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盗聴器でよく使用される周波数はこの3つ!電波式盗聴器の特徴と対策

盗聴器でよく使用される周波数はこの3つ!電波式盗聴器の特徴と対策

「電波式盗聴器」とは音を電波に乗せて外に飛ばす方法で、「アナログ式盗聴器」や「無線式盗聴器」とも呼ばれます。この盗聴器は、一度設置すれば離れた場所でも盗聴が可能です。盗聴している相手の姿が見えないだけに不安が募りますね。

このページでは電波式(アナログ式)盗聴器でよく使用される周波数の特徴と対策、他の盗聴器との違いなどについてご紹介しています。

盗聴器にもっともよく使用される周波数

周波数には多くの種類がありますが、その中でも特に盗聴器によく使用されるのが「盗聴3波」や「盗聴6波」と呼ばれるものです。

盗聴3波・盗聴6波とは

「盗聴3波」は数ある周波数の中でも特に盗聴器によく利用されるもので、次の3つを指します。

  • 398.605MHz(Ach)
  • 399.455MHz(Bch)
  • 399.030MHz(Cch)

これらはすべてUHF帯です。

VHF帯の3波を加えたのが盗聴6波

上記の盗聴3波に、次のVHF帯の3波を加えたものが「盗聴6波」と呼ばれるものです。

  • 139.970MHz(Ach)
  • 140.000MHz(Bch)
  • 139.940MHz(Cch)

盗聴3波は利用頻度が高い

現在では、盗聴器でVHF帯の周波数は少なく、UHF帯の盗聴3波が主流と言われています。特に量販品の盗聴器は同じ周波数を利用しているので、出回る数が多くなればなるほど利用される周波数も同じものに偏ることになります。

利用頻度が高いので、その周波数に対応する盗聴器発見機も多く出回っています。

盗聴6波以外の盗聴器の周波数

盗聴6波、特にUHF帯の盗聴3波は盗聴器の中でも利用頻度が高い周波数ですが、現実にはもっと多くの周波数が利用されています。

盗聴器で利用される周波数

UHF帯は空港の無線や地上デジタル放送などに使用されています。一方、VHF帯は地上アナログテレビ放送や防災無線、ラジコンなどに使用されています。

盗聴器では、UHF帯、VHF帯それぞれで下記の周波数が盗聴器に利用されています。

UHF帯 298.9800MHz
299.3200MHz
339.0300MHz
339.2500MHz
339.4500MHz
350.1250MHz
361.8250MHz
365.0500MHz
367.4000MHz
368.0750MHz
368.8000MHz
389.6050MHz
390.6400MHz
396.4400MHz
396.6050MHz
397.2500MHz
398.3050MHz
398.6000MHz
398.6050MHz
398.6400MHz
399.0000MHz
399.0250MHz
399.0300MHz
399.2375MHz
399.2500MHz
399.4500MHz
399.4750MHz
399.4550MHz
399.6050MHz
399.6400MHz
399.7050MHz
399.7500MHz
400.0000MHz
418.5630MHz
433.0000MHz
433.1200MHz
442.9000MHz
VHF帯 105.8500MHz
105.8600MHz
110.1500MHz
124.0900MHz
134.0000MHz
134.1600MHz
134.9000MHz
135.3650MHz
139.4000MHz
139.4500MHz
139.6000MHz
139.7000MHz
139.9000MHz
139.9400MHz
139.9600MHz
139.9700MHz
139.9750MHz
139.9800MHz
140.0000MHz
140.0500MHz
140.4500MHz
141.0000MHz
142.9000MHz
143.2050MHz
143.7800MHz
149.0000MHz
149.4500MHz
149.5050MHz
149.8950MHz
153.3500MHz
153.5850MHz
154.0000MHz
154.5850MHz

FM帯の周波数も盗聴器に利用される

UHF帯、VHF帯以外に下記のようにFMラジオで利用されるFM帯の周波数も盗聴器に利用されます。

FM帯 26.0950MHz
26.9980MHz
27.0000MHz
27.1450MHz
32.0000MHz
34.4500MHz
36.6650MHz
75.6000MHz
76.0000MHz
76.2000MHz
76.6000MHz
77.0000MHz
77.6000MHz
77.9000MHz
79.3000MHz
79.8000MHz
80.9000MHz
84.4500MHz
88.0000MHz
88.6000MHz
など 

FMラジオの周波数は地域の放送局によって異なります。

新しい周波数も登場

盗聴3波はすでに多くの盗聴器で利用されていますが、最近では盗聴器メーカーが独自に設定した周波数を使うケースも増えています。

例えば、次のようなものがあります。

チャンネル 周波数
Dch 410.250MHz
320.235MHz
Ech 410.350MHz
320.675MHz
Fch 410.150MHz
321.135MHz
Pch 406.520MHz
407.210MHz

これらの新しい周波数は従来の盗聴器発見機では見つけにくいため、発見が難しくなります。

盗聴器の電波はどこまで届くのか?

電波式(アナログ式)盗聴器の電波はどれくらいの距離まで届くのでしょうか。

盗聴器の電波はあまり遠くまでは届かない!

さまざまな周波数を使っている盗聴器ですが、その電波が届く距離はそれほど遠くではありません。約10mから100mほどです。高性能のものでも200~300m程度までです。

家の近くで止まっている車に要注意

電波式(アナログ式)盗聴器はマイクで音を集めて電波で飛ばす仕組みになっています。そのため、盗聴したい人は電波が届く距離で、受信機を使って会話を聞いています。

特に家の近くでずっと止まっている車があれば要注意です。中で盗聴器からの会話を聞いている可能性がありますよ。

または隣の家や部屋に引越して盗聴するというケースも考えられます。誰かに尾行されたり、待ち伏せされたりといった自分の行動が読まれている場合は盗聴の可能性が考えられるので注意しましょう。

盗聴器の種類別の特徴を比較

盗聴器には電波で音を飛ばさずに盗聴器本体に録音するタイプのものや、携帯電話・スマートフォンを利用して盗聴するデジタル式盗聴器があります。

それぞれの盗聴器の特徴や違いを見てみましょう。

録音式盗聴器の特徴

録音式盗聴器はICレコーダータイプのものが多く、室内で録音し、後日盗聴器を回収して会話を盗聴します。盗聴器本体のバッテリーが切れると、その時点で録音は終了してしまいます。また、盗聴器を回収するリスクもあります。

電波状況に左右されない

しかし、会話している人の近くに盗聴器を置いて録音すればいいので、電波状況に左右されることはありません。

見た目もボールペン型やUSBメモリ型など日用品に見えるものが多いので、相手に気づかれにくいという特徴があります。家族なら簡単に設置・録音が可能です。

デジタル式盗聴器の特徴

デジタル式盗聴器は携帯電話やスマートフォンを使って盗聴するものです。携帯電話の電波が届くところならどこでも盗聴が可能なので、盗聴したい相手の車やバッグの中に携帯電話を入れておけば離れた場所でも盗聴が可能です。

バッテリー切れで盗聴は終了

ただし、これらの盗聴器は充電が難しいというデメリットがあります。長時間の盗聴ができないので、長くても2~3日程度でしょう。

また、相手が盗聴器の存在に気づく可能性があります。自分のものではない携帯電話が身近にあると不審に思うからです。また、盗聴したい相手が盗聴器から離れてしまうと盗聴できません。

相手が所有するスマートフォンにアプリを起動させて盗聴するという方法も可能ですが、相手が気づくリスクがあるので扱いには注意しましょう。

デジタル式盗聴器は発見機にかからない

デジタル式盗聴器は本人が実物を見つけない限りは、盗聴器発見機にかからないので見つけにくいという特徴があります。

そのため、知らない間に盗聴されている可能性があります。

電波式(アナログ式)盗聴器の特徴

このページでご紹介している電波を飛ばして盗聴する「電波式(アナログ式)盗聴器」の多くは家の中で電源を確保して設置します。

よく見られるのはコンセント内に仕掛けるもので、常に電源が得られるのでバッテリー切れの心配がありません。盗聴器本体が故障しない限り、半永久的に利用できると言っていいでしょう。

電波式(アナログ式)盗聴器は引越し後も設置されたまま!

家に盗聴器が設置されたままで住民が引越してしまうと、撤去されずにそのまま残されています。

次のその家に入居した人は盗聴器が設置されていることを知らずに生活するので、日々の会話が見ず知らずの人に盗聴される危険性があります。

引越し業者の中には入居前に盗聴器の調査をしてくれるところがあるので、念のために調べてもらうと安心です。

盗聴器の周波数~まとめ

盗聴器には電波を飛ばす「電波式(アナログ式)」、携帯電話やスマートフォンを利用する「デジタル式」、ICレコーダーなどを利用する「録音式」があります。

これらの中でも「電波式(アナログ式)盗聴器」はさまざまな周波数の電波を使って音声を外部に飛ばします。特によく利用されるのが「盗聴3波」と呼ばれる3つの周波数ですが、それ以外にも盗聴器メーカーが独自に設定した電波を利用するケースもあります。

また、電波式(アナログ式)盗聴器は電源接続型が多く、本体が故障しない限り半永久的に使えるのが特徴です。そのため、気づかないといつまでも盗聴され続けるリスクがあります。

電波が届くのは10~数100mまでなので近くで不審な車や人物がいれば盗聴を疑ってみましょう。心配な場合は専門業者に調査してもらうと安心です。