外壁塗装のお悩みを解決

外壁塗装の仕上がりが不満!やり直しはできる?

外壁塗装の仕上がりが不満!やり直しはできる?

外壁塗装は数日間かけて行う大きな工事です。しかも、塗装中は足場を組んで養生シート(メッシュシート)で家全体を覆って作業をするため、色や塗り具合がなかなかわかりません。

完成後に見てみると、「イメージと違う」ということも……。そんなとき、塗装のやり直しは可能なのでしょうか。

そもそも外壁塗装のやり直しは可能?

完成した後でのやり直しということはできるのでしょうか?
それはケースバイケースで異なります。

外壁塗装後のやり直しが可能なケース

次の場合はやり直しが可能です。

  • 塗りムラ
  • 塗り忘れ
  • 塗装がはがれている
  • 塗装(塗膜)に気泡が起きている(塗装表面が膨れている)

こんなケースはやり直しが可能

外壁塗装のやり直しが可能なケースを、具体的にご説明していきます。

塗りムラがある

外壁塗装は職人さんの手作業で行われます。そのために、必ずしも均一に塗れないことがあります。ただ、ローラーを使って塗るため、極端な塗りムラは少ないと言われています。

それでも塗りムラが発生するのは、塗料や器具のせいではなく職人さんの技術面の問題です。未熟な職人さんが作業をすると、塗りムラが発生することがあります。

しかし、その場合はベテランの職人さんが確認したり、必要な修正を加えたりといったフォローをしています。素人目で見ても塗りムラがわかる場合は、やり直してもらいましょう。

塗り忘れ

塗り忘れは見た目の悪さだけでなく、「家を保護する」という役目を果たさないことになります。

そのため、塗装業者は何度も念入りに確認していますが、それでも塗り忘れや塗り残すことがあります。

工事が中断されたときは要注意

特に塗装工事をスタートして、途中で雨降りの日が続くなどの理由で作業が中断されると、前回どこまで塗ったのかわからなくなり、塗り忘れが発生しやすくなります。

工事完了後には自分でも家全体をよく確認して、塗り忘れがあればすぐに塗ってもらいましょう。

塗装のはがれ

せっかくきれいに塗装してもらったのに、すぐに一部がはがれてしまうということがあります。特に何かをぶつけたわけではないのに塗装がはがれると、「手抜き工事だったんじゃない?」と疑いたくなりますね。
塗装がはがれる原因としては、次の点が考えられます。

  • ケレン作業が不十分
  • 下塗り剤や塗料の選択ミス
  • 下塗り剤や塗料の配合ミス
  • 下地補修や下塗り作業の不備

では、それぞれをくわしくご説明します。

ケレン作業が不十分で外壁塗装がはがれる

ケレン作業とは、塗装を始める前の作業のことを言います。外壁塗装を塗り替える場合は、古い塗料の塗膜やサビ、汚れなどが付着しています。

これらをきちんと取り除かないと、上から塗料を塗ってもきれいに仕上がりません。ケレン作業では、高圧洗浄や電動工具などを使って取り除きます。

また、ケレン作業の後、外壁をしっかり乾燥させることも大切です。これらが不十分な状態で下塗りを行うと、塗装のはがれを引き起こします。

下塗り剤や塗料の選択ミス

外壁塗装はケレン作業をした後、いきなり塗料を塗るのではなく、まず下塗り剤を塗ります。この下塗り剤は塗料の接着剤の役目を持っています。そのため、下地の状態や上に塗る塗料と相性のいい下塗り剤を選ぶことが大切です。

特に上塗りの塗料との相性が悪いと、塗料がしっかり付かずにはがれる原因になります。

下塗り剤や塗料の配合ミス

下塗り剤や塗料は、各製品ごとに1㎡あたりの使用量や水の配合量、塗る回数などが決められています。しかし、水を目分量で入れるなど、適当な作業をするとしっかり塗布できずにはがれてしまいます。

下地補修や下塗り作業の不備

ここまででご説明した通り、外壁塗装は一番表面の塗装だけを見がちですが、実は下地の処理が重要です。

しかし、「どうせ見えないだろう」と下地補修(古い塗膜の除去やシーリング剤の除去など)をきちんと行わない業者がいます。また、下塗り作業が不十分で塗り忘れなどがあると、将来的にはがれる原因になります。

塗装(塗膜)に気泡が起きている(塗装表面が膨れている)

塗装のはがれと同様によく起こるのが、「塗膜に気泡が起きている」というものです。塗り終わった塗装の表面が膨れて空気が入っている状態で、この気泡がつぶれると塗装がはがれる原因になります。

塗膜に気泡ができるのは、次のような原因が考えられます。

  • 下地処理の不備
  • 異物混入
  • 塗料の塗り過ぎ
  • 急激な乾燥や乾燥不足
  • 塗料の選択ミス

下地処理の不備

塗装のはがれのところでもご説明しましたが、外壁塗装は塗る前に古い塗膜やさびなどをきれいに取り除く必要があります。

しかし、この下地処理が不十分のまま上塗りをしてしまうと、後で気泡ができてしまいます。

異物混入

外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りと3回ほど行います。これらの過程で、ゴミやほこりが付着すると、そこから気泡が発生します。

また、塗料を配合する際や塗布する際に、水分や油分が混入しても気泡ができることがあります。

塗料の塗り過ぎ

本来ならば下塗り、中塗り、上塗りという工程を踏むべきなのですが、雑な業者は上塗り1度だけで完了というケースがあります。その場合、下塗りを十分に乾燥させずに上塗りをしたり、1度だけの塗装で仕上げようとして塗料を厚塗りしたりすることがあります。

これらも気泡の原因になります。

急激な乾燥や乾燥不足

早く乾かそうと高温で塗布面を熱して急激に乾燥させた場合や、逆に中塗り、上塗りを急ぐために十分に乾燥させずに塗装すると気泡が発生しやすくなります。

塗料の選択ミス

塗料は外壁材や下処理剤との相性が重要ですが、合わない塗料を使用すると気泡が発生することがあります。

また、外壁材に合わない塗り方も、気泡ができる原因になります。

業者の施工ミスの場合はやり直しが可能

このような状況は、業者側の施工ミスによるものです。特に塗装直後は異常がなくても、数ヶ月後に症状が出てきます。

特に夏から秋・冬にかけて…のように季節の変わり目は自分で家のまわりをチェックしてみましょう。

そして、少しでも異常があれば、業者に連絡をしてください。ほとんどの場合は無料で修理(塗り直しや補修)してくれます。

外壁塗装でやり直しができない場合

一方で、やり直しができない(または有料になる)ケースがあります。

それは業者側に落ち度がなく、依頼主側の都合による場合です。

イメージが違う場合の塗り直しはNG

外壁塗装は家全体のイメージを左右するものだけに、完成後に「思っていたのと違う」と感じることがあるかも知れません。

しかし、契約の段階で色見本を見て、相談しているはずです。その結果、仕上がりを見て「思っていた色と違う」と文句を言っても、それでやり直すことはほぼ不可能です。

有料でやり直すと言っても、足場の費用から塗料代、人件費などで最初の塗装と同じだけの費用がかかってしまいます。

色の決定は慎重に

塗料の色を選ぶときは、何度も確認してからにしましょう。

特に室内の電燈の灯りの下で見ているのと、屋外で見るのでは印象が異なるものです。色見本は必ず屋外でも確認するようにしてください。

また、奇抜な色はイメージと違うとずっと後悔することになります。無難な色を選択するのもひとつの方法です。

塗料を注文してからではキャンセルは難しい

下塗りの前に「やっぱり色を変えたい」と申し出れば大丈夫だろう、と考える人がいますが、契約したらすぐに塗料を注文してしまいます。

その後にキャンセル(色変更)をしても対応してもらえないことがあるので、注意しましょう。

外壁塗装のやり直しができるケースとできないケース~まとめ

外壁塗装は家の美観だけでなく、家を保護するためにも必要です。それだけに満足いく仕上がりを求めたいものです。

ところが、塗料のはがれや膨らみ(気泡の発生)、塗り忘れや塗りムラなど、塗装業者側の不備による場合はやり直しや一部補修してもらうことができます。

しかし、「色がイメージと違う」など依頼主側の不満による場合は、やり直しには対応してもらえないでしょう。

契約の段階で色はよく確認することが大切です。