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お弁当作りをラクに楽しくするための手作り冷凍食品のコツ

お弁当

お弁当作りは大変!

1日だけなら頑張れますが、毎日作り続けなければいけないとなると、その労力は計り知れません。

そんなお弁当作りをラクに手軽にしてくれるのが手作り冷凍食品です。

冷凍食品というと市販のものが一般的ですが、手作りすることもできます。

冷凍する際のコツさえ知っていれば、市販のものより安く・おいしく・体に良い冷凍食品が作れますよ。

手作り冷凍食品があれば、お弁当はご飯と凍ったままのおかずを詰めるだけで完成です。手作り冷凍食品は昼頃までに自然と解凍されますし、その間保冷材にもなってくれます。

手作り冷凍食品を活用してお弁当上手になりましょう。

手作り冷凍食品の良いところ

冷凍

冷凍食品なら市販のものがたくさんあります。種類も豊富ですから、それらを使えば手作りするより手間がかかりません。

ではなぜわざわざ手作りするのでしょうか?

それは手作り冷凍食品ならではの良さがあるからです。

節約になる

手作り冷凍食品は節約になります。

市販の冷凍食品で毎日のお弁当の全てをまかなおうと思うと予算がはねあがることがほとんどです。

手作りであれば工夫次第で節約ができます。特売の日にまとめ買いをしたり、使う食材を工夫すれば、コストをぐっと抑えることができるのです。

体に優しい

市販の冷凍食品の品質表示を見てみてください。そこにはたくさんの添加物の名前が記されています。

お弁当を子供のために作っているという人も多いですよね。まだ小さな子供に、毎日それだけの添加物が入ったお弁当を食べさせたいと思いますか?

手作り冷凍食品なら添加物は最小限に抑えられます。食材にもこだわれば、添加物ゼロにすることだってできるのです。

せっかく作るのなら安全・安心で体に優しいものを食べてもらいたい。手作りは冷凍食品ならそれが叶います。

お弁当作りがラクになる

手作り冷凍食品を活用すると、お弁当作りはぐっとラクになります。数種類のおかずを用意しておけば、あとはそれを詰めるだけだからです。

毎日お弁当作りをしていると、どうしても献立が思いつかないという日が出てきます。体調不良でそもそも料理する元気がないという日だってあるはずです。

そんな日でも無理なくお弁当が作れるくらいラクになります。

お弁当が傷みにくくなる

お弁当作りで気になるのが食べるまでの間に傷んでしまわないかどうかです。

梅雨時期や夏場はもちろん、最近では冬場でも暖房が効いた場所が多いので、お弁当は常に温かい場所にあると考えて良いでしょう。

手作り冷凍食品はおかず自体が冷たいので保冷材になってくれます。そのため、お弁当が傷みづらくなるのです。

手作り冷凍食品作りのコツ

調理

お弁当作りに便利な手作り冷凍食品にはコツがあります。

コツを掴んでおくことで、よりおいしく安全な冷凍食品作りができます。

とにかく清潔に!

手作り冷凍食品作りでまず心がけたいのが清潔です。

手や使う道具に雑菌がついているとそれが食材に移ります。食材に移った雑菌は作ったおかずを傷める原因になってしまいます。

作り始める前にしっかり手を洗う、必ずお箸やラップを使い直に手などで触れない、使う道具類をアルコール消毒しておく。

こうしたことを心がけておくことで、食中毒を未然に防ぎます。

お弁当箱に合わせたサイズで冷凍する

手作り冷凍食品は自然解凍ができますので、お弁当に詰めるときには凍ったまま入れます。そこで大切になるのが、お弁当箱に合わせたサイズで冷凍することです。

お弁当にそのまま詰められるサイズのカップに入れて小分けにしたり、あらかじめ食べやすいサイズに切っておいたりしましょう。

特に注意が必要なのが高さです。お弁当箱の高さはものによって違うので、毎日使っているお弁当箱の高さに合わせて冷凍しましょう。少し大きいだけでもフタが閉まらなくなってしまいます。

アルミ製バットで素早く冷凍する

手作り冷凍食品は素早く冷やし冷凍することが傷みを予防する点でもおいしさを保つ点でも重要です。

そこで活用したいのがアルミ製のバットです。

アルミは熱伝導率が良い金属なので、素早く冷ましたり冷凍したりするときに重宝します。

作ったおかずはまずアルミ製バットに広げて充分に冷まし、それからカップなどに入れます。カップに入れたおかずを冷凍する際には、再びアルミ製バットに並べて冷凍庫に入れると冷凍されるまでにかかる時間がぐっと短くなるのです。

からあげなどメインのおかずを冷凍する場合には、アルミホイルで包んでも同じ効果があります。

完成したお弁当を想像して作る

手作り冷凍食品を作る際には完成したお弁当を思い浮かべるとより使いやすくなります。

主菜と副菜を何にするか?
彩りは良いか?
隙間を埋める小さなおかずは何にするか?

こうしたことを考えながら数種類の冷凍食品を作っておくと、組み合わせを変えるだけでバリエーション豊かなお弁当に仕上がります。

毎日違うお弁当を考えるのは大変です。用意してあるおかずで組み合わせを考えるだけなら、毎日のお弁当作りでも飽きのこない仕上がりになります。

手作り冷凍食品は2週間以内に使い切る

カレンダー

お弁当作りにメリットがたくさんある手作り冷凍食品は2週間を目安に使い切ることをおすすめします。

清潔にして素早く冷凍しておけばほとんどの食材は1ヶ月程度は日持ちします。

しかしお弁当に入れる目的なら、長くても2週間を目安にした方が安全です。おいしさの面からも2週間までがおすすめです。

そのため、何も考えずにとにかく大量に作るのではなく、目安となる期間内に使いきれる分量を計算して冷凍しておくのがベストと言えます。

1週間分を週末に作って使いまわす

手作り冷凍食品を週末に作りためておくと、平日のお弁当作りはグッとラクになります。

この場合の利点は、手作り冷凍食品の賞味期限が揃うということです。全て同じタイミングで作っているので、先に使わなければいけないおかずはどれ?というようなことを考えなくてすみます。

次の週末までに使いきれていなかった分は、家での食事に使うなど、回転のルールを決めておけば常に新鮮なおかずをストックしておくことが可能です。

毎日のおかずを多めに作って冷凍する

手作り冷凍食品は毎日のおかずを冷凍用に取り分けて作ることもできます。この方法ならわざわざ冷凍食品を作る時間を取らなくても良いのでとても手軽です。

注意しなければいけないのは、食卓に出す前に冷凍用のおかずを取り分けておくということです。1度食卓に出して箸をつけてしまったおかずを保存しておくと雑菌が繁殖してしまいます。お弁当用に取り置くおかずは清潔第一ですので、家族に出す前に分けておいてください。

市販の冷凍食品を参考にするとおいしい手作り冷凍食品ができる

スーパー

手作り冷凍食品がお弁当作りに便利なのは分かりました。ではどのようなおかずであれば冷凍保存が可能なのでしょうか?

その疑問を解消するためには、スーパーの冷凍食品売り場が参考になります。

市販の冷凍食品として販売されているおかずは、大抵手作り冷凍食品にしてもおいしく使えます。

例えば、からあげ・ぎょうざ・コロッケなど冷凍食品の代表的なおかずは手作りした場合でも冷凍しておいて大丈夫です。

逆に冷凍食品として見かけないおかずは手作りでも冷凍しない方が懸命です。例えば生野菜のサラダは冷凍するとおいしさが落ちます。市販の冷凍食品でも生野菜のサラダは商品化されていません。

冷凍に向かない食材

食材には冷凍に向くものと向かないものがあります。ここでは冷凍に向かない食材について解説します。

基本的に水分が多い食材は冷凍に向いていません。そのため、手作り冷凍食品を作る場合にも、水分が多いものは避けましょう。

水分が多い食材は冷凍すると食材内の水分が凍ります。そして解凍されるときにその水分が流れ出てしまうのです。

そのため、みずみずしい生野菜はぐじゅぐじゅに、柔らかさや弾力が魅力の豆腐・かまぼこなどはスポンジのような食感に、焼きそばやうどんはもそもそになってしまいます。

調味料ではマヨネーズは冷凍に向きません。マヨネーズは油と酢を卵黄で乳化させて作られています。そのため冷凍すると油分と水分が分離してしまいます。

お弁当でマヨネーズを使いたい場合には、詰めるときにかけるか小分けのパックをつけるようにしましょう。

手作り冷凍食品でお弁当作りは楽しくなる

笑顔

「お弁当作りのことを考えると面倒で・・・」
「毎朝5時起きしてお弁当を作るのが体力的につらくて・・・」
「市販の冷凍食品が便利だけれど健康面で少し心配」

こうした悩みは決して一部の人のものではないはずです。

おいしいお弁当は家族のお腹を満たすだけでなく、幸せな気持ちにもしてくれます。離れていても1日を一生懸命楽しむための活力になるのです。

そんなふうに家族を幸せにするお弁当作りを楽しめないのはもったいないですよね。

手作り冷凍食品を作る習慣を身につけると、お弁当作りの手間隙は今よりうんとラクになります。しかも栄養たっぷりのおかずを毎日たべさせてあげられるのです。

お弁当作りを難しく考え過ぎず、まずは夕飯のおかずを多めに作って冷凍することから始めてみてください。