防犯カメラのお悩みを解決
このページで分かること
防犯カメラはカメラ本体と録画するレコーダーを接続する必要があります。しかし、離れた場所に設置する場合は、接続が困難になることも。
そんなときはワイヤレスの防犯カメラがおススメです。
ワイヤレスの防犯カメラは「無線式」とも呼ばれています。その特徴を見てみましょう。
ワイヤレスの防犯カメラは、その名の通り有線での接続がありません。本来はカメラとレコーダーを専用ケーブルでつなぐことで録画ができますが、ワイヤレスはケーブルなしでも無線で画像を送信して受信機に録画ができます。
そのため、防犯カメラ本体と受信機が離れている場合や配線工事ができない場合などは大変便利です。
次のようなケースではワイヤレスの防犯カメラがおススメです。
このように少し離れた場所に設置したカメラで撮影した画像をレコーダー(受信機やモニター)に録画したい場合にワイヤレスが便利です。
ワイヤレスと言っても、どこまでも画像を送信できるわけではありません。無線で送信できる範囲は限られています。
ワイヤレス型防犯カメラの電波到達距離は、200mくらいが限界です。もしそれ以上レコーダーから離れた場所に設置する場合は、メモリー機能内蔵の防犯カメラを選ぶようにしましょう。
200mまで電波の到達が可能とご紹介しましたが、建物に使用される建材や建物の構造によってはもっと短くなる場合があります。
建物による電波を通す距離と通りやすさは、次の通りです。上から順に通りやすくなっています。(いずれも窓のある部屋の場合です。)
建物 | 電波を通す距離 |
---|---|
木造 | 最大20m~40m |
鉄骨造 | 最大10m~15m |
コンクリート | 最大5m~10m |
どうしても電波状況が悪いという場合は、専用の高利得アンテナを使ってみましょう。
カメラ本体や受信機にすでに付いているアンテナを別売りの専用アンテナに付け替えることで、スムーズに利用できるようになります。
ワイヤレスの防犯カメラの費用は、一般の有線タイプの防犯カメラとそれほど大きく変わることはありません。
本体価格や設置工事などの費用を比較してみました。
ワイヤレス(無線) | 有線 | |
本体価格 | 約2万円 | 約2万円 |
付属品を含めたセット価格 | 3万円~ | 4~5万円~ |
設置工事費用 | 自分で設置できるものから防犯カメラ一式と工事代金込みで8~10万円ほど | 防犯カメラ一式と工事代金込みで10万円前後 |
なお工事代金は設置する場所の状況によって変わってきます。一度、専門業者に見積もり額を出してもらうことをおススメします。
ワイヤレスの防犯カメラにはメリットもあればデメリットもあります。事前にそれぞれをよく理解して選ぶようにしましょう。
配線が不要なので、屋外や家から離れた場所に設置することができます。
また、設置が簡単なこともワイヤレスのメリットです。有線タイプの防犯カメラは本格的な配線工事が必要で、壁に穴を開けて配線を通すことがありますが、そういったことを避けたい場合や、自分では配線工事ができないという場合におススメです。
ただし、カメラ本体には電源が必要ですので、ご注意ください。
デメリットとしては、建物の状況によっては電波状況が悪く、画像が乱れることがあります。きれいな画像が撮れない、画像が途切れるなどのトラブルが発生しやすいのがデメリットだと言えるでしょう。
また、複数の防犯カメラを設置すると、それぞれのカメラで撮影した画像がうまく受信できないという悩みもあります。(最新の機種はその悩みを解消できるものもあるようです。)
ワイヤレスタイプの防犯カメラを選ぶポイントと設置の際の注意点をご紹介します。
ワイヤレス防犯カメラにはさまざまな種類がありますが、購入時は次の点をチェックしましょう。
撮影したい場所(カメラを設置したい場所)からレコーダーやモニターまで電波が到達するかどうか、距離を確認しましょう。途中で電波をさえぎるものがないか、電波を通しやすい建物かどうかのチェックも必要です。
電波状況が不安定な場合は、別途専用アンテナを取り付ける必要があります。
判断は専門的な知識が必要になるので、防犯カメラ専門業者に相談してみましょう。
購入するカメラに「技適マーク」があるかどうかを確認しましょう。
「技適マーク」とは、電波法で定められている技術基準に適合している無線機であることを証明するマークのことです。
ワイヤレス防犯カメラも無線で作動するため、設置するにはこのマークが必要です。もし「技適マーク」が付いていない場合は違法になるので、注意しましょう。
防犯カメラは1台だけでOKということはほとんどありません。多くの場合は複数台を設置します。
1台や2台ならワイヤレスの防犯カメラでも正常に作動しますが、4台くらいまで増やすと画像が乱れたり、うまく撮影(送受信)ができないということが起こります。
複数台のカメラでも稼働が可能かどうかを事前によく確認するようにしましょう。
ワイヤレスの防犯カメラは屋外に設置するケースが多くあります。その場合は防水タイプのものを選ぶようにしましょう。
また、夜間や暗所撮影が可能な赤外線暗視タイプを選ぶと安心です。
画素数が多いほど撮影した画像は鮮明に映ります。以前の防犯カメラは27万画素や30万画素程度でしたが、最近は100万画素~200万画素のものが多く販売されています。
せっかく撮影したのに、肝心の不審者の顔や車のナンバーがはっきりわからないということでは困ります。少しでも画素数が多いものを選ぶようにしましょう。
ただし、ワイヤレスの防犯カメラは手軽さを売りにしているため、画素数が低いものも多く見られます。
画素数、電波到達距離などを総合的に判断して選ぶといいでしょう。
ワイヤレスカメラは無線で画像を送信できますが、カメラ本体には電源が必要です。設置場所に電源が確保できるかどうかをチェックしましょう。
ワイヤレスタイプの防犯カメラはカメラ本体とレコーダーやモニターを接続せずに、無線で画像を送信します。配線工事ができない場所や離れた場所で撮影したい場合に便利です。価格は有線タイプの防犯カメラとあまり変わりませんが、途中で電波をさえぎるものがある場合や電波が通りにくい建物の場合は画像が乱れたり、うまく送受信ができないことがあります。
事前に電波到達距離を確認することが大切です。複数のカメラを設置する場合も、うまく作動するかどうかをよく確認しましょう。
ワイヤレスの防犯カメラの設置はそれほど難しいものではありませんが、電波の状況や複数台のカメラの作動などを確認するためにも、専門業者に相談すると安心です。