キッチンのお悩みを解決

【冷凍庫フル活用術】使い方を工夫すると、こんなに便利!

冷凍庫

どのご家庭にもある冷凍庫、市販の冷凍食品を保存したり、肉や野菜などを冷凍保存している人は多いでしょう。もちろんそれだけでも十分に便利なのですが、ちょっと使い方を工夫するだけで、いつもの調理がかなり楽になりますよ。

また、「野菜を使い切れずに捨ててしまった」という、あの何ともいえない罪悪感から解放されるのも、冷凍庫フル活用の大きな利点です。特に仕事などで忙しい毎日を送っている方は、ぜひ試してみてください!

【その1】残りそうな食材は、事前に冷凍庫に

鮮度が落ちやすい食材は、すぐ使う分以外を冷凍保存

ほうれん草

「青菜を買って、すぐに使おうと思っていたら、いつの間にかしなびてしまった」という経験のある方も、多いのではないでしょうか。忙しい毎日を送っていると、買うときは「絶対に使い切ろう」と思っていても、なかなかそうもいかないものです。

そこでお勧めなのが、冷凍保存!小松菜やほうれん草・青梗菜・白菜・キャベツ・キノコ類などは鮮度が落ちやすいので、すぐに使う量だけ残して、あとはフリーザーバッグで保存しましょう。

小松菜・ほうれん草・白菜・キャベツなどの野菜 水洗いして水分を拭き、食べやすい大きさに切ってフリーザーバッグへ入れる。使うときは、袋のまま流水解凍。
しめじ・えのき・舞茸などのキノコ類 汚れを拭きとって石づきを取り、手でほぐすか食べやすい大きさにカットして、フリーザーバッグに入れる(原則として水洗いはしない)。凍ったまま使うか、自然解凍。

冷凍保存すると、味や栄養価は落ちてしまう?

「冷凍すると、栄養価が落ちてしまうので、あまりやりたくない」という人も多いようです。でも、実はそうでもないんですよ。たとえばほうれん草などは正しく冷凍・解凍をすれば栄養価があまり変わらず、キノコ類などは冷凍することで旨み成分が凝縮され、おいしさも栄養価もアップするとか。

逆に、ほうれん草を3~4度で9日間冷蔵していると、ビタミンCは約30%減少してしまうと言われています。すぐに食べないのなら、むしろ冷凍保存した方が栄養を保てるということですね。

だからといって、冷凍にした青菜ばかりを食べているのも、ちょっと心配かもしれません。そういう意味でも、すぐに使う分に関しては、生のまま取っておくことをお勧めします。

冷凍するときのポイント

冷凍するときは、フリーザーバッグの空気をしっかりと抜いて、冷凍庫内の温度を下げて急速冷凍するのがポイントです。生のまま解凍するだけでなく、用途に応じて茹でてから冷凍したり、半調理済みの状態にして保存することもできます。

また、食材によっては冷凍保存できないものあるので、あらかじめ調べてから冷凍するようにしましょう。

【その2】ソースを作って冷凍しておくと便利

あまった牛乳は「ホワイトソース」に

グラタン

「牛乳が余って腐ってしまった!」という経験がある人も多いでしょう。たとえ腐らないまでも、牛乳は日に日に味が落ちてしまいます。もしも余りそうになったら、ホワイトソースにしてフリーザーバッグに入れ、冷凍保存しておきましょう。

グラタンやドリア、パスタなどを作るときに、サッと取り出して使えるので、とても便利ですよ!解凍するときは、自然解凍か、凍ったままお鍋に入れて好みの固さに調整することもできます。

トマトがたくさんあったら「トマトソース」に

「トマトがたくさんあって食べきれない」「思ったより甘くなかったので、生で食べたくない」というときは、トマトソースを作ってフリーザーバッグで冷凍しておくと、パスタやスープなどさまざまな料理に使えます。

湯剥きしたトマトは、細かく刻んでおきます。フライパンにオリーブオイルを入れて、まずは弱火でみじん切りのニンニクを炒めます。その後でみじん切りの玉ねぎを炒め、トマトを加えてコトコト煮込み、塩コショウをしてでき上がりです。

「ミートソース」などをたっぷり作って冷凍保存すると便利

ミートソースのように作るのにある程度の時間がかかるものは、たっぷり作ってフリーザーバッグに入れ、冷凍保存しておきましょう。解凍するときは冷蔵庫に入れて柔らかくなるまで待つか、鍋にお湯を沸かして温めながら解凍しましょう。

【その3】冷凍すると意外な効果が出る食材

冷凍して解凍すると、シナシナ感が出る「ナス」

ナスの煮びたし

「ナスを冷凍するなんて、信じられない」という人もいるかもしれませんが、意外や意外。ナスを煮びたしやマーボーなどにしたいときは、冷凍することでかえってシナシナ感が出て、味がよく染み込むんですよ!

なすは6~7個をまとめて安く売っていることがありますが、おみそ汁などに入れてもけっこう使い切れずに、腐らしてしまった経験がある人も少なくないでしょう。そこで、すぐに使う分以外はいっそのこと冷凍してしまいましょう。

水洗いをしたナスを好みの大きさに切り、たっぷりの水に漬けてアク抜きします。その後、水気をしっかり取って、フリーザーバッグに入れて冷凍保存しましょう。基本的には凍ったまま料理に使います。

ここで、ダイエッターにうれしい情報をひとつ!ナスは炒め物に使うと油をたっぷり吸ってしまうのですが、冷凍したナスを炒めるとあまり油を吸わずに調理できるんですよ。「ナスを食べたいけど、油が気になる」という人は、ぜひ試してみてください。

アップルパイを作るときは、リンゴを冷凍するとシャキシャキ感が残る

アップルパイを作るときは、リンゴをスライスした後、軽くお砂糖を振って冷凍すると、パイが完成したときにシャキシャキ感が残っておいしくなります。

まとめ

冷凍庫には本当にさまざまなメリットがあるんですね!ちょっとした空き時間や休日に、ひと手間かけて野菜やきのこ・ソース類などを冷凍保存しておくと、調理時間がかなり短縮できそうです。もしかしたら、「冷蔵庫のフリーザーだけじゃ足りないから、専用の冷凍庫を買おうかな」ということになる可能性も、あるかもしれませんね。