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カーペットにシミが付いてしまったら、どうしたらいい?

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お子さんがカーペットに食べ物をポトッと落としてしまったり、来客とコーヒーを飲んでいたらうっかりカーペットにこぼしてしまったり。日常のさまざまなシーンで、カーペットにシミが付いてしまうタイミングはあるものです。フローリングのように簡単に拭き取れないので、ほんのちょっとシミができただけでも、かなり気になってしまいますね。そんなときにはいったいどうしたら良いのでしょうか?

カーペットのほとんどのシミを落とせる  「セスキ炭酸ソーダ」

食べこぼしからコーヒーのシミまで使える、万能汚れ落とし

カーペットにシミが付いたときに大活躍するのが、「セスキ炭酸ソーダ」です。ペットのおしっこジミを取るのに抜群の効果を発揮するセスキ炭酸ソーダですが、それだけでなく食べこぼしやコーヒーのシミ、皮脂、垢、油、血液など、ほとんどのシミ落としに使うことができるんですよ!泥汚れや口紅、ガンコな汚れなどは苦手ですが、カーペットに付くごく一般的な汚れには、ほぼ対応できると思って良いでしょう。

「そういえばスーパーや100均の洗剤売り場に、重曹やクエン酸と一緒にセスキ炭酸ソーダが並んでいた」と思い当たった人もいるかもしれませんね。重曹やクエン酸がお掃除に重宝するのは有名ですが、実はセスキ炭酸ソーダは、“重曹を上回るスーパー洗剤”と言われているのです!

カーペットを傷めずに、簡単にシミが取れる

シミ取り

スプレー容器に500mlの水を入れ、小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを入れて混ぜ、「セスキ炭酸ソーダ水」を作りましょう。食べこぼしやコーヒーなどのシミができたら、そこにシュシュッとかけて、毛の中まで染み込ませるように軽く雑巾を押し当てます。

しばらくすると、シミ汚れが浮かび上がってくるので、それを雑巾で拭き取りましょう。シミ取り作業は、たったこれだけ!ゴシゴシと擦る必要もないので、カーペットを傷める心配もありません。(ただし、カーペットによっては稀に変色してしまうこともあるので、注意が必要です。)

そもそも、セスキ炭酸ソーダって何?

セスキ炭酸ソーダは、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムを合わせたもので、重曹と炭酸ソーダのちょうど中間のようなアルカリ剤です。たんぱく質を分解する力が強く、カーペットのシミ以外にも洗濯やお風呂掃除、トイレ掃除、キッチン掃除など、さまざまな用途に使えます。重曹よりも水に溶けやすく、洗浄力があるのに手荒れしにくいので、「お掃除は苦手」という人でも気軽に使えるのが特徴です。

最近はなるべく環境にいいナチュラルな洗剤を使う人が増えてきましたが、セスキ炭酸ソーダも重曹と同じように無機物のため、有機物の界面活性剤のように環境に害を与える危険性がありません。とてもエコな洗剤なので、赤ちゃんがいるご家庭でも安心して使えますね。

もしもカーペットの汚れがひどいときは?

セスキ炭酸ソーダを直接ふりかければ、ひどい汚れもOK

「カーペットの汚れがひどくて、スプレーだけでは落ちそうにない」というときは、“セスキふりかけ”で汚れに対抗しましょう!まずはご飯にふりかけをかけるようにして、粉末のセスキ炭酸ソーダをカーペット全体にまぶします。

まんべんなくふりかけ終わったら、今度はゴム手袋をはめ、カーペット全体をこするようにしてセスキ炭酸ソーダを中にもみ込んでいきます。そして、そのまま1~2時間ほど放置。後は掃除機を丁寧にかければ、汚れ落とし完了です。毛足を逆立てるようにして掃除機をかけると、汚れがよく取れます。

カーペット専用洗剤よりも低コストで安心

「カーペットの毛の間に重曹がつまってしまうのでは?」と心配する人もいるのですが、吸塵力の弱い掃除機でなければ大丈夫です。ただし、あまり毛足の長いカ―ペットの場合は、注意した方が良いでしょう。

化学的な力で汚れを落とすカーペット専用洗剤もありますが、セスキ炭酸ソーダだけで汚れが落ちれば安く済みますし、子どもやペットが寝転んだりしたときも安心です。

カーペットの種類によっては丸洗いもできる

バスルームの浴槽で足踏みしながら、カーペットを丸洗い

「長いこと使っているカ―ペットなので、気持ち悪いから丸洗いして汚れを落としたい」という場合もあるでしょう。そんなときは、セスキ炭酸ソーダを使って、バスルームで丸洗いする方法もあります。(カーペットによっては、丸洗いすると著しく風合いを損ねる場合があるので、注意が必要です。)

浴槽にお湯を3分の1ほど張り、そこに大さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを入れて溶かします。そこにドッサリとカーペットを漬けて、足で踏みながら汚れを浮かしていきます。

お湯が濁ってきたら入れ直し、今度はすすぎ洗いをします。カーペットは水分を含むととんでもなく重くなるので、すすぎが終わったら足で踏んで水分をしっかり切ってから、庭やベランダに出して干しましょう。

カーペットクリーニングに出す方法もある

プロのテクニックで汚れをしっかり落とす

「忙しくてカーペットの汚れを落とす暇がない」という人は、カーペットクリーニングに出すのもひとつの方法です。それなりに費用はかかりますが、プロのテクニックで汚れをしっかり落としてくれるので、満足度は高いでしょう。

カーペットクリーニングに出すなら、できれば合成洗剤を使わないお店に頼むのがベストです。水で洗い流さない「シャンプー洗い」という方法は、たとえきれいになっても合成洗剤がカーペットにそのまま残ってしまうので、子どもやペットがいるお宅にはお勧めできません。なるべく天然石鹸などの安全なものを使って、丸洗いをしてくれるお店に頼むのが賢明です。

まとめ

「シミをつけまい」とどんなにがんばっても、ひょんなことから付いてしまうのがカーペットのシミ。これだけはどうしても避けられないので、シミの落とし方をあらかじめマスターしておき「付いたらすぐに落とす」を実行するのが、カーペットを美しく保つ秘訣でしょう。