盗聴器のお悩みを解決
盗聴器は一度設置したら、外さない限りずっと盗聴が可能です。実は引越し先の住まいに盗聴器が仕掛けられたまま……というケースが多いんですよ。前の入居者が盗聴器の存在を知らずにそのまま退去すると、反永久的に盗聴器は付いたままになります。
契約前(入居前)に発見できるといいのですが、巧妙に仕組まれた盗聴器を見つけるのは至難の業です。そんなときは、「盗聴器発見サービス」がある引越し業者に依頼すると安心です。
引越しは転勤や新入学、就職などで常に需要がありますが、引越し業者の数が多く競争になっています。
そこで、大手引越し業者では他社との差別化を図るために、さまざまなサービスを提供しています。引越しの基本プランには含まれない「オプションプラン」を設け、個々の顧客のニーズに応えようとしているのです。そのひとつが「盗聴器発見サービス」です。
引越しはただ単に家具や家財などを運搬し搬入するだけと考えている人が多いかも知れませんが、それ以外にも引越しに付随するさまざまなサービスがあります。
中にはそれらのサービスは不要という人もいるため、自由に選択できるオプションサービスとして提供しています。
引越し業者のオプションサービスには、次のようなものがあります。
サービスの内容 | 料金 | |
荷造り・荷ほどき | 引越し前の家で荷物をダンボール箱に詰め、引越し先で荷ほどきをする | 有料 |
ダンボール箱お届け・回収 | 荷造りに必要なダンボール箱を届け、引越し後に回収する | 無料(有料の業者もある) |
殺虫 | 搬送中のトラックの中で家具などの殺虫を行う | 有料 |
照明器具の取り外し・取り付け | 引越し前の部屋の照明器具の取り外しと引越し後の部屋への取り付け | 無料 |
エアコンなど家電製品の取り外し・取り付け | エアコンやテレビ、洗濯機などの電化製品の取り外しと引越し先での取り付け | 有料 |
ハウスクリーニング | ハウスクリーニングの専門家による掃除 | 有料 |
インターネット回線の手配 | インターネットやプロバイダの手配 | 無料 |
不用品回収(処分) | 不要になった家具や大型ゴミなどの処分 | 有料 |
盗聴器発見 | 引越し先に盗聴器が仕掛けられていないか調査する | 有料(無料の業者もある) |
このように引越し業者には多くのオプションサービスがあります。忙しくて引越し後すぐに仕事に行かなければいけない人や重い家具をひとりで動かせない人など、それぞれの状況に応じて、サービスが選べるのが特徴です。
引越し業者が実施する盗聴器発見サービスは、市販の盗聴器発見器で転居先を調べます。反応があれば、そこに盗聴器があるとわかります。
引越し業者の盗聴器発見サービスは、有料のところと無料のところがあります。
引越し業者 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
サカイ引越センター | 簡易調査……10,500円~ | ・盗撮カメラの調査はなし ・本調査は別途有料 |
クロネコヤマト引越し | ・基本料金(1LDKまで)……12,000円(税別) ・1部屋増えるごとに2,000円(税別) |
盗撮カメラの調査は別途2,000円(1部屋) |
アップル引越しセンター | 無料 | 撤去作業はない |
引越し業者の盗聴器発見サービスは、基本的に引越しを依頼(契約)した人が対象です。(一部、クロネコヤマトは盗聴器発見サービスのみでも依頼可能)
事前に内容をよく確認しておきましょう。
このサービスは「盗聴器の発見」のみで、もし見つかった場合でも撤去するには別に費用が発生します。
また、どの程度の性能の発見器を使っているのかがわからないため、すべての盗聴器が見つかるという保証はありません。あくまでも「安心感を得るためのサービス」と考えておくといいでしょう。
引越し業者の盗聴器発見サービスは有料と無料がありますが、少しでも費用を抑えたいという場合は、自分で盗聴器を探すこともできます。
引越しは何かと費用がかかります。引越し業者のさまざまなオプションサービスは、「自分でやるのが面倒」「引越しは短期間にいろいろなことをやらなければいけないので忙しい」「引越し業者がついでにやってくれるならありがたい」という理由で利用する人が多いのではないでしょうか。
しかし、盗聴器発見に1万円前後出すのは痛い出費ですね。そんな場合は自分でやってみましょう。自分で盗聴器を見つけるには、FMラジオを使う方法と市販の盗聴器発見器を使う方法があります。
室内でテレビをつけて音声が聞こえるようにします。その上でFMラジオの電源を入れて、周波数をもっとも低いところから徐々に上げていきます。
FMラジオの周波数を使った盗聴器が仕掛けられていたら反応して、FMラジオからテレビの音声が聞こえます。これによって盗聴器があることがわかります。
盗聴器発見器は通販サイトやバラエティショップなどで1万円以下で販売されています。FMラジオ以外の周波数にも対応しているので、より多くの種類の盗聴器を見つけることができます。
ただ、あまりに安いものは性能もそれなりなので、口コミなどをよく確認してから選ぶようにしましょう。
最近の盗聴器は掛け時計などに仕掛けることもできます。しかし、引越し先はほとんどのものが撤去されていて、空っぽのはずです。そのため、部屋をグルっと見渡して、すぐに盗聴器が見つかるということは少ないでしょう。
ただし、コンセントカバーの中(壁の中)やエアコン、換気扇のすき間などに小型の盗聴器が取り付けられている可能性があります。念のためにチェックしておくと安心です。
FMラジオや盗聴器発見器を使って調査することはできますが、それで万全というわけではありません。
これらで発見できるのは「無線式」のものだけです。また、盗聴器の電波に対応していない発見器では見つけることはできません。
そのため、自分で調べたからと言っても、必ずしも安心できるものではないのです。
しかし、引越し業者がオプションサービスとして提供しているものも、それほど高性能な発見器ではないと思われます。
ただ、サカイ引越しセンターでは簡易調査の後、より本格的な調査を別料金で請け負っています。費用はかかりますが、探偵事務所や盗聴器調査会社に依頼するよりも安く済みます。上手に利用してみましょう。
引越しする物件は貸主がきれいな状態にして貸し出します。しかし、盗聴器の有無まで調べる義務はありません。
もし前の入居者が何らかの事情で盗聴器を仕掛けられていて、そのまま退去していた場合、次に入居する人の声がそのまま盗聴される危険性があります。
そこで、一部の引越し業者ではオプションサービスとして盗聴器発見サービスを提供しています。少しでも不安を解消して安心な暮らしをするために利用してはいかがでしょうか。