盗聴器のお悩みを解決
「電波式盗聴器」とは音を電波に乗せて外に飛ばす方法で、「アナログ式盗聴器」や「無線式盗聴器」とも呼ばれます。この盗聴器は、一度設置すれば離れた場所でも盗聴が可能です。盗聴している相手の姿が見えないだけに不安が募りますね。
このページでは電波式(アナログ式)盗聴器でよく使用される周波数の特徴と対策、他の盗聴器との違いなどについてご紹介しています。
周波数には多くの種類がありますが、その中でも特に盗聴器によく使用されるのが「盗聴3波」や「盗聴6波」と呼ばれるものです。
「盗聴3波」は数ある周波数の中でも特に盗聴器によく利用されるもので、次の3つを指します。
これらはすべてUHF帯です。
上記の盗聴3波に、次のVHF帯の3波を加えたものが「盗聴6波」と呼ばれるものです。
現在では、盗聴器でVHF帯の周波数は少なく、UHF帯の盗聴3波が主流と言われています。特に量販品の盗聴器は同じ周波数を利用しているので、出回る数が多くなればなるほど利用される周波数も同じものに偏ることになります。
利用頻度が高いので、その周波数に対応する盗聴器発見機も多く出回っています。
盗聴6波、特にUHF帯の盗聴3波は盗聴器の中でも利用頻度が高い周波数ですが、現実にはもっと多くの周波数が利用されています。
UHF帯は空港の無線や地上デジタル放送などに使用されています。一方、VHF帯は地上アナログテレビ放送や防災無線、ラジコンなどに使用されています。
盗聴器では、UHF帯、VHF帯それぞれで下記の周波数が盗聴器に利用されています。
UHF帯 | 298.9800MHz 299.3200MHz 339.0300MHz 339.2500MHz 339.4500MHz 350.1250MHz 361.8250MHz 365.0500MHz 367.4000MHz 368.0750MHz 368.8000MHz 389.6050MHz 390.6400MHz 396.4400MHz 396.6050MHz 397.2500MHz 398.3050MHz 398.6000MHz 398.6050MHz 398.6400MHz 399.0000MHz 399.0250MHz 399.0300MHz 399.2375MHz 399.2500MHz 399.4500MHz 399.4750MHz 399.4550MHz 399.6050MHz 399.6400MHz 399.7050MHz 399.7500MHz 400.0000MHz 418.5630MHz 433.0000MHz 433.1200MHz 442.9000MHz |
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VHF帯 | 105.8500MHz 105.8600MHz 110.1500MHz 124.0900MHz 134.0000MHz 134.1600MHz 134.9000MHz 135.3650MHz 139.4000MHz 139.4500MHz 139.6000MHz 139.7000MHz 139.9000MHz 139.9400MHz 139.9600MHz 139.9700MHz 139.9750MHz 139.9800MHz 140.0000MHz 140.0500MHz 140.4500MHz 141.0000MHz 142.9000MHz 143.2050MHz 143.7800MHz 149.0000MHz 149.4500MHz 149.5050MHz 149.8950MHz 153.3500MHz 153.5850MHz 154.0000MHz 154.5850MHz |
UHF帯、VHF帯以外に下記のようにFMラジオで利用されるFM帯の周波数も盗聴器に利用されます。
FM帯 | 26.0950MHz 26.9980MHz 27.0000MHz 27.1450MHz 32.0000MHz 34.4500MHz 36.6650MHz 75.6000MHz 76.0000MHz 76.2000MHz 76.6000MHz 77.0000MHz 77.6000MHz 77.9000MHz 79.3000MHz 79.8000MHz 80.9000MHz 84.4500MHz 88.0000MHz 88.6000MHz など |
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FMラジオの周波数は地域の放送局によって異なります。
盗聴3波はすでに多くの盗聴器で利用されていますが、最近では盗聴器メーカーが独自に設定した周波数を使うケースも増えています。
例えば、次のようなものがあります。
チャンネル | 周波数 |
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Dch | 410.250MHz 320.235MHz |
Ech | 410.350MHz 320.675MHz |
Fch | 410.150MHz 321.135MHz |
Pch | 406.520MHz 407.210MHz |
これらの新しい周波数は従来の盗聴器発見機では見つけにくいため、発見が難しくなります。
電波式(アナログ式)盗聴器の電波はどれくらいの距離まで届くのでしょうか。
さまざまな周波数を使っている盗聴器ですが、その電波が届く距離はそれほど遠くではありません。約10mから100mほどです。高性能のものでも200~300m程度までです。
電波式(アナログ式)盗聴器はマイクで音を集めて電波で飛ばす仕組みになっています。そのため、盗聴したい人は電波が届く距離で、受信機を使って会話を聞いています。
特に家の近くでずっと止まっている車があれば要注意です。中で盗聴器からの会話を聞いている可能性がありますよ。
または隣の家や部屋に引越して盗聴するというケースも考えられます。誰かに尾行されたり、待ち伏せされたりといった自分の行動が読まれている場合は盗聴の可能性が考えられるので注意しましょう。
盗聴器には電波で音を飛ばさずに盗聴器本体に録音するタイプのものや、携帯電話・スマートフォンを利用して盗聴するデジタル式盗聴器があります。
それぞれの盗聴器の特徴や違いを見てみましょう。
録音式盗聴器はICレコーダータイプのものが多く、室内で録音し、後日盗聴器を回収して会話を盗聴します。盗聴器本体のバッテリーが切れると、その時点で録音は終了してしまいます。また、盗聴器を回収するリスクもあります。
しかし、会話している人の近くに盗聴器を置いて録音すればいいので、電波状況に左右されることはありません。
見た目もボールペン型やUSBメモリ型など日用品に見えるものが多いので、相手に気づかれにくいという特徴があります。家族なら簡単に設置・録音が可能です。
デジタル式盗聴器は携帯電話やスマートフォンを使って盗聴するものです。携帯電話の電波が届くところならどこでも盗聴が可能なので、盗聴したい相手の車やバッグの中に携帯電話を入れておけば離れた場所でも盗聴が可能です。
ただし、これらの盗聴器は充電が難しいというデメリットがあります。長時間の盗聴ができないので、長くても2~3日程度でしょう。
また、相手が盗聴器の存在に気づく可能性があります。自分のものではない携帯電話が身近にあると不審に思うからです。また、盗聴したい相手が盗聴器から離れてしまうと盗聴できません。
相手が所有するスマートフォンにアプリを起動させて盗聴するという方法も可能ですが、相手が気づくリスクがあるので扱いには注意しましょう。
デジタル式盗聴器は本人が実物を見つけない限りは、盗聴器発見機にかからないので見つけにくいという特徴があります。
そのため、知らない間に盗聴されている可能性があります。
このページでご紹介している電波を飛ばして盗聴する「電波式(アナログ式)盗聴器」の多くは家の中で電源を確保して設置します。
よく見られるのはコンセント内に仕掛けるもので、常に電源が得られるのでバッテリー切れの心配がありません。盗聴器本体が故障しない限り、半永久的に利用できると言っていいでしょう。
家に盗聴器が設置されたままで住民が引越してしまうと、撤去されずにそのまま残されています。
次のその家に入居した人は盗聴器が設置されていることを知らずに生活するので、日々の会話が見ず知らずの人に盗聴される危険性があります。
引越し業者の中には入居前に盗聴器の調査をしてくれるところがあるので、念のために調べてもらうと安心です。
盗聴器には電波を飛ばす「電波式(アナログ式)」、携帯電話やスマートフォンを利用する「デジタル式」、ICレコーダーなどを利用する「録音式」があります。
これらの中でも「電波式(アナログ式)盗聴器」はさまざまな周波数の電波を使って音声を外部に飛ばします。特によく利用されるのが「盗聴3波」と呼ばれる3つの周波数ですが、それ以外にも盗聴器メーカーが独自に設定した電波を利用するケースもあります。
また、電波式(アナログ式)盗聴器は電源接続型が多く、本体が故障しない限り半永久的に使えるのが特徴です。そのため、気づかないといつまでも盗聴され続けるリスクがあります。
電波が届くのは10~数100mまでなので近くで不審な車や人物がいれば盗聴を疑ってみましょう。心配な場合は専門業者に調査してもらうと安心です。