鍵交換のお悩みを解決
このページで分かること
子どもが小学校に入学すると、親より先に帰宅することがあります。親としてはさまざまな不安がありますね。
そこで、今回は子どものための安全な鍵の持たせ方についてご説明します。また、安全な鍵に交換する方法もあるので参考にしてみてください。
幼稚園や保育園は保護者が送迎しますが、小学校に入学すると子どもだけで通学します。
親が働いていると子どもが先に帰宅することになり、「鍵っ子」になるご家庭が多くなります。
小学校低学年は、しっかりしているようでもまだまだ不安なところが多いものです。鍵を巡っては、次のような不安が考えられます。
子どもに鍵を持たせるときは、どこのご家庭でもさまざまな工夫をされると思います。しかし、良かれと思ってやっていることが、実は危険を伴うことがあるので注意しましょう。
特に次の5つの点に気をつけましょう。
では、ひとつずつNGの理由をご説明していきます。
鍵を落としたときのために……と思って、鍵に住所や氏名、電話番号などを記入するのは危険です。絶対にやめましょう。
親切な人が拾ってくれるといいのですが、世の中そんな人ばかりではありません。落とした鍵に住所などが記入していると、こっそり忍び込まれる可能性があります。
落としたときは、どこの鍵かわからないように無記名にしておきましょう。それでも落とした瞬間を目撃されて、家に忍び込まれる危険性があります。万が一に備えて、落としたらシリンダーごと新しい鍵に交換すると安心です。
「鍵っ子」と言えば、首に鍵のついたひもをぶら下げているイメージがありますね。確かに常に身につけていられるし、ひもが切れない限り落とす心配がありません。
しかし、子どもはとても活動的です。ブランコ、ジャングルジム、鉄棒などをしていると、そのひもが首に巻き付く危険性があります。また、遊具に引っかかって首が締まる恐れもあるので要注意です。
首からぶら下げるのが危険ならば、ポケットに入れておけばいいのでは……?
と思われるかも知れませんが、これはもっとも落としやすい方法なのでNGです。大人でもこれはやってはいけませんよね。
まして、動きやすい子どもは、いつ落としたのかわからなくなります。ポケットに入れるのはやめましょう。
仮にファスナー付きのポケットに入れたとしても、着替えたり、脱いだりしてどこかに忘れたということが起こり得ます。くれぐれもご注意ください。
ランドセルにぶら下げる人が多いかと思います。最近はランドセルに取り付けるキーケースがあり、鍵が外からは見えにくいものも販売されています。通販サイトで「目隠し付きキーケース」などで検索すると、出てきます。
これなら落とす心配はありませんが、ランドセルを置いたまま遊んでいると、誰かに盗られる危険性があります。また、自宅にランドセルを置いて遊びに出かける場合は、ランドセルから鍵を取り外すか、別の鍵を持つ必要があり、取り扱いに注意が必要です。
上記4つのように、子どもが鍵を身に着ける方法がありますが、どれも「紛失するかも知れない」という不安が付きまといます。
そこで、子どもには鍵を持たせずに、合鍵を玄関の近くに隠しておくというご家庭があります。よくあるのは郵便受けや植木鉢の下などです。
しかし、これは泥棒に狙われやすいためNGです。実際に警察庁が発表しているデータでも、空き巣の手口としては合鍵で開けるという事例が多く見られます。
鍵を紛失するリスクは減りますが、侵入されるリスクがかなり高くなるのでおススメはできません。
では、子どもに安全に鍵を持たせるには、どうすればいいのでしょうか。
子どもの学校に制服がある場合は、基本的に毎日同じものを着て通学します。ズボンやスカートは毎日洗わないので、ポケットに伸びるタイプのストラップの先端を縫い付けて鍵を付けておくと安心です。
伸びるタイプのストラップは100円ショップでも購入できます。鍵を開けるときに、ポケットからストラップを伸ばして開錠ができます。これなら落とす心配がありませんが、ストラップが弱っていないか、ちぎれそうなら早めに新しいものと交換するなどの配慮をしてあげましょう。
学校指定の制服がない場合は、毎日違う洋服で通学することになります。この場合もポケットに伸びるストラップを入れて、先端のクリップをポケットにはさむと安心です。ただ、洗濯や着替えのたびにストラップを付け替えるのが面倒というデメリットがあります。
または、ランドセルに伸びるストラップを付けて、玄関ではランドセルからストラップを伸ばして開錠する方法があります。この場合は、帰宅後に遊びに出るときに困るのがデメリットです。鍵を付け替えるか、別の鍵を落とさないように持ち運ぶ工夫が必要になります。
帰宅時は親が不在で鍵っ子になるが、遊びに行くまでに親が帰宅できるという場合は、とりあえず帰宅時だけの対策でOKですね。
その際には、ランドセルに付けるキーケースで対応するといいでしょう。伸びるストラップやリール付きのキーケースがあるので、ランドセルに付けても不便なく使えます。
このように、子どもに鍵を持たせるようになると、さまざまな不安が出てきます。そこで、この機会に、安心な鍵に交換してみませんか?
子どもでも安心できる鍵は、いわゆる「鍵(キー)」がないタイプです。電子キーやスマートキーと呼ばれるもので、次のような種類があります。
ただ、子どもが使う場合はデメリットになるものもあるので、選ぶ際は注意が必要です。
電子キー(スマートキー)のメリットとデメリットを、子どもが使う目線で見てみましょう。
リモコン式キーは自動車のキーと同じで、リモコンのボタンをドアキーに向けて作動すると開錠します。中にはリモコンキーがドアに近づくだけで開くタイプもあります。
荷物が多いときに便利で、ランドセルから鍵を取り出さなくてもいいというメリットがありますが、リモコンキーも従来の鍵と同様で落としてしまうと心配です。また、電池切れに気づかずに、リモコンが作動しないということもあります。
ICカード型キーは鉄道系のICカードのように、カードの内部にICチップとアンテナが内蔵されていて、ドアキーにかざすだけで開錠します。
とても便利ですが、子どもが持つ場合は薄いカードを失くさないか、ランドセルの中で教科書やノートの中に紛れ込まないかといった心配があります。また、ポケットにカードを入れていて、割れてしまうこともあります。
子どもにはやや取り扱いが難しいのがデメリットだと言えるでしょう。しっかりしたカードケースやパスケースに入れるといった対策が必要です。
おサイフケータイがそのまま鍵になるというものです。大人はほぼ誰もが携帯電話やスマートフォンを持つ時代なので大変便利なのですが、子どもではまだ携帯電話を持たせていないというご家庭があるかと思います。
その場合は使えないので、他の方法を検討しましょう。なお、高学年や中学生などになって、携帯電話を持つようになると便利に使えます。
玄関ドアにあるタッチパネルに暗証番号を入力して開錠するタイプです。鍵(キー)そのものを持たなくてもいいので、鍵紛失という心配がありません。ただし、子どもに暗証番号を覚えさせなければいけないという点がデメリットになります。
暗証番号は4ケタではなく、もっと多い数字でも設定が可能ですが、長くなればなるほど覚えるのが困難になります。だからと言ってメモを持たせるのは危険なので、子どもが小さいうちはデメリットの方が大きいと言えます。
あらかじめ記憶させた指紋をドアキーにタッチすることで開錠します。これも鍵(キー)を持たなくてもいいのがメリットですが、指紋認証は高齢者や子どもは反応しづらいと言われています。
せっかく取り入れても機能しないと困りますね。子どもがいる家庭では避ける方が無難だと言えます。
ICカードと同じように、ICチップなどが内蔵されたシールを貼ると、それが鍵(キー)になります。
子どもの場合はキーホールダーなどにシールを貼っておくと鍵として使えます。名札などにシールを貼ることも可能なので、紛失しづらいと言えるでしょう。ただし、落としやすいものにシールを貼るのは避ける方が安心です。
これらのことを考えると、シールキーが子どもには安全で使いやすいのではないでしょうか。ぜひ検討してみてください。
子どもが小学校に入学すると、自分で自宅の鍵を開ける機会が増えます。その際には、防犯や安全対策を考えることが大切です。
特に鍵に自宅の住所や氏名を書かないこと、合鍵を玄関近くに隠さないことなどを心がけましょう。また、子どもは活動的なので、長いひもに鍵を付けて、首からぶら下げるのは危険を伴います。ランドセルにキーケースなどで取り付けるか、洋服のポケットにストラップなどで落とさないように付けるなどの対策をしてあげましょう。
なお、この機会により安全な電子キー(スマートキー)に交換するのもいい方法です。子どもが使いやすいのはICシールを貼り付ける方法ですが、各家庭の状況に合わせて使いやすいものを選ぶといいでしょう。