防犯カメラのお悩みを解決
防犯カメラの設置を検討する人にとって、まず困るのは「設置工事はどこに頼めばいいのだろう?」ということです。
また、防犯カメラの設置工事だけなのか、その後のセキュリティなどのサービスがあるのかどうかも気になりますね。
今回は防犯カメラの設置工事についてご説明します。
防犯カメラの設置工事を請け負っているのは、大きく分けると次の3つの業者になります。
ホームセキュリティ会社にはセコム(SECOM)やアルソック(ALSOK)、セントラル警備保障などがあります。
テレビCMなどで見たことがあるという人が多いのではないでしょうか。
ホームセキュリティ会社の一般家庭(個人)向けのサービスは「24時間のホームセキュリティ」が中心です。
不審者の侵入といった防犯だけでなく、火災やガス漏れ、家族の異常に対応する緊急通報や非常通報、戸締り確認など幅広いサービスがあり、防犯カメラの設置とこれらのホームセキュリティサービスがセットになっています。
(ホームセキュリティ会社によっては、防犯カメラ設置だけのサービスもあります。)
防犯カメラを設置しているだけでも犯罪抑止効果がありますが、もしも不審者が侵入したり、異常を発見したりしたときはすぐに警備の専門家がかけつけてくれると心強いものです。
そういった安心感が得られるのが、ホームセキュリティ会社のメリットだと言えます。
ホームセキュリティで防犯カメラを設置したら、料金はどれくらいかかるのでしょうか。
大手セキュリティ会社の料金を見てみましょう。
会社名 | サービス内容 | 料金 |
---|---|---|
セコム | 一戸建ての場合 ・ホームモニター1台 ・センサーライトカメラ1台 ・スポットライトカメラ1台 (防犯カメラ一式の設置のみでホームセキュリティサービスはなし) |
標準工事込みで総額286,956円 |
アルソック | 4LDK(一戸建て)の場合 ・セキュリティコントローラー1台 ・開閉センサ1台 ・施錠確認センサー 7台 ・火災センサー(熱式)1台 ・空間センサー 1台 ・遠隔非常ボタン 1台 など |
・機器費 194,600円 ・工事費 53,000円 ・月額料金 3,500円 |
セントラル警備保障 | 4LDK(一戸建て)の場合 ・セキュリティコントローラー1台 ・ワイヤレス開閉センサー7台 ・火災センサー(熱式)1台 ・リモコン など |
・機器費 220,860円 ・工事費 45,792円 ・月額料金 3,564円 |
セコムは防犯カメラ一式の機器代と設置工事費のパック料金です。ホームセキュリティサービスを契約している場合は、防犯カメラを特別料金で提供しています。
アルソックもセントラル警備保障も機器代と設置工事費は20万円程度しますが、その後のホームセキュリティサービスが月額3,500円程度で受けられます。
より安心感を求める場合は、ホームセキュリティ会社に依頼するといいでしょう。
防犯カメラの販売や設置を専門に行っている業者があります。インターネットで「防犯カメラ 設置業者」などで検索すると出てくるので、お住まいの地域で探してみましょう。
防犯カメラの設置工事業者を選ぶ場合は、「公益社団法人 日本防犯設備協会」に加盟している業者が安心できます。
日本防犯設備協会は昭和61年に社団法人としての認可を受けた団体で、防犯設備などの性能向上や普及に向けた研究や調査、啓もうなどを行っています。また、防犯関連事業従事者の養成や認定資格、セミナー開催などにも力を入れています。
日本防犯設備協会では「防犯設備士」という資格の認定も行っています。これは国家資格ではありませんが、警察庁指導の下で養成や資格認定の事業に取り組んでいるものです。防犯カメラ設置業者を探す場合は、「防犯設備士」の資格を持った人がいるかどうか、また、その業者が「日本防犯設備協会」の会員であるかどうかをチェックするといいでしょう。
防犯カメラ設置の専門業者ではなくても、地域の建築会社や工務店、電気店やリフォーム店、住宅設備店などでも設置工事を依頼することができます。
こういった業者は新築と同時に設置するケースが多いのですが、もちろん入居後の設置にも対応しています。
建築会社や工務店は住宅全般の相談ができますし、電気店は配線工事などが強いという特徴があります。住宅設備店は水まわり、排水、内装、太陽光発電などそれぞれの強みを持っているところが多いようです。
一方で防犯カメラには詳しくないというケースも見られます。
特に防犯カメラは最近、需要が高まっているだけに、最新設備やシステムを詳しく知らないという業者もあるので注意しましょう。
近くに防犯カメラの設置を依頼できる業者がいないという場合や、費用を抑えたいという場合、「自分で取り付けられないか」と考える人がいるかも知れません。
防犯カメラはカメラと録画するレコーダーとをつなぐ必要があります。また、電源の確保も必要なため、どうしても電気の配線工事が伴います。
しかし、乾電池などで動く電池式防犯カメラも販売されています。
電池式の防犯カメラは配線工事やACアダプターなどの電源が不要です。そのため、電源がない倉庫や小屋、駐車場などに向いています。
機種にもよりますが、連続待機時間は約6ヶ月ほどあるため、かなり長い期間電池交換なしでも使えます。
ただ、長時間の録画では電池の消耗が激しいため、電池交換が必要になります。
電池式防犯カメラは配線工事が不要なので、ガレージの柱や木の幹などに取り付けることもできます。
取り付けが簡易なために、以前は防犯カメラそのものが盗まれるという心配がありました。しかし、最近では防犯カメラに南京錠を付けたり、カメラのSDカード盗難防止のセキュリティボックスを付けたりといった工夫がされています。
画像は200万画素でかなり鮮明な画質が撮影できますし、防水タイプで屋外の設置にも安心な設計になっています。
これなら設置工事なしで個人でも取り付けが可能です。本体費用も3万円以下と安価な点も魅力ですね。
最近のホームセンターは幅広くさまざまなモノを扱っています。防犯グッズも数多く扱っていますが、本格的な防犯カメラの取り扱いは少ないようです。
ホームセンターでは来客など人に反応するセンサーライトや録画をしないダミーカメラ、簡単に設置ができる電池式防犯カメラなどが中心です。
今後、防犯カメラの需要がもっと高まると、ホームセンターでも力を入れる可能性がありますが、現在はそれほど力を入れていないのが現状だと言えます。
防犯カメラは
・ホームセキュリティ会社
・防犯カメラ専門の設置業者
・建築会社や工務店、電気店など
で販売と設置工事を請け負っています。
ホームセキュリティ会社は設置だけでなく、設置後の警備保障などがセットになったプランと、防犯カメラの販売・設置工事のみというプランがあるので、どちらを利用するか考えて選ぶといいでしょう。
万が一のことを想定すると、警備保障(非常時にすぐに駆け付けてくれるサービス)があると安心です。
一方、防犯カメラ設置業者は防犯に関する知識が豊富なので、目的に合った機種選びなどの相談ができます。
費用を抑えたいという場合は、電池式の防犯カメラを自分で設置することもできますが、電池交換が必要であること、長時間録画には向いていないといったデメリットがあります。
利用目的や費用面を考えて選ぶようにしましょう。