雨漏りのお悩みを解決
このページで分かること
毎日の生活で天井を見上げる機会は少ないかも知れません。ふと気がついて上を見上げたらシミができていた……ということも。
そのシミ、もしかしたら雨漏りが原因かも知れませんよ。
雨漏りというと、天井から雨水がポタポタ落ちてきて、あわててバケツや洗面器で受け止めるというシーンを思い浮かべますよね。
ところが、そんなにわかりやすい雨漏りばかりではないんです。
病気と同じで、雨漏りにもさまざまな症状があります。屋根に穴が開いたり、天井板が落ちてきたりしたらかなり重症で、大手術(大がかりな修理)が必要です。
しかし、初期症状の段階なら、修理も軽く済みます。ただ、病気と同じで初期症状はなかなか気づきにくいのが難点です。
下記のような症状が見られたら、家の中のどこかで雨漏りが起こっている可能性があります。
では、このような症状が現れたら、何をすればいいのでしょうか?
家の中に湿気が発生する原因は、雨漏りのほかに結露があります。
結露は室内と室外の温度差があるときに水蒸気が固まって起こる現象です。主に窓ガラスや壁などに多く発生します。
特に断熱の対策をしていない住宅では、冬に結露に悩まされるケースが多いようです。
一方、雨漏りは季節を問わず発生しますし、結露が起こらない場所でも湿っているという特徴があります。
もし結露が起こらないような場所や、本来湿気がないはずの場所でシミやカビが発生していたら、雨漏りの可能性があります。
結露ではなく雨漏りが疑われる場合は、専門家に雨漏りの原因やどこからどう雨水が伝わっているのかという経路を調べてもらう必要があります。
その上で適切な修理をしてもらいましょう。表面だけを取りつくろうような修理では、また雨漏りを繰り返します。初期段階でしっかり調べることが大切です。
住宅の点検や相談と言っても多くの業者があり、どこに連絡すればいいのか迷いますよね。また、それぞれの業者によって得意分野があります。
雨漏りと言うと「屋根に穴が開いているからでしょ?」と思う人が多いかも知れません。たしかにそれも雨漏りの原因のひとつですが、それ以外にも多くの原因があります。
また、室内に雨漏りするまでの経路も複雑で、原因を特定するのはかなり難しい作業なのです。
雨漏りの点検や調査は、下記の業者に依頼できます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを知っておきましょう。
ハウスメーカーや建築会社など家を建てた業者です。
設計から施工までを行っているので、その家のことはよくわかっているという安心感があります。また、全国的に展開する業者が多く、知名度があり社会的な信用度が高い点もメリットだと言えます。社名を汚すようなことはしないため、誠実に対応してくれます。
一方、雨漏りにくわしくないという点がデメリットだと言えるでしょう。ある程度の雨漏り原因の予測を立てて、修理は下請け業者に依頼します。正確な診断ができるかどうかが不明という点と下請けに仕事を依頼するため費用が高くなる傾向があります。
地元の工務店で家一軒の建築から、屋根や小屋、雨戸の建てつけなど細かいことも頼めます。
地域密着型で展開する業者が多く、地元の信頼や評判を大切にするので安心できます。
ただ、工務店によっては雨漏りにくわしくない場合があり、相談があった家の屋根材に合った業者(瓦会社や板金会社)と連携して仕事を進める傾向があります。
家の内装や外壁、浴室やトイレ、キッチンの改修から間取りの変更まで、大きな工事から小さな工事まで幅広く扱っています。
ただし、雨漏りの原因究明にはくわしくない業者が多い傾向です。
シミができた壁紙の張替えなどの依頼に向いています。
最近は家を建てるときに、施主個人が瓦会社や板金会社に依頼することはなく、建築会社や工務店を通じて工事に来てくれます。そのため、雨漏りが起こった場合でも、すぐに「〇〇の瓦会社に相談しよう」とは思いつかない可能性があります。
しかし、屋根のことは当然ながらかなりくわしいので、雨漏りの原因から経路の特定、修理まで一貫して依頼できるというメリットがあります。一方で屋根以外の雨漏りの原因を見落とす可能性もあります。
外壁塗装や屋根塗装を専門に行う会社です。塗装の劣化による雨漏りの修理に強いのがメリットですが、塗装以外の原因の雨漏りは、あまりくわしくありません。
雨漏りの点検や調査を専門に行う会社です。最新の調査機器を使って細かく調査してくれるので心強い存在ですが、調査方法によっては費用が高くなる場合があります。
屋根や外壁、ベランダなど雨漏りの修理を専門に行います。
雨漏りにくわしいので安心できるのがメリットです。もちろん雨漏りの原因調査も行います。
一方、雨漏りの修理以外の壁紙の張替やリフォームなどは頼めない場合があります。
また、「雨漏り専門修理業者」と名乗っていても、実は瓦会社や板金会社が「雨漏り専門」という看板を掲げて事業を行っている場合があります。その場合でも、雨漏りにはくわしいので安心して依頼できます。
このように雨漏りの点検や修理は家を建てる専門家の建築会社やリフォーム専門会社ではなく、雨漏りの専門業者に依頼するのが安心です。
雨漏りに気づいたら、「早く何とかしなきゃ」と近くの業者に駆け込みがちです。しかし、その業者が雨漏りにくわしくないと、表面だけの点検や修理に終わってしまいます。
特に天井や壁紙にシミができている場合は、すでに屋根の下や壁紙の内側がかなり湿っている可能性があります。
どこから伝わってきているのかをきちんと解明しなければなりません。そのためにも、雨漏りの専門業者に相談しましょう。
雨漏りの点検や修理をどこに頼めばいいのか迷ったときは、雨漏り診断士などの資格を持つ人が在籍している会社がおすすめです。
雨漏り診断の資格は、次のように多くあります。他にも屋根や塗装に関する資格もあります。( )内は資格を認定している団体です。
特に雨漏り診断士や雨漏調査技師、雨漏検査技師、雨漏り診断士などの有資格者がいるかどうかを確認してみましょう。
雨水がポタポタ落ちてこなくても、天井や壁紙にシミがある場合は雨漏りの初期症状の可能性があります。それ以外にも、壁紙の一部がはがれる、障子紙やふすまが波打っている、玄関の靴がかびるなどが見られた場合も、雨漏りのサインだと言えます。
雨漏りは原因と経路を特定して、きちんと修理することが大切です。雨漏りのサインを見つけたら、少しでも早くに雨漏り専門の調査会社や修理業者に相談しましょう。