掃除のお悩みを解決
このページで分かること
カビといえば「お風呂」と誰もが連想するくらい、お風呂のカビ問題は私たちを悩ませ続けています。いろいろなカビ退治法も紹介されていますが、結局のところできてしまったカビを退治しているだけでは、何の解決にもなりません。
虫歯や歯槽膿漏になる前に、歯の予防が大事なのと一緒で、カビが生える前にバスルームの予防対策を万全にしておくことが大切なのです!お風呂のカビと今度こそサヨナラするために、カビを予防するためのとっておきの裏ワザをご紹介しましょう。
これはNHKの「ためしてガッテン」で放映された、究極のカビ撃退法です!なんと週に1回、50度以上のお湯を5秒かけることで、家庭内のカビを撃退することができるのです。洗剤も何も使わずに、お湯だけでカビを予防することができるなら、こんなに簡単で経済的な方法はありませんね。
なぜ週に1回かというと、カビの胞子がカビになるまでには、およそ7~10日ほどかかります。そのため、1週間に1回必ず50度のお湯をかければ、カビは生えたくても生えることができないという訳です。
自分がシャワーを浴びるついでに、シャシャーッとバスルーム全体にお湯をかければいいだけなので、とても簡単ですね。「毎週月曜日はカビ予防の日」というように曜日を決めておくと、忘れずに続けられるかもしれません。
浴室全体にお湯をかけるといっても、天井に50℃以上のお湯をかけるとやけどの危険があるので、そういうわけにもいきません。そこで登場する助っ人が、高い所まで届くワイパーです。1か月に1回、キッチンペーパーに消毒用アルコールを湿らせてワイパーに取り付け、キュッキュッと天井を拭きましょう。天井にカビが生えると取るのが大変なので、ちょっと面倒でも月一でやっておくと、お手入れが楽チンです。
ゴムパッキンは特にカビが生えやすい場所で、しかも生えるとやたら目立つ場所でもあります。「ほかの場所にはあまり生えないのに、ゴムパッキンだけはどうしてもカビが生えてくる」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
でも、これさえしておけばもう大丈夫!ゴムパッキンの部分にロウを塗って、カビが生えないようにするのです。ロウがパッキンの膜になって水をはじいてくれるので、カビは侵入口をふさがれて、生えることができなくなるのです。
もちろん、週に1回お湯をかけていればカビは生えないのですが、念のためにここまでしておけば完璧でしょう。
月に1回くらいレモン風呂に入るというのも、カビ予防のためのひとつのアイデアです。レモンにはクエン酸やリモネンといったカビの繁殖を防ぐ成分が入っていて、湯船にこれを入れることで蒸気によって成分が広がり、カビの繁殖を防いでくれます。「毎月1日はレモン風呂の日」というように決めておくと、忘れずに習慣化できて家族も楽しみにするかもしれませんね。
レモン2~3個をザックリとした輪切りにするか、そのままネットに入れて湯船に浮かべます。輪切りにした方が効果は高いのですが、肌が敏感な人には刺激が強いので、家族の体質に合わせて調整しましょう。レモンを1週間~10日ほど天日干しにしてから湯船に入れると、ピリピリ感はかなり和らぎます。
レモン風呂はカビ予防だけでなく、肌のハリや弾力を保ち、シミそばかすを予防する効果もあります。レモンの香りに包まれることで気分もスッキリして、とてもリラックスできるので、ぜひ試してみてください。
「え!バスルームで線香を?」と、ビックリした人も多いでしょう。そうなんです。実はバスルームで線香をたくと、カビの発生を予防してくれるのです。カビの汚れは酸性なのですが、線香の煙はアルカリ性なので、中和することでカビが生えにくくなります。
仏壇にある線香でも、蚊取り線香でもかまいません。受け皿に乗せて身体を洗う場所にポンと置き、火の扱いには十分注意しながら、しばらく置いておきましょう。線香は100均のものではなく、線香メーカーから出ているものを使う方がより効果的。「線香の煙が気になる」という場合は、換気扇を回しながらたいたり、窓を若干開けながらたいても大丈夫です。
お線香というと、日本人の間では「仏壇で使うもの」というイメージが定着していますが、実は生活のさまざまなシーンで使える優れモノのようです。和風アロマとして、また除菌対策として、もっと積極的に活用してもいいのかもしれません。
バスルームにカビが生えてから大騒ぎするよりも、生える前に事前の対策をしておけば、お手入れは何倍も楽になります。「あ、あそこにカビが!またカビ取りをしなくっちゃ」と憂鬱になることがなくなると、お風呂ライフもグッと快適になるでしょう。