盗聴器のお悩みを解決

車に設置可能な盗聴器は主に2タイプ~特徴と見つけ方

車に設置可能な盗聴器は主に2タイプ~特徴と見つけ方

コンパクトで高性能な盗聴器が増えてきました。しかも、一般の人でも手軽に購入できるため、盗聴されるリスクが高まっています。

そんな中でも今回は車に設置可能な盗聴器の特徴と見つけ方についてご紹介します。

車に設置可能な盗聴器のタイプ

盗聴器にはさまざまな種類がありますが、動く車に取り付けできるのは次の2種類です。

  • デジタルタイプ
  • 録音タイプ

では、それぞれの具体的な特徴を見ていきましょう。

デジタルタイプの盗聴器

デジタル盗聴器は、車内や車体の下に取り付けて、携帯電話の電波を使って盗聴します。

古いタイプの携帯電話(いわゆるガラケー)やスマートフォンをそのまま使う方法と、携帯電話を改良したり、携帯電話の基盤を使ったりして盗聴する方法があります。

いずれも携帯電話の電波が届く範囲であれば盗聴が可能と言われています。

デジタルタイプの盗聴器のメリットとデメリット

設置する側の立場で考えた場合のメリットは、電波が届く範囲が広いという点です。離れた場所にいても、車内の会話がリアルタイムで盗聴できます。

また、GPS機能がついている携帯電話・スマホなら位置情報が確認できる点が大きなメリットだと言えるでしょう。

一方、デメリットとしてはバッテリー切れが起こるという点です。ただ、プロが使う車用盗聴器は充電できるものがあります。プロの手によって改良した盗聴器が発見されたケースもあり、このような場合は誰かが取り外すまで盗聴され続けることになります。

録音タイプの盗聴器

録音タイプはICレコーダーのような仕組みで、車のダッシュボードやシート(座席)の下、フロントパネルの裏側などに設置されます。

会話を録音して、回収後に盗聴するしくみです。

録音タイプの盗聴器は種類がさまざま

録音できるタイプの盗聴器(ICレコーダータイプ)には、さまざまな種類や形があります。

  • ボールペンタイプ
  • 車のキーホールダー型
  • USBメモリ型
  • クッションの下
  • ぬいぐるみの中に仕掛ける

車内にあっても不自然ではないので、誰かが盗聴器を仕掛けていてもほとんど気づきません。

録音タイプの盗聴器のメリットとデメリット

こちらも設置する側の立場で考えてみます。

メリットは電波状態が悪い場所でも盗聴(録音)ができるという点です。盗聴器に録音できるので、後日証拠として使える点も設置する側のメリットになります。

一方、リアルタイムでは盗聴できない、回収する必要がある、バッテリー切れの心配があるという点がデメリットだと言えるでしょう。

車に盗聴器を設置する目的

では、誰が何のために車に盗聴器を設置するのでしょうか。

主な目的は浮気調査とビジネス

車に盗聴器を取り付けるには、車の鍵を開ける必要があります。つまり、車内に入れる親しい人の犯行であることがわかります。

盗聴器の設置目的としては、浮気調査かビジネス上の秘密を知ることが考えられるでしょう。

浮気調査で車に盗聴器を設置するケース

浮気調査では車だけでなく、寝室やリビングなどに盗聴器を設置します。特に車はふたりきりになりやすい場所なので、浮気の証拠を押さえるのには最適です。

また、GPS機能があればデート先やホテルなど行先を突き止めることもできます。そのため、夫婦間や恋人がこっそり携帯電話やスマホを車内に置いて、盗聴器アプリを作動させておくというケースが見られます。

また、もっと確実に浮気の証拠を押さえたいという場合は、探偵事務所などのプロに依頼して盗聴器を設置します。この場合も車での移動が多い場合は車内に盗聴器を仕掛ける可能性が高くなります。

ビジネス上の秘密を知るために盗聴する

忙しいビジネスマンは会議室やオフィスだけでなく、車で移動しながら取引先や仕事のパートナーと電話でやり取りするケースが多くあります。

そんな場合にライバル企業や同僚のライバル的な存在の人が、車に盗聴器を仕掛ける可能性があります。特にオフィスと違って車の中は他人がいない空間なので自由気ままに通話ができます。そんな油断しがちな場面を盗聴しようとするのです。

ちょっと卑怯な手ではありますが、生き馬の目を抜くような激しいビジネスの世界では考えられるケースです。

なお、ビジネスの秘密を知る目的では、車内だけでなくオフィスのさまざまな場所に盗聴器を仕掛ける可能性があるので注意しましょう。

車の盗聴器は見つけにくい!

車に設置する盗聴器は、室内設置型と比較すると見つけにくいという特徴があります。

車の盗聴器は小型で巧妙化

録音型の盗聴器は、上でもご紹介したようにボールペン型やキーホールダー型など車内にあっても気づかないようなモノに化けています。

また、ぬいぐるみやクッションの下に隠している場合があるので、見つけるのは困難でしょう。

一方、デジタルタイプも巧妙に仕掛けているので、なかなか見つかりません。

盗聴器発見器では見つけにくい

しかも、これらの盗聴器は「盗聴器発見器」ではほとんど検知できません。

盗聴器発見器は盗聴器から発信される電波をキャッチして探し当てるのですが、録音タイプのものは電波を発しないので発見器にはかからないのです。

デジタルタイプもプロが使う特殊な発見器でないと見つけられないと言われています。

盗聴されているかどうかを自分でチェック

盗聴器そのものは見つけられなくても、周囲の様子などから盗聴されているかどうかを探ることができます。

特に次のような変化がないか観察してみましょう。

  • 「昨日は〇〇に行っていたでしょ」と伝えていない行先がバレていた
  • 車内で会話した相手しか知り得ない話を周囲の人が知っていた
  • 出かける先で待ち伏せされた
  • 誰かに車で尾行されている気がする
  • 車内に見慣れないモノがある

このように自分と車内で会話をした人しか知り得えない情報を第三者が知っている場合は、盗聴されているか、会話の相手がもらしたと考えられます。

特に会話の相手がもらすはずがない場合は盗聴されていると思っていいでしょう。

盗聴されているときはどうすればいい?

では、「盗聴されている」と気づいたときはどうすればいいでしょうか。

一番やってはいけないのは、「あなたが盗聴器を仕掛けたんでしょう!」と恋人や夫(または妻)に詰め寄ることです。証拠がないのにそんなことを持ち掛けると、「何かやましいことがあるのか」と疑われてしまいます。

盗聴されているときは聞かれて困る会話は避けること

盗聴器を見つけて確実に撤去するまでは、聞かれて困るような会話は避けることが大切です。

また、GPSで行動を把握されている可能性があります。不倫や浮気などを疑われるような場所には行かないように気をつけましょう。

車内や身の回りに不審なモノがないか要注意

そして、車内や自分の部屋、カバンの中などに、自分では買った覚えがないモノがないか注意してみましょう。

盗聴器はボールペン、電卓、カード、USBメモリ、ぬいぐるみなど身近なモノの中に仕掛けることができるため、どこで盗聴されているかわかりません。

会話に注意すると同時に、不審なモノがないか常にチェックするようにしましょう。

盗聴は犯罪ではないので訴えられない

盗聴される側としては、他人の会話を盗み聞きするなんて許せないと思いますよね。ところが「盗聴する」という行為自体は犯罪ではありません。そのため、盗聴した相手を罪に問うことはできないのです。

(盗聴した内容を周囲にもらして名誉棄損罪に問うことや盗聴器を設置するために家に侵入することで不法侵入罪などに問うことはできます。)

逆に盗聴した音声が浮気や不倫の証拠となり、慰謝料を請求されることがあります。普段からやましいことがないようにすることも大切ですね。

車の盗聴器の特徴と見つけ方~まとめ

車に設置できる盗聴器は、携帯電話などを使う「デジタルタイプ」とICレコーダーを使う「録音タイプ」があります。

デジタルタイプは運転中の会話を離れたところで盗聴できるほか、GPSを使って居場所を突き止めることができます。一方、録音タイプの盗聴器は小型で簡単に設置できること、電波状態が悪い場所でも盗聴できること、会話が録音されているので後日証拠となり得ることなどの特徴があります。

ただ、録音式なのでリアルタイムで会話を聞くことができません。また、後で盗聴器を回収しなければならないというリスクが伴います。

どちらのタイプも、盗聴器そのものを見つけるのは難しく、デジタルタイプはプロの専用の発見器でないと見つけられないと言われています。

車内でも油断せずに、会話や行動には注意しましょう。