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ピッキング対策の決め手はディンプルキーへの鍵交換!しくみと費用を解説

ピッキング対策の決め手はディンプルキーへの鍵交換!しくみと費用を解説

ピッキング犯罪が不安という方が多いのではないでしょうか。わずか数秒で鍵を開けてしまう犯行に対抗するには、ディンプルキーへの鍵交換がおすすめです。

このページではディンプルキーのしくみや費用、交換方法などをご紹介します。

ピッキング対策にはディンプルキーへの鍵交換がいいのはなぜ?

ピッキング犯罪とは、針金やヘアピンなどを加工して鍵穴に差し、開錠してしまうことです。

ドアや鍵穴などの見た目はどこも傷付けられていないので、被害に遭ったことに気づかないという特徴があります。

ピッキング被害に遭う鍵とディンプルキーの違い

ピッキング被害に遭うかどうかは、鍵のしくみや構造によって違ってきます。

鍵のしくみ

まずは鍵のしくみを見てみましょう。

鍵(キー)を差し込む鍵穴(ピンシリンダー)の中は、いくつものピンが並んでいます。従来の鍵(ピンシリンダー錠)には、シリンダー内に6本のピンが並んでいて、これがロック機能を果たして鍵が開かないようになっています。

この6本のピンを動かして、ピンの切れ目(シャーライン)の先端をそろえると鍵が開くしくみです。つまり、鍵のギザギザした部分をシリンダーに差し込むことによって、ギザギザに沿ってピンが押し上げられシャーラインがそろうようになっています。

鍵の側面のギザギザがピンと合わないと、鍵は開きません。

ピッキング被害に遭いやすい鍵の特徴

しかし、ピンシリンダータイプの鍵は、犯罪のプロの手にかかると、鍵がなくても簡単に開いてしまいます。

その手口は、鍵の代わりに専用の用具や針金、ヘアピンなどを加工したものを使うというものです。これらの道具を使って6本のピンを動かして開錠します。

ディンプルキーのしくみ

一方、ディンプルキーはシリンダー内のピンの配置が一列に並ぶという単純なものではなく、上下左右斜めに配置されていて、ピンの数もシリンダーキーの3倍以上と多くなっています。

開錠するには鍵の表面に凸凹のくぼみがあるディンプルキーを使用しますが、ディンプルキーは複製するのが難しいという特徴があります。さらに、ディンプルリンダ―に針金などを差し込んでもピンが複雑に配置されているため、簡単には開かないしくみになっているのです。

そのため、ディンプルキーはピッキング対策に有効な鍵だと言われています。

自宅の鍵をディンプルキーに交換するには

防犯対策にディンプルキーはおススメなのですが、今の鍵をディンプルキーにうまく交換できるのでしょうか。

ディンプルキーの導入方法は2つ

ディンプルキーを導入する方法としては、既存の鍵を外してディンプルキーに交換する方法と、既存の鍵はそのままにして補助錠としてディンプルキーを設置する方法があります。

ディンプルキーに交換する方法

現在使っている旧式の鍵を取り外して新たにディンプルキーに交換するには、鍵穴のあるシリンダーを取り換えます。

手順は次の通りです。

  • 現在の鍵のメーカーと型番を調べる
  • それに合うディンプルキー(シリンダーと鍵のセット)を取り寄せる
  • ドア板の側面にある金属部分(フロント)のビスを外す
  • 上下のビスを外してフロント部分を取り外し、シリンダーのビスを外す
  • シリンダーを取り外して、新しいシリンダーをはめてビスで留める
  • フロント板をはめてビスで留める

これで完了ですが、重要なのはメーカーや型番をきちんと調べるということです。同じメーカーでディンプルキーがない場合は他社のものを使用することもできますが、その際にはシリンダーのサイズ(直径やネジ穴とネジ穴の間隔など)をきちんと計測しましょう。

ディンプルキーを補助錠として設置する方法

最近は「1ドア2ロック」と言って、防犯のために1つのドアに鍵を2つ設置するケースが増えています。1つの鍵が壊されても2つ目の鍵があるので簡単には開けられないために防犯性能が高まると言われています。

ディンプルキーを補助錠として設置するには、ドア板に穴を開ける方法と外付けで設置する方法があります。より強固なのは外付けよりもドア板に穴を開ける方法ですが、加工は専門業者に依頼することになります。

それだけ費用がかかるということを理解しておきましょう。

ディンプルキーへの交換費用はどれくらい?

従来のシリンダーキーを交換する場合は、約1万円前後でできますが、ディンプルキーは15,000円~3万円ほどかかります。
シリンダーと鍵のセットをネット通販などで購入しても15,000円ほどで、業者に依頼すると出張費用や工賃がかかります。

一度、見積もりを出してもらうといいでしょう。

ディンプルキーへの鍵交換は自分でもできる?

業者に頼むと出張費用や手間賃などがかかります。また、自宅の鍵を、業者とは言え他人に知られたくないという不安点もあるかと思います。

そんな場合は、自分で交換することも可能です。

自分で鍵交換するときは慎重に

ディンプルキーへの鍵交換を自分でするには、上でもご説明したように、型番やサイズをきちんと確かめて新しい鍵を取り寄せます。インターネットで調べれば、鍵の交換方法を説明しているサイトや動画が見つかります。

しかし、鍵交換が初めてという人にとっては、「これでいいのだろうか?」という不安が出るのは当然です。

また、鍵は家を守る大切な部分だけに、鍵がうまく作動しないと困りますね。少しでも不安がある場合は、専門業者に相談すると安心です。

ディンプルキーへの鍵交換はどこに頼むといい?

鍵交換は、「鍵交換業者」や「鍵の修理業者」に依頼します。

YKKやLIXILなどのアルミサッシメーカーに問い合わせることも可能ですが、この場合は鍵交換ではなくドアごと交換するケースが多いようです。

ICカードなどで開錠するスマートキーに交換する際などに利用するといいでしょう。

鍵業者の選び方

鍵の交換や修理を依頼する業者は、信頼できるところが第一です。
業者選びの際は、次の点をチェックしてみましょう。

ホームページの有無 ホームページがあれば創業年月や業務内容、費用などがチェックできる
個人経営か法人経営か 個人でも開業できるが、いつの間にか廃業しているという可能性があるため、法人の方が安心 
店舗の有無 店舗がなく、専用車両で移動する業者は、後日の連絡が取れない場合があるので要注意
実績の有無 経験や実績が豊富な業者は安心できる
価格の内訳 修理費用や設置費用以外に出張費を請求されるかどうかをチェック
資格の有無 鍵の修理や交換は資格がなくても開業できるが、錠施工技師や錠前技師、鍵師、防犯設備士などの資格があるとより安心できる

これらの点をチェックして、安心できる業者を探してみましょう。

まとめ

古いタイプのシリンダーキーは針金などで簡単に開けられるため、ピッキング犯罪に遭いやすいことがわかっています。

特に築年数が長い住宅は旧式の鍵をそのまま使用していることが多く、防犯上で不安が伴います。

ピッキング犯罪を防ぐには、構造が複雑なディンプルキーへの交換がおススメです。既存の鍵をディンプルキーに交換する方法と、既存の鍵はそのままに補助錠としてディンプルキーを取り付ける方法があります。

ディンプルキーの設置を検討する際には、現在のドアに利用できるかどうかをよく確認しましょう。取り付けは自分でもできなくはありませんが、安心のためにも専門業者に相談することをおススメします。

実績や費用、店舗や資格の有無などを総合的に判断して、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。