盗聴器のお悩みを解決
盗聴器というと探偵や興信所が使う特殊な機器というイメージがありますが、最近はスマートフォンのアプリを使って盗聴ができるようになっています。
操作は簡単で設置されても気づきにくいため、自分の会話や行動が手に取るようにわかってしまいます。
このページではスマホアプリでの盗聴について詳しく解説します。
スマホアプリは有料のものから無料のものまで数多くあります。また、専門家が開発したものもあれば個人が開発して提供しているものもあり、精度にはかなり差があります。
アプリの種類も辞典や地図などのお役立ち系からゲームなどのお遊び系まで幅広いですね。そんな中で「盗聴」ができるスマホアプリがあります。
(なお、スマホアプリは配信終了することがあるので、このページでは具体的な名称でのアプリのご紹介は控えております。)
ひと口に「盗聴ができるスマホアプリ」と言っても、その使用目的や内容によっていくつかの種類に分類できます。
では、それぞれを具体的に見ていきましょう。
元々スマホには「ボイスレコーダー機能」が付いています。しかし、録音開始時と録音停止時には音で知らせるようになっています。
また、作動中は画面が明るくなるたため、会話をしている相手が録音に気づく場合があります。
そういったケースに備えて、動作音や画面が変わらないスマホアプリがあります。
恋人や子どもの行動を知りたいと思う人は多いのではないでしょうか。
特に最近は子どもが犯罪に巻き込まれるのを防ぐためや、認知症の徘徊のためなどの目的でGPSアプリが利用されています。
行動を知りたい相手のスマホにGPSアプリをインストールして、IDとパスワードを登録します。そして、自分のスマホからそのIDとパスワードでGPSアプリにログインすれば今どこにいるかがわかります。
このアプリを恋人のスマホにもインストールすれば相手の行動が見られますが、勝手にするとトラブルになるので気をつけましょう。
いびきや無呼吸は大きな病気のサインになる場合があります。しかし、寝ている本人はいびきや無呼吸に気づかないため、睡眠中の様子を録音するためのアプリが開発されています。
寝入ってからすぐは録音せず、アプリを作動してから30分後から録音を開始する機能などがあります。
恋人や配偶者の寝言を録音して浮気の証拠にしたいという人もいますが、寝言だけでは浮気と断定するのは難しいでしょう。
相手のスマホにアプリを入れておき、誰かと通話すると自分のスマホで通話内容が聞けるというものです。「スマホアプリはこんなこともできるのか!」と驚いてしまいますが、現実にそのようなアプリが存在します。
恋人や夫婦間の浮気調査にも使われますが、社用のスマホを従業員に渡した際に、私用電話をしていないか、ムダな通話が多くないかなどをチェックするために使用するケースもあります。
その場合はGPSアプリも導入して、出先で寄り道をしていないか監視することもあるようです。
ボイスレコーダーのアプリは目の前にいる相手の音声を録音するものですが、離れた場所で相手が持っているスマホから自分の手元のスマホで盗聴するというアプリがあります。
これはGPSアプリと同じで、相手のスマホにアプリをインストールして自分のスマホでログインして聞くというものです。
浮気調査にも使えますが、子どものいじめや職場でのパワハラ、セクハラなどの証拠を押さえるといった使い道もできます。また、高校生が親のスマホにこっそりこのアプリを入れておき、学校の先生との面談の会話を離れた場所でこっそり聞くという事例もあります。
「盗聴」というと後ろめたいイメージがありますが、さまざまな使い方ができるのですね。
スマホアプリは盗聴だけでなく、位置情報の確認や大切な会話の録音、子どものいじめ防止などさまざまな用途で使えます。
しかし、使用に関しては、次の点に注意しましょう。
夫婦や恋人、家族など親しい関係で、おすすめのアプリを相手に紹介するのはよくあることです。
「このゲームおもしろいよ」
「このアプリ便利だよ」
と言って紹介したものの、相手が「やり方がわからないから入れてよ」と言われて自分がインストールする……というのはよくありますね。
それは相手が了承しているので、問題はありません。
しかし、相手に無断でアプリをインストールして、勝手にアカウントを作ってしまうのは「不正指令電磁的記録供用罪」という犯罪になる場合があります。
「不正指令電磁的記録供用罪」は平成23年に施行された法律で、「いわゆるコンピュータ・ウイルスに関する罪」とも呼ばれます。
これは「人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録やこの不正な指令を記述した電磁的記録その他の記録」を対象に処罰されます。
ちょっと難しいですが、正当な目的がないのに、その使用者の意図とは無関係に勝手に実行されるようにする目的でコンピュータ・ウイルスやそのプログラムを作成、提供する行為などが対象になっています。
つまり相手が知らない間にアプリをインストールして勝手に実行される状態にすると、この罪に問われるということです。
犯罪として訴えない場合でも、自分の行動を監視されているというのはあまり気持ちのいいものではありません。
その人との人間関係に大きなヒビが入るので控えておきましょう。
もちろん、子どもや会社の従業員にはその目的を告げて、GPSで行動を見ていると告げるのは問題ありません。
アプリは無料のものから有料のものまでさまざまです。
有料だから精度がいいとは限りません。また、使用しているスマホの機種との相性もあります。
インストールする前に、アプリストアなどで口コミや評判を見ておくと安心です。
など、実際に使った人の声や使い道などが掲載されているので参考になります。
スマホアプリは数年~数ヶ月でサービス提供を終了するケースがあります。
評判がよく使いやすいアプリでも終了することがあるので、インストールしている場合は注意しましょう。
スマホはi-Phone、Androidともに盗聴器として使えるアプリがあります。自分のスマホで目の前の相手の会話をこっそり録音するボイスレコーダー的なものから、相手のスマホにアプリをインストールして会話を盗聴したり、GPSで行動を監視したりできるものまでさまざまです。
多くは防犯目的で開発・提供されたものですが、浮気の証拠のためなどにも使われます。
ただし、人のスマホに勝手にアプリをインストールしてアカウントを作ることは不正指令電磁的記録供用罪の対象になることがあるので注意しましょう。罪に問われない場合でも、相手とトラブルに発展することがあります。
なお、自分のスマホに勝手にアプリがインストールされていないかを時々チェックすることも大切です。インストールした覚えがないアプリがある場合は、誰かが勝手に操作した可能性があるのでこまめにチェックしておきましょう。