盗聴器のお悩みを解決
盗聴器はそれほど大がかりなものではなく、むしろ目立たないように小型化しています。その中でもよく利用されるのが「コンセント型盗聴器」です。
このページではコンセント型盗聴器の特徴や見分け方についてご説明します。
盗聴器にはさまざまな種類や形がありますが、その中でもコンセントはよく利用されます。一見すると普通のコンセントにしか見えませんが、実に巧妙に仕組まれています。
一般に「コンセント」と呼ばれるものは、壁に電源コードを差し込むために固定されたものを言います。電気工事をしてコンセントを取り付けて、コンセントカバーをはめています。
壁のコンセントの差し込む口は2つ程度なので、もっとたくさんの電気コードを差し込みたいとき(いわゆるタコ足配線をしたいとき)に「コンセントタップ」を使って差し込み口を増やします。
コンセントタップは電源タップやテーブルタップと呼ばれることもあります。
盗聴器は壁のコンセント、コンセントタップのどちらにも仕掛けることができます。
まず、壁に取り付けられたコンセントに盗聴器を仕掛ける場合を見ていきましょう。
コンセントは元々壁に設置されたもので、コンセントカバーが取り付けられています。わざわざそれを外して盗聴器を取り付け、またコンセントを元の状態に戻します。
そのため、見た目は普段と何も変わらないため、盗聴器が仕掛けられたとは気づきません。
コンセントタップに盗聴器を入れて、壁のコンセントに差し込んでおけば盗聴できるというものです。
いつも使っているコンセントタップがどのようなものか、注意深く見ている人は少ないかも知れません。
しかし、2口(2つの差し込み口)が一列に並んだテーブルタップしか使っていないはずなのに、トリプルタップと言って正面と側面に1つずつ差し込み口があるコンセントタップやコーナータップ(延長コードがないタイプ)など見慣れないタップが使われていたら要注意です。
また、延長コードがついているテーブルタップにも盗聴器が仕掛けられることがあります。
コンセント型の盗聴器は外見上わかりにくい上に、電源に接続するため、バッテリー切れを起こすことがありません。そのため、取り外さない限り、半永久的に使えるという特徴があります。
コンセント型盗聴器は「無線式」と呼ばれるもので、盗聴器から発する電波を離れた場所で受信して声や音を聞いています。
盗聴器の性能にもよりますが、電波が届く距離は500m~600mと言われています。設置した建物の状況などによって異なりますが、どこで受信しているのかわからないのは怖いですね。
コンセント型の盗聴器は、いつ取り付けられるのでしょうか。
壁に取り付けてあるコンセントに盗聴器を仕掛けるには、一度コンセントを外さなければなりません。
そのため、盗聴したい相手が留守中に作業をすることになります。例えば、夫の浮気を疑う妻が、夫の出張中に探偵業者に依頼して設置してもらうというケース(その逆で妻が旅行中に夫が設置する)が考えられます。
コンセント型のように設置に手間がかかるものは、取り外しも面倒です。そのため、賃貸住宅などで前の入居者が住んでいたときに設置されてそのままというケースもあります。
何も知らずに入居したところ、自分たちの会話が盗聴されていたということがあります。入居時には、一度盗聴器発見機でチェックすることをおすすめします。
壁に取り付けているコンセントに盗聴器を仕掛けるのは、人がいない時間を狙わないといけません。しかし、コンセントタップは見た目は普通のコンセントタップとほとんど変わらない上に、コンセントに差し込むだけなのでほぼ気付きません。
家族や家に入ってきた人が、そっとコンセントに差せばそれで完了です。
このようにコンセントタップを差し込む盗聴器の多くは、家族か家に出入りできる知り合いなどが設置するケースが多いものです。
夫婦でなくても、恋人が相手の行動を怪しんでこっそりコンセントタップ型の盗聴器を設置することもあります。
家族や知り合い、恋人ではなくても、例えば家に出入りする業者が盗聴器を取り付ける可能性があります。
考えられるのは、次のようなケースでしょう。
もちろん、このようなケースはごくまれで、根拠もなく疑うのはいいことではありません。
ただ、中にはのぞき見趣味のような人もいますし、入居者に好意を持ち、ストーカー的な行動を起こす人が業者になりすまして盗聴器を取り付ける可能性がないとは言えません。
どのような業者でも、家に人が入る場合は必ず立ち会うようにしましょう。それができない場合は、防犯カメラを取り付けると安心です。
盗聴器が仕掛けられているかどうかは、意外とささいなことがきっかけになります。
こんな場合は盗聴器を疑ってみましょう。
特に見慣れないコンセントタップがあれば、「盗聴器かも」と疑ってみてもいいでしょう。
また、コンセントカバーを取り外して盗聴器を取り付ける場合は、その周囲の物を動かしたり、片付けたりします。
普段は掃除をしないのに、ある日帰ってきたら部屋の中の一ヶ所だけきれいに片付いている…というのも怪しいですね。
コンセント型盗聴器は電波式なので、テレビやラジオに雑音が増えるという傾向があります。ただ、雑音は他の要素が関係することもあるので、よく調べてみましょう。
コンセント内部に取り付けられた盗聴器の取り外しを自分で行うのは危険です。そもそも壁にコンセントを取り付けるのは、電気工事士の資格が必要です。
コンセントカバーを開けて盗聴器を取り外そうとして感電すると大変です。自分で取り外すのはやめておきましょう。
盗聴器を設置する行為や盗聴することが罪に問われるかどうかは、状況によって異なります。
犯罪になる場合は盗聴器が証拠となるので、むやみに取り外すのは控えましょう。まずは専門家に相談して、対策を考えることが大切です。
盗聴器にはさまざまな形や種類がありますが、その中でもポピュラーなのがコンセント型盗聴器です。
壁のコンセントカバーを外してコンセントの中に取り付けるタイプと、タコ足配線などに使うコンセントタップの中に盗聴器を仕掛けるタイプがあります。コンセントタップの場合は見慣れないタップがあればすぐにわかりますが、壁の中に仕込まれたものはなかなか気付きません。
しかも、常に電源が得られるので、撤去するまでずっと盗聴可能です。ただ、盗聴器の存在に気付いても、自分で取り外すのは控えておきましょう。専門家に相談して対処することが大切です。