盗聴器のお悩みを解決

録音タイプの盗聴器は設置されても気づかない!特徴とメリット・デメリットとは?

録音タイプの盗聴器は設置されても気づかない!特徴とメリット・デメリットとは?

盗聴器にはさまざまなタイプがあり、会話を離れた場所からリアルタイムで盗聴するものもあれば録音しておいて後で聞くタイプもあります。

このページでは録音タイプの盗聴器についてご説明します。

盗聴器の種類は大きく分けると3種類

まず盗聴器の種類を知っておきましょう。盗聴器は大きく分けると、次の3種類があります。

  • 無線式
  • 有線式
  • 録音式

無線式の盗聴器

これがもっともよく出回っているタイプで、電波を使って音声を発信します。さらに無線式は次の2種類に分けられます。

電池タイプ 電池や内臓のバッテリーで作動するもの。電源を確保する必要がないので、場所を選ばずに設置できる。ただし、電池切れやバッテリーが切れると作動しない
寄生タイプ ACアダプターなどで電源を確保するタイプ。電源があれば長期間の盗聴が可能だが、設置場所が限られる

なお、寄生タイプは電話回線を利用して盗聴するものもあります。

有線式の盗聴器

録音する機械(レコーダー)と集音マイクが有線でつながれたものです。設置して一定期間が経過した後に回収して音声を聞くタイプと離れた場所で聞くタイプがありますが、聞ける距離は限られています。そのため、後日回収して聞くタイプが多いようです。

有線式はプロのしわざ?

無線式の盗聴器の方が種類が多く手軽に入手できます。一方、有線式は設置が面倒な上に回収しなければならないという難点があります。そのため、専門家がすばやく設置することが多いため、プロがよく利用します。

または家に簡単に出入りできる人物に設置させることで怪しまれないようにすることもあります。

録音式の盗聴器

ボイスレコーダーやスマートフォンの録音機能を使って音声を録音するタイプの盗聴器のことを指します。

ポケットやバッグに入れておき目の前の相手の会話を録音するほか、部屋の中に置いておきこっそり録音することもできます。

録音式盗聴器について、もっと詳しく見ていきましょう。

録音式盗聴器は種類も性能もさまざま

録音式の盗聴器には、さまざまな種類があります。

意外な日用品が盗聴器に化けている!?

録音式の盗聴器は次のように、普段よく使う日用品に化けてさりげなく設置されています。

  • ボイスレコーダー(ICレコーダー)
  • ボールペン
  • マウス
  • 電卓

録音式盗聴器のしくみ

このように録音式盗聴器の種類はさまざまですが、しくみはどれもほぼ同じです。

ボイスレコーダーを使ったことがある人ならご存知かも知れませんが、とても小型で軽いのが特徴です。

ずっと前の録音装置と言えばカセットテープレコーダーでしたが、ボイスレコーダーは中にICチップメモリが内蔵されていて、ここに音声を録音します。そのため「ICレコーダー」と呼ばれることもあります。

録音中に機械の操作音がしないので、盗聴されていると気づかれる危険性が低いのが特徴です。

音声に反応して自動録音できるものも

通常のボイスレコーダーは録音ボタンを押すことで録音を開始します。しかし、盗聴したい人のそばにずっといられない場合は設置時に録音ボタンを押して、後日回収するということになります。

この場合、バッテリーが切れると作動しなくなるため、早めに回収しなければなりません。

しかし、最近は「SVOS」(Super Voice Operated System)と言って、音声を感知したときだけ録音を開始するシステムを搭載したものが発売されています。しかも、待機日数は1ヶ月~100日と長期間のものがあるので、一定期間盗聴したい場合に利用できます。

録音式盗聴器のメリット・デメリット

盗聴器にはそれぞれの種類によってメリット・デメリットがあります。録音式盗聴器のメリット・デメリットを、仕掛ける側の立場で見ていきましょう。

録音式盗聴器のメリット

録音式盗聴器のメリットとしては、次の点があげられます。

  • 小型で目立たない
  • 文房具や日用品のように見えるので怪しまれない
  • 電源がなくても使える
  • 電波を発信しないので一般の盗聴器発見器では見つけられない

小型で見つけにくいのが特徴

録音式盗聴器はボールペンや電卓などに内蔵されていて大変小型です。しかも、無線式盗聴器のように電波を発することがないため、通常の盗聴器発見器には反応しません。

そのため、「もしかして盗聴されているのかも?」と疑われても、すぐには見つけられないという点が仕掛ける側のメリットだと言えます。

録音式盗聴器のデメリット

一方、デメリットとしては次の点があげられます。

  • 処分されると回収できない
  • 電池や内臓バッテリーで作動するのでバッテリーが切れたら録音できない
  • 隠し場所によっては鮮明な音声が録音できない
  • 回収する際に怪しまれるリスクがある
  • 長時間の録音ができない

長時間録音ができない

録音式の盗聴器はボイスレコーダーと同じしくみですが、録音時間は無制限にあるわけではありません。

それぞれの機器の容量によって3時間とか10時間と録音時間が限られています。盗聴しようと思って相手の部屋に置いたものの、録音している時間内に聞きたい会話が含まれていなかったということが起こり得ます。

そのようなケースに備えて「音声に反応したときだけ録音する」という機能が備わった盗聴器が発売されています。

リアルタイムで盗聴できない

録音式盗聴器は録音した音声を後で聞くタイプなので、盗聴している会話をリアルタイムで聞くことができません。

聞くタイミングによっては、「今ごろ知っても遅いよ」ということがあるので注意が必要です。

一方、浮気やいじめ、パワハラなどの証拠として使いたい場合は録音式の方が確かな証拠となるのでおすすめできます。

録音式盗聴器を仕掛ける場合の注意点

録音式に限らず盗聴器を仕掛ける場合は、相手に気づかれないことが大切です。

怪しまれない工夫を

有線式の盗聴器は設置工事が必要ですし、無線式は電波状況で相手に感づかれます。しかし、録音式は気づかれにくいのが特徴です。それでも相手が不審に思わないように注意しましょう。

特に次の点を意識してみてください。

  • 無理やり相手に押し付けない
  • 相手の会話を知っているそぶりを見せない

盗聴器を渡すときの注意点

ボールペンや電卓、マウス、ぬいぐるみなどに録音式盗聴器を仕掛けて相手に渡すときに、怪しまれないようにしましょう。

「どうしてこれを私に?」と聞かれても、「これ便利だよ」「かわいいから」とさりげなくすすめるようにしましょう。

もし相手が断った場合に「いや、そんなこと言わずに試しに使ってみてよ」と強引にすすめると、ますます怪しまれます。そんな場合は部屋に入ったすきにそっと隠して置いておくようにしましょう。

盗聴していることを感づかれないように

盗聴した内容(相手が自分には隠していた事実)をうっかり漏らすと、「どうして知っているの?」と不審に思われます。

  • 「今度、〇〇に旅行に行くんだって?」
  • 「△△の店、おいしかった?」
  • 「〇日は家にいるって言ってたけど、どこかに行っていたの?」

など、盗聴して知った事実を漏らすと怪しまれるだけでなく、人間関係が悪化してしまいます。

盗聴する目的にもよりますが、証拠として残すなどの目的を果たすまでは相手に気づかれないように注意しましょう。

録音式盗聴器を仕掛けられた場合の注意点

今度は逆に盗聴器を仕掛けられた場合の注意点を見ていきましょう。

盗聴されているかどうかをチェックすること

盗聴器は録音式の他に無線式や有線式もあるため、「盗聴されているかも?」と思っても自分で見つけるのはなかなか困難です。

プロに盗聴器の捜査を頼む前に、次の点をチェックして盗聴されているかどうかを確認してみましょう。

周囲の人の会話 ごく一部の人しか知らない自分の秘密などを周囲の人が知っている場合、盗聴されている可能性がある
行動が読まれている 尾行されたり、待ち伏せされたりしたら、盗聴して自分の行動を読まれている可能性がある
見慣れないモノがある 自分が買っていないモノが家の中にある

上記の3点は盗聴されているかどうかのチェックポイントとして重要な点です。少しでも「おかしい」と感じたら、これらを確認してみましょう。

録音式盗聴器は盗聴器発見器では見つからない

「盗聴されているかも?」と思って市販の盗聴器発見器を使っても反応しないことがあります。その場合は録音式の盗聴器が仕掛けられている可能性があります。

身のまわりのモノをよく見てみましょう。自分では買っていないボールペンや電卓など日用品や小物があれば、盗聴器かも知れません。

もし見つけた場合は会話や物音に十分注意するとともに電源を探して録音を止めてしまうといいでしょう。

それが怖い場合は探偵事務所や盗聴器発見の専門業者に相談されると安心です。

まとめ

盗聴器には無線式、有線式、録音式の3種類があり、特に録音式は小型で高性能な商品が多く発売されています。しかも、電波を発信しないので盗聴器発見器には反応しません。そのため、知らない間に盗聴されている可能性があります。

しかし、無線式のようにリアルタイムで盗聴できるわけではないので、盗聴器本体の存在に気づいて処分すれば会話を聞かれることはありません。

一方、盗聴器を設置する場合、録音式は日用品に紛れて相手の近くに設置できますが、バッテリーの稼働時間や録音可能時間に制限があるため、聞きたい会話を確実に盗聴できないというデメリットがあります。

使用する場合は機器の特徴をよく理解することが大切です。