鍵交換のお悩みを解決
このページで分かること
ベランダで洗濯物を干していたら、いつの間にか子どもが中から鍵をかけてしまった!そんな経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
サッシをドンドン叩いても鍵は開かず、子どもは大泣き。自分も泣きたくなってしまいます。そんなときの対策と予防策についてご説明します。
いたずらざかりの子どもは、さまざまなものに興味を示します。サッシ窓や玄関ドアの内鍵なども自分で動かしてしまいます。
親がちょっとベランダや外に出ているスキに鍵をかけてしまうと、もう中には入れません。その原因は、子どもでも簡単に動かせる鍵の構造にあります。
次のような鍵は、幼児でも簡単に開けることができます。
サッシの窓の鍵のことで、半円の形が三日月に見えることからクレセント(三日月の意味)錠と呼ばれるようになりました。
この半円形をカチャと動かすことで鍵の開閉ができます。
サムターンとは、玄関ドアなどの内側の鍵に用いられているもので、指でつまんで回します。
親指でつまんで回すことから、「thumb(親指)+turn(ターン=回す)」が語源と言われています。
これも子どもの力で開閉ができます。
サッシのクレセント錠も、サムターンも、それほど高い位置についているわけではありません。幼児が少し背伸びをすれば届く高さです。
いたずら好きな子どもなら、イスや足踏み台などを持ってきて開閉することもできます。
本来は便利で防犯性を高めるために設置されている鍵ですが、それが結果的に子どもに鍵をかけられる原因になっているのです。
では、実際にベランダに出ているときに、部屋の内側から子どもに鍵をかけられたときはどうすればいいのでしょうか?
子どもの年齢にもよりますが、自分で再び鍵を開けられる年齢でない限り、誰かに助けを求めるしか方法はありません。
子どもが鍵を開けられるといいのですが、それができない場合は本当に困りますね。ちょっと洗濯物を干すだけ……というときは、スマホなどを持っていないことが多いため、家族に助けを求めることができません。
現実的なのは、近所の人に助けを求めるという方法です。マンション・アパートでも一戸建てでも、大声で隣の人を呼んで助けてもらうしかありません。
近所の家も留守だという場合は、通行人が通るのを待って声をかけましょう。その人の携帯電話を借りて、家族や鍵修理業者に連絡する方法があります。
しかし、誰も通りかからないとか、連絡が取れないという場合は、窓ガラスを割って家に入ったというケースもあります。そうなると大変ですね。
自分が締め出された場合、室内に残っている子どものことも心配です。
ポットを倒してお湯でやけどをしていないか、ガスコンロの火をつけていないか、ハサミなど危ないものを触っていないか……など、心配は尽きません。
やはり子どもが鍵をかけないような対策が必要になります。
室内から子どもが鍵をかけられないようにするには、次のような方法があります。
サッシ窓のクレセント錠の位置を、子どもの手が届かないような高い位置に取り換える方法があります。
それだけでは防犯上で不安という場合は、別に補助錠も設置すると安心です。
ただし、子どもは予想外の行動をするものです。鍵の位置を高くしても、近くにイスやテーブル、ベッドなどがあると、そこに上がって鍵を触る可能性があります。
また、それらが子どもの落下事故の原因にもつながるので、注意しましょう。
「サッシストッパー」とは、サッシ窓に一定のすき間を作って固定する器具のことです。ホームセンターや通販サイトなどで数百円で販売しています。
サッシストッパーの固定する側をサッシの窓枠に貼り付けてします。そして、吸盤部分をガラス面に押し当てて貼り付けます。
この際に子どもが外に出られない程度のすき間を作って固定することで、子どもが外に出るのを防ぐと同時に、施錠されることを防ぐことができます。
取り外しも簡単にできるので、おススメです。
玄関ドアの内側にあるサムターンを子どもが回さないために、サムターン部分にカバーをかぶせる方法です。
サムターンカバーは粘着テープなどで固定できるようになっているため、子どもが触ったくらいでは取れません。
これも数百円で販売しているので、試してみてください。外部から泥棒によるサムターン回しを防ぐ効果があります。
ここまででご説明したように、子どもに室内から鍵をかけられてしまった場合は開錠するのが大変です。
そこで、万が一に備えて、玄関からキーレスで入れるように鍵を交換する方法があります。
キーレスとは、鍵を持たずにドアを開錠することで、指紋認証タイプや暗証番号タイプなどがあります。
例えば、ちょっとゴミ出しなど外に出ている間に、子どもが内側から鍵をかけてしまった場合にキーがなくても鍵を開けることができます。
また、ベランダに締め出された場合でも、低層階の住宅なら何とかして地上まで下りて、玄関に回ることができれば開錠できます。
どうしても自分が下に降りられない場合は、リモコンキーを下にいる人に向けて投げて、その鍵で玄関を開錠してもらうという方法もできますね。
スマートキーには、次のようなものがあります。
種類 | 特徴 |
---|---|
リモコン式キー | ドアの近くでリモコンキーのボタンを操作することで鍵が開く。リモコンに近づくだけで開錠するタイプもある |
ICカードキー | ICチップ内蔵のカードキーをドアノブにタッチすると鍵が開く |
おサイフケータイ機能付きの携帯電話・スマートフォン | 専用アプリをダウンロードした携帯電話・スマートフォンをタッチすることで鍵が開く |
指紋認証式キー | 事前に指紋を記憶させておくと、その指紋を判断して鍵が開く |
暗証番号式キー | 事前に設定した暗証番号を入力すれば鍵が開く |
リモコンキーやICカードはそれ自体を持ち歩いていないと鍵は開けませんが、暗証番号や指紋認証などは、玄関の外に回れば鍵がなくても開錠できます。
鍵の紛失の心配が不要という点でも、便利で注目を集めています。子どもに鍵をかけられた場合でも対応できるのでおすすめです。
ベランダで洗濯物を干したり、ちょっとゴミを出したり……わずかな時間だからと、鍵を持たずに外に出た際に、子どもが室内から鍵をかけてしまうということがあります。
自分で開錠できる子どもならいいのですが、小さな子どもは鍵を触っていてうっかり鍵をかけてしまったため、自分ではどうにもできずに大変なことになります。
もし締め出されてしまった場合は、大声を出して近くの人を呼んだり、携帯電話を借りて鍵修理業者を呼んだりしましょう。
また、予防策としては、鍵を高い位置に設置する、サッシストッパーやサムターンカバーなどを付けるという方法があります。さらに玄関に回れば鍵がなくても開錠できる暗証番号式や指紋認証式のスマートキーに鍵を交換すると安心です。
万が一に備えて、検討されるといいでしょう。