雨漏りのお悩みを解決

雨漏りの修理は自分でできる?それとも専門業者に頼むべき?

雨漏りの修理は自分でできる?それとも専門業者に頼むべき?

雨漏りは早めに修理しないと、室内が濡れて大変なことになります。さらに湿気が原因でカビが発生することも……。

雨漏りの修理は自分でもできるのでしょうか?それとも専門業者に依頼した方がいい?
今回は雨漏りの修理についてご説明します。

雨漏りが起こりやすい場所

まずは雨漏りがどんな場所で起こりやすいのかを知っておきましょう。

  • 棟板金
  • スレート
  • 漆喰(しっくい)
  • 天窓(トップライト)

雨漏りが起こりやすい場所の特徴

それぞれの場所によって、次のような特徴があります。

棟板金

棟板金とはスレート屋根の上部にかぶせる金属の板のことです。これでスレートを押さえるのですが、浮き上がったり、はがれたりすると、そこから雨漏りします。

日本家屋の特徴とも言える瓦ですが、経年劣化を起こすとヒビや亀裂ができたり、割れたりします。また、最近は地震の揺れで瓦がズレるということも起こっています。瓦の亀裂やズレが原因で雨漏りが起こります。

スレート

瓦に代わってスレート屋根を選ぶケースが増えています。スレートはセメントと合成繊維を混ぜて板状に成型したものです。瓦に比べると軽く価格が安い、耐震性があるなどの理由で人気があります。

しかし、スレートも経年劣化によって、ヒビや亀裂が起こり、それが雨漏りの原因になります。

漆喰(しっくい)

漆喰は消石灰に砂やのりを混ぜて水で練ったものです。瓦を屋根に接着する際や壁の上塗りなどに使用されます。これも経年劣化により、雨水が入り込む原因になります。

天窓(トップライト)

屋根に窓をつけて夜空をながめるだけでなく、採光や換気の目的にも使用されます。ただ、雨や風の影響を受けて破損することがあります。

雨漏りの修理はかなり難しい!

上でもご紹介したように、雨漏りが起こる場所は屋根がほとんどです。つまり、修理をするには、屋根の上に上がらないといけません。

雨漏りの修理プロセス

自分で雨漏りの修理をする際のプロセスを見てみましょう。

  • 雨漏りの箇所を突き止める

  • 修理が自分でできるかどうか判断する

  • 雨漏りの修理に必要な道具や部品を準備する

  • 屋根に上がって修理する

このような流れになりますが、実際は屋根に上がったとしても雨漏りの箇所がすぐにわからないケースが多くあります。

雨漏りの原因がわからないケース

棟板金 ・わずかなすきまが見つけにくい
・ネジやクギが浮き上がっているのが素人には正常なのか異常なのかが判断しづらい
わずかなズレは素人には見つけにくい
スレート わずかなヒビが原因で雨漏りすることがあるが、素人がパッと見ただけではヒビなのかそうでないのかがわかりにくい
漆喰 漆喰の崩れ具合の判断が難しい
天窓(トップライト) 明らかな亀裂があれば見つけやすいが、症状がわかりにくい場合がある

自分で雨漏りの修理をするには道具と知識、技術が必要

雨漏りの原因や箇所を見つけたとしても、それを自分で修理するのは困難が伴います。

道具をそろえるのが大変

雨漏りの修理を自分でするにはまず脚立や梯子(はしご)が必要ですが、持っていないという人が多いのではないでしょうか。

さらに雨漏りの箇所や症状に応じた、さまざまな装具が必要になります。

  • 防水シート
  • コーキング剤
  • コーキングガン
  • ヘルメット
  • 軍手や作業用グローブ
  • 安全靴

なお、これは応急処置に使う材料です。本格的な修理は屋根材や症状に合わせた部材が必要になります。

専門知識と技術が必要

雨漏りを修理するには「どこをどう直せばいいのか」がわからないと、また雨漏りを繰り返してしまいます。

また、屋根材などに合った修理部材を準備しなければなりません。それらを正しく扱う知識や技術も必要です。

よほど単純な雨漏りでない限りは、素人が自分で修理するのは難しいと言えるでしょう。

雨漏りの修理は危険を伴う

屋根の上の作業というのは危険を伴います。建築業者などの専門家で高所作業に慣れている人でも、屋根のような勾配がある場所での作業は難しいと言われています。

自分で雨漏りの修理をする際には、ひとりで行わずに誰かと一緒に行うことが大切です。もちろん、万全を期して慎重に作業を進めましょう。

雨漏りの修理を自分でするメリット・デメリット

ここまででご説明したように、雨漏りの修理は自分でできないわけではありません。その場合のメリット・デメリット、そして専門業者に依頼するメリット・デメリットを見てみましょう。

メリット デメリット
自分で修理する場合 ・費用が安上がり ・労力がかかる
・危険を伴う
・専門知識や技術がないと完全に修理できず、また雨漏りを繰り返す
・今後雨漏りしそうな場所を見つけられない
専門業者に頼む ・雨漏りの箇所と原因を的確に突き止めて最適な修理をしてくれる
・今後雨漏りしそうな箇所を見つけて適切な対策をしてくれる
・屋根や壁などの点検も一緒にしてくれる
・自分で修理をする際の時間や労力が省ける
・費用がかかる
・時間(日数)がかかる

雨漏りの修理はどこに頼めばいい?

自分で雨漏りの修理をする場合は、メリットよりもデメリットが多いことがわかりますね。実際に素人が屋根に上がって修理するということは、労力がかかるだけでなく危険を伴うのであまりおすすめはできません。

雨漏りの状況に合わせた専門業者を選ぼう

雨漏りの修理は多くの業者が行っていますが、屋根や状況によっては対応できない業者もあります。

雨漏りの修理は状況に合わせた専門業者を選ぶようにしましょう。

雨漏り専門修理業者 雨漏りを専門に行う業者。多くの施工実績があり、雨漏り診断士が在籍しているところが安心
家を建てた建築業者 家を建てたハウスメーカーや建築会社などはアフターフォローとして雨漏りの修理も対応
リフォーム会社 リフォーム会社でも雨漏りの修理は可能だが、雨漏りに詳しくない業者もあるので事前によく相談を
板金会社 スレート屋根や鋼板屋根の雨漏り修理が得意
瓦会社 瓦屋根の修理が得意
塗装会社 スレート屋根や鋼板屋根の雨漏り修理が得意

雨漏りの修理は見積もりを取ってから

雨漏りに限らず、住まいの修理やリフォームは業者によって手法も費用も異なります。雨漏りの修理を業者に依頼する場合は、複数の業者に相談してどんな方法で修理をするのか、費用はどれくらいなのかを比較するようにしましょう。

雨漏り修理の見積もりポイント

修理の見積もりを取るときは、次のポイントをチェックしてみましょう。

  • 雨漏り修理の施工実績が豊富かどうか
  • 修理費用は適切か(良心的な価格かどうか)
  • 「今すぐ修理しないと大変なことになる」などの煽りトークがないかどうか
  • 適切なアドバイスや説明をしてくれるかどうか
  • アフターフォローがあるかどうか

特に雨漏りの原因箇所や過去の施工例を写真で見せてくれる業者は、安心できると言えるでしょう。

「とにかく次の雨の日までに直さなきゃ」と急いで依頼するのではなく、何社かで相見積もりを取って比較検討することをおすすめします。

雨漏りの修理は自分でできるか~まとめ

雨漏りは屋根材の経年劣化や地震や風雨でのズレなどが原因で起こります。ただ、素人が見ても、「これが原因だ」とすぐにわからない場合があります。

また、自分で修理する場合は道具やある程度の知識が必要な上に危険を伴います。費用はかかりますが、専門業者に依頼する方が安心です。

業者選びは相見積もりを取り、よく説明を聞いてから判断するようにしましょう。