用がかかったりします。

そんなときは本物そっくりのダミーカメラで代用する方法があります。

防犯カメラとダミーカメラの違い

まず防犯カメラとダミーカメラの違いを理解しましょう。

ダミーカメラは配線や価格が大きく違う

防犯カメラとダミーカメラでは、次のような違いがあります。

防犯カメラ ダミーカメラ
ボックス型やドーム型 ボックス型やドーム型
カメラ 本物 ニセモノ
電源 必要または無線タイプ 不要
(乾電池またはソーラーで赤外線LEDランプが点滅するタイプあり)
価格 数万円 数千円
設置工事 配線工事が必要 配線工事が不要で簡単

ダミーカメラの特徴

ダミーカメラは見た目は本物の防犯カメラとほとんど変わりません。ボックス型カメラは箱型の容器で、ドーム型カメラは丸いドームでカメラが覆われているため、外側から見れば本物と区別がつかないのです。

そのため、ダミーカメラを設置していても、それがニセモノだと気づかれる可能性は低いと言えるでしょう。

ダミーカメラは設置が簡単

本物の防犯カメラは配線工事が必要です。屋外に設置する場合でも屋内に設置する場合でも、カメラ本体からレコーダーに接続する配線や電源の確保などが必要になります。状況によっては壁に穴を開けて配線を通すこともあり、大がかりになりがちです。

一方、ダミーカメラは配線工事も電源の確保も不要です。ただ、本物に見えるようにわざと電源コードを付けることがあります。

ダミーカメラは価格が安い

防犯カメラは安いタイプでも 1万円以上はします。高いものなら5万円~10万円くらいする上に、録画するレコーダーやモニターなども必要です。

しかし、ダミーカメラは1万円以下で手に入ります。録画をしないのでレコーダーもモニターも不要です。

防犯対策として、まず最初にダミーカメラで試してみるといいでしょう。

防犯カメラの代わりにダミーカメラを設置する例

商業施設や事務所など業務用はすべて本物の防犯カメラを設置していると思っている人が多いかも知れません。しかし、実際は次のようなケースで防犯カメラの代わりにダミーカメラが使用されています。

業務用の場合

店舗や事務所などでは、次のような場所でダミーカメラを設置するケースがあります。

  • レジの近く
  • 事務所の天井
  • 店舗の玄関
  • 店舗の天井

レジ周辺にダミーカメラを設置して監視していることをアピール

コンビニやファミレスなどのレジは多くのアルバイトや店員がお金の出し入れをします。その際にこっそりお金を盗む「内引き」が横行することも。
また、強盗の心配もあります。

レジ近くの天井にダミーカメラを設置することで外部の不審者だけでなく、従業員に対しても「常にカメラで監視している」と思わせる効果が期待できます。

犯罪に備えて本物のカメラも必要

ダミーカメラは監視していることを知らしめる働きはありますが、実際に撮影は行いません。

そのため、実際に犯罪が起こった場合は証拠を残すことができません。そこでダミーカメラと同時に近くに本物の防犯カメラも設置することがほとんどです。

事務所の天井

事務所の状況にもよりますが、特に大金を置いていない場合などは外部の人に対する威嚇目的でダミーカメラを設置することがあります。

ただし、この場合もお金や金券などを扱う事務所、貴重な資料などを保管している場合などはダミーカメラだけでは不十分なので、本物の防犯カメラも設置しています。

店舗の玄関や天井

店舗の場合も外部からの侵入者に対する威嚇目的でダミーカメラを使うことがあります。この場合も当然、ダミーカメラだけでは証拠が残せないので、何台かは本物の防犯カメラも設置する必要があります。

一般家庭の場合

一般家庭では、次のようなケースでダミーカメラを利用できます。

  • 夜間に家のまわりで足音がする
  • 昼間の留守中に誰かが来た形跡がある
  • 郵便受けにイタズラをされている
  • 洗濯物の一部がなくなっていることがある
  • 自転車をパンクさせられた
    など

一般家庭ではイタズラ防止対策にダミーカメラが活躍

強盗やストーカーといった深刻な状況には至っていない場合で、「どうも近所の子どもがイタズラをしているようだ」とか「気のせいかも知れないけれど、ちょっと気になることがある」といった場合に、まずダミーカメラで様子を見るといいでしょう。

防犯カメラ作動中のステッカーを貼るとより効果的

ダミーカメラや防犯カメラは、通常は目線よりも高い位置に取り付けます。そのため、よほど手慣れた犯罪者でない限りは、防犯カメラがどこかに設置されているかどうかはすぐには気がつかないものです。

そこで、イタズラ防止対策などの場合は、ダミーカメラを設置した上で「防犯カメラ作動中」というステッカーを目立つ位置に貼ってみましょう。

それを見ただけで足がすくんで逃げだす人が多いと言われています。犯罪抑止効果は十分にあると言えるでしょう。

被害が大きくなりかけたら本物の防犯カメラを設置すること

ただし、犯罪は見つからないとわかると、どんどんエスカレートしていきます。

特にストーカーや放火、空き巣、強盗など重大な犯罪になる前に本物の防犯カメラの設置を検討しましょう。

また、何度もイタズラが繰り返される場合も、誰がやっているのかを突き止める必要があります。その際には撮影機能がある本物の防犯カメラが必要になります。

ダミーカメラでも本物の防犯カメラでもご近所への配慮は忘れずに

イタズラや不審者の影が気になる場合は防犯カメラやダミーカメラを設置するのが有効ですが、カメラの向きに注意してください。

ベランダや庭を撮影したかったのに隣の家も映ってしまうとか、カメラが近所の家の方を向いているという場合は、相手が不快な思いをする可能性があります。

ご近所の方との親しさ度合いにもよりますが、「最近、イタズラが多いから防犯カメラを付けたの。お宅も気をつけてね。でも、このカメラはそっちを向いているけれど、距離的にはお宅は映らないから大丈夫よ」などと声をかけておくと安心です。

近所にもダミーカメラであることは伝えないこと

いくら親しい近所の人であっても、「実はこれ、ニセモノのカメラなのよ。ダミーカメラって言うんだって」などとばらさないように気をつけましょう。

こういったウワサはすぐに広がってしまいます。
「〇〇さんのお宅の防犯カメラはニセモノなんだって」
と広がると、それを耳にした人がこっそりしのび込む可能性があります。くれぐれも注意しましょう。

防犯カメラとダミーカメラの違い~まとめ

ダミーカメラは防犯カメラとそっくりの形をしています。しかし、防犯カメラは録画機能がありますが、ダミーカメラはありません。それでも見た目は防犯カメラと変わらないために、設置しておくだけでも犯罪抑止効果があります。

また、費用が安く、取り付け工事も簡単というのがダミーカメラのメリットです。業務用でも本物の防犯カメラを複数台設置すべきところの何台かをダミーカメラに置き換えているところがあります。

一般家庭でもイタズラなどの不安がある場合は、まずダミーカメラで様子を見てみるといいでしょう。