盗聴器のお悩みを解決
何かのきっかけで盗聴器を発見してしまうことがあります。「犯人は誰?」「目的は?」など、次々と不安が出てきますね。
そんなときにやっておきたいポイントをご紹介します。
日常生活の中で、「もしかして、これが盗聴器?」と気付く場面があります。また、周囲の人の様子から盗聴を疑うケースもあるでしょう。
次のような状況があれば、盗聴器を仕掛けられたことが疑われます。
見慣れないモノがある | 自分や家族が買った覚えがないモノ(時計、花瓶、ぬいぐるみ、リモコンなど)があれば、そこに盗聴器が仕掛けられている可能性がある |
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コンセント周辺 | 1ヶ所だけコンセントが新しくなっていたり、コンセント周辺が片付いていたりしたら、盗聴器を仕掛けた形跡と考えられる |
固定電話に雑音が多い | 固定電話での通話中に雑音やノイズが多くなる |
家の近くに不審車がある | 窓ガラスにスモークフィルムを貼って中が見えない車がよく止まっている場合、無線式の盗聴器を受信している可能性がある |
待ち伏せや尾行が多い | 自分の行動が読まれていて、待ち伏せや尾行(あとをつけられる)ことが多い |
秘密が漏れている | 自分と家族やごく親しい人しか知り得ない情報・秘密を周囲の第三者が知っている |
また、最近、家に第三者が入り込んだ場合も、盗聴器が仕掛けられている可能性があります。
盗聴器は次のような方法で見つけることができます。
目視確認 | 不審なモノの中を見て確認する |
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FMラジオ | FMラジオの周波数を低いところからもっとも高いところまで動かすと同じ周波数の盗聴器があれば反応する |
盗聴発見器 | 広域周波数で調査が可能なのでFMラジオでは発見できない盗聴器も見つけられる(ただし、万能ではない) |
専門業者の調査 | 探偵事務所やホームセキュリティ会社に依頼して調べてもらう |
盗聴器の現物を発見または盗聴の事実が判明したときは、次の点を考えましょう。
盗聴器は何らかの目的があって、自分以外の誰かが設置しています。一体誰なのかを考える必要があります。
犯人としては、次の人物が考えられます。
盗聴器を仕掛ける目的は、「誰が仕掛けるか」によって異なります。それぞれのケースで盗聴器を仕掛ける目的を見てみましょう。
夫婦間で盗聴器を仕掛けるケースはよくあります。特に夫(または妻)の浮気が疑われる場合は、旅行や出張中にこっそり盗聴器を仕掛ける事例が多いようです。
また、事例としてはそれほど多くはありませんが、親子間での盗聴も考えられるでしょう。親が子どもの素行を心配して盗聴する可能性があります。
なお、家族間の場合は本人が探偵事務所に依頼して盗聴器を設置するケースもあります。
これもよく見られる事例で、浮気を疑って盗聴器を仕掛けます。また、別れた恋人が未練を持っていて、合鍵を使って侵入し盗聴器を仕掛けるケースもあります。これはストーカー事件に発展する可能性があるので注意が必要です。
一方で恋人を装って結婚詐欺をする人もいるので、その場合は探偵事務所に相談して盗聴器を仕掛けて探ることがあります。
友達同士でも、恋のライバルになると盗聴器を仕掛けることがあります。また、友達関係でヒビが入ったり、相手を陥れようとしたりして盗聴器を仕掛けるケースがあります。
気に入った異性をずっと追いかけたいというストーカーが、家を突き止めて盗聴器を仕掛けることがあります。
いつ、どこに出かけるのか、家の中ではどんな生活をしているのか……など、相手のすべてを知りたいという心理が犯行に走らせます。
「最近、誰かに後をつけられている気がする」とか「いつも同じ場所で出会う人がいる」ということがあれば、盗聴によって行動を知られている可能性があります。
最悪の場合は犯罪に巻き込まれる危険性もあるので、注意が必要です。
同業者やライバル企業または同僚で成績を競い合う場合は、こっそり盗聴して相手の取引先や仕事の進み具合を探るケースがあります。
この場合は自宅だけでなく、オフィスや車、持ち物(マウスやUSBメモリ、クリップなど)にも盗聴器を仕掛けられる可能性があるので要注意です。
世の中にはさまざまな趣味を持つ人がいて、他人の生活をのぞき見して喜ぶという人が存在します。
そういったいわば「変質者」に盗聴器を仕掛けられる可能性があります。まったく見ず知らずの他人に対してもそのような行為をするので油断できません。
空き巣は入りやすい家を狙っています。一度侵入に成功すると、次もまた侵入の機会を狙っているのです。
そこで、空き巣に入った際にこっそり盗聴器を仕掛けて、その家の住人の動向を探ることがあります。
盗聴器を仕掛けた人が親しい人物(夫婦や恋人など)か、第三者(ストーカーや空き巣など)かどうかで気持ちの持ち方やその後の行動が違ってきますが、ここでは基本的なことについてご説明していきます。
盗聴器を発見したら、驚きと恐怖でパニックになるかも知れません。しかし、その様子も盗聴されています。
まずは気持ちを落ち着かせましょう。そして、次の2点を心がけてください。
盗聴器の種類にもよりますが、無線式の盗聴器の場合はどこか近くで無線を傍受して盗聴しています。
盗聴器を発見したからと言っていきなり外したり壊したりすると、犯人を取り逃がすことになります。ここは落ち着いて、次の対策を取るまで放置しておきましょう。刑事ドラマなどでよく言われる「犯人を泳がせる」という策を取るのがおススメです。
ただし、その間も盗聴されているので、会話にはくれぐれも注意しましょう。
「これって盗聴器じゃない?」
「誰が仕掛けたの?」
「今すぐ警察に通報しよう」
などと話していると、それを聞いた犯人は逃げてしまいます。
しばらくは上手に泳がせることが大切です。また、盗聴器を壊してしまうと証拠がなくなるので注意しましょう。
盗聴器が仕掛けられたというだけでは警察は動いてくれないかも知れません。しかし、ストーカーや空き巣などの二次被害を引き起こす可能性があるため、警察に相談するといいでしょう。
一方、夫婦間や恋人間の浮気問題が原因の場合は、当事者同士が話し合うとケンカになり話がもつれてしまいます。
探偵事務所に相談してきちんとした証拠を押さえた上で対策を考えるといいでしょう。
盗聴する行為そのものは罪には問えないと言われますが、それもケースバイケースです。例えばプライバシーの侵害で民事訴訟として訴えることができるケースもあります。
また、盗聴器を設置するための住居侵入罪や電波法違反に問うことができる場合もあります。
それぞれの状況によって対応が異なるため、法律に詳しい専門家に相談されるといいでしょう。
盗聴器の設置は夫婦や恋人間の浮気問題のほか、友達やビジネス間でも発生します。さらにストーカーや空き巣、変質者などの犯行の可能性もあるので注意が必要です。
盗聴器を発見したら、「誰が何のために設置したのか」を考えましょう。その上でいきなり盗聴器を外したり壊したりせずに、犯人を泳がせます。
そして、警察や探偵事務所、法律の専門家などに相談して対策を考えましょう。自分ひとりで行動すると、事件に巻き込まれる可能性もあるので慎重にすることが大切です。