鍵交換のお悩みを解決
ある日突然、鍵が開かなくなったら……。家に入れないので困りますね。出かける場合も施錠できないと、不安で外出をあきらめることになってしまいます。
そこで今回は、鍵が開かない場合の対策とやってはいけないNG集をご紹介します。鍵交換する前に、ぜひ参考にしてください。
どうして鍵が開かなくなるのでしょうか。その原因をシリンダー式の鍵と電子キーのそれぞれで探ってみましょう。
シリンダー式というのは、鍵穴に鍵を差し込んで開錠するタイプのことです。シリンダー式の鍵が開かない原因には、次のようなものがあります。
鍵は家を建てたときからそのまま……というケースが多いようです。中には何10年もそのままということもあります。
すると、鍵(キー)や鍵穴が少しずつ劣化していきます。さびたり、摩耗したりすることで鍵が開かないという現象が起こります。
小さな鍵穴ですが、実は意外とゴミやほこりが入っています。台風や暴風などで吹き飛ばされたほこりが入っていることもあり、そこに鍵を差し込んでも動かなくなるのです。
鍵の修理業者によると、接着剤やガムなどが詰まっていることもあるのだとか。これはイタズラなのか、犯罪なのかわかりませんが、予想もできない原因が潜んでいることがあります。
鍵の故障でよく見られるのが、「油をさした」というものです。鍵の動きをよくしようと思ってされるのですが、これが故障の原因になります。
特に「クレ(CRE)556」という油をさすと、さらにほこりを吸着してしまい、鍵穴の詰まりや故障の原因になります。
本来、家の鍵は鍵メーカーから提供される純正品ですが、ホームセンターなどで合鍵を作ることがあります。
最初は問題なく動いていた合鍵ですが、使っていくうちに少しずつ摩耗したり、変形したりして鍵穴に合わなくなることがあります。
電子キーは自動車のキーと同じでリモコンを操作することで開くタイプの鍵のことです。リモコンの他にも、ICチップ内蔵のカードや暗証番号を入力して開錠するタイプなどもあります。
手軽なので、スマートキーとも呼ばれますね。
この電子キーが開かない原因としては、次のことが考えられます。
リモコンキーは電池が切れると作動しなくなります。そのために、電池の残量が少なくなるとドアキー側のランプが点灯して教えるなどの対策が取られています。
早めに交換するようにしましょう。
なお、電池交換をしても作動しない場合は、次の原因が考えられます。
これらの場合、もう一度落ち着いて電池を装着すると解決することが多いようです。
電池交換をしても作動しない場合や、電池式ではない電子キーの場合は、上記のように電気系統の故障などが考えられます。素人が判断するのは難しいので、専門業者に見てもらいましょう。
鍵が開かないと焦ってしまい、無理やり鍵を回そうとします。しかし、それがさらに悪化させることになります。
特に次の点はやらないように気をつけましょう。
なんとか鍵を開けようとして、力まかせに鍵を回そうとしていないでしょうか?無理やり回そうとすると、鍵が刺さったままでポキっと折れてしまいます。
折れた鍵は素人では取り出せません。
結果的に業者に来てもらうことになります。無理な抵抗は止めておきましょう。
ピッキング犯罪のように鍵穴に針金を差し込んで鍵を回そうとしても、素人にはそう簡単にできるものではありません。
また、鍵穴の異物を取り出そうとして、ピンセットやつまようじを差し込むのもNGです。異物を余計に奥に押し込むことになってしまいます。
さらに針金やつまようじが折れると、取り出しが困難になってしまうので、注意しましょう。
鍵穴専用の油があるので、それをさすと鍵は動きやすくなります。しかし、専用以外の油を使うのはほこりなどを吸着するので逆効果です。
さらに故障を大きくする可能性もあります。使用は控えるようにしてください。
一方、電子キーが作動しないときは、自分でできることはほとんどありません。まずは説明書を見て、状況を確認してみましょう。その上で、「〇〇をしてみてください」など該当する指示があればやってみます。ほとんどは「電池交換をする」という程度です。
それでも動かない場合は、メーカーや専門業者に相談してください。
電子キー(スマートキー)は高性能な精密機械です。自分で原因を探ろうとして分解するのはやめましょう。
電子キーの中には、補助錠として手動で開ける鍵が付いているものがあります。まずはそれで開閉して、その後にメーカーや専門業者に相談してみましょう。
鍵が開かなくなったとき、どこに相談すればいいのでしょうか。また、鍵を交換すべきか、修理できるかどうかの判断はどう見極めればいいのでしょうか。
鍵が開かなくなったとき、電子キーは鍵メーカーやドア(アルミサッシ)メーカーのサービスセンターなどが相談窓口になっています。
電子キーは比較的新しい上に故障すると素人ではどうにもできないため、必ず相談窓口に電話して指示を仰ぐようにしましょう。
一方、従来の手動で開ける鍵(シリンダー式)の場合は、鍵メーカーでのサポートはほとんどありません。設置してから何年も経過することが多いため、古いタイプでは対応ができないのです。また、古いタイプの鍵は防犯性能が低いため、故障をきっかけに新しいものと交換するようにしましょう。
このようにメーカーサポートがない場合は、鍵修理専門業者に連絡してみましょう。状況を説明すれば、出張して修理や鍵交換をしてくれます。
とは言っても、鍵修理専門業者はたくさんあるので、どこを選べばいいのかわからないということがあるかと思います。
その場合は、次の点をチェックしてみましょう。
専用車両だけで各地を営業している鍵修理業者がありますが、実店舗がないと後から何かあった場合に連絡できないという不安があります。また、いつの間にか廃業していたというケースもあるので、実店舗を構えていること、できれば法人化していること、創業年数が長く、実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。
また、見積もり金額をきちんと出してもらうことも重要なポイントです。電話口で「修理代金は〇〇円です」と言っていたのに、修理後に出張費用や部品代などを多く請求されることがあります。
事前に業者をしっかり見極めるようにしましょう。
鍵が壊れたのを機に新しい鍵に取り換えるというのは、よくあることです。その場合に、ホームセンターやネット通販などで鍵セットを購入して、DIYで自分で設置する人がいます。
安上がりですし、自分でもできないことはありません。
しかし、うまく作動しないと、防犯面で不安が残ります。また、故障したときの対応も困ります。
新しい鍵に交換するときは、鍵メーカーや専門業者に依頼するのが安心です。
シリンダー式鍵は経年劣化やほこりが鍵穴に詰まるなどが原因で、鍵が開かなくなることがあります。
また、電子キーは電池の消耗以外にも、さまざまな原因で故障することがあります。
その場合に、決して自分で修理しないことが大切です。鍵の内部はかなり複雑な構造になっているので、素人がさわるとさらに故障が悪化する可能性があります。
まずはメーカーや鍵修理業者に相談してください。また、鍵の交換もDIYではなく、専門業者に依頼する方がアフターフォローや防犯の面でも安心できます。