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食洗器を使うなら絶対に知っておきたい!使い方のコツ

食洗器

「食洗器が便利だと思ったから買ったけれど、食器をどうやって並べたらいいかわからないし、何だか思ったより使いづらい」と悩んでいる人はいませんか?そんな方は必見!食洗器を使いこなすには、食器の入れ方を工夫したり、汚れ具合によって洗い方を変えるなど、ちょっとしたコツがあるんですよ。
言ってみれば、食洗器は「ちょっと偏屈だけど、上手に付き合えば楽しく交際できる友だち」のようなもの。その付き合い方さえマスターしてしまえば、満足度は何倍も大きくなるでしょう。では、食洗器を使うときに知っておきたい、使い方のコツとは?

【その1】噴射がよく当たる置き方を考える

コップやコーヒーカップなどは下向きに置く

ほとんどの家庭用食洗器は、食器を並べる場所の下にノズルが付いていて、そのノズルがグルグル回りながらジェット噴射のようにお湯が出て洗浄します。その仕組みをイメージしながら、噴射がよく当たる置き方を考えると、洗い残しがなくきれいに洗えます。

コップやコーヒーカップなどは、難しく重ねようとせずに、噴射がしっかり当たるよう下向きに置きましょう。その際に垂直に置いてしまうとグラスの底などにお湯が溜まるので、カゴを使って斜めに置くのがポイントです。

一度で洗浄を済ませようとして、何とかギッシリ詰められる方法を考える人がいますが、食洗器に限ってはそれはNGです。最近の食洗器はかなり節電・節水タイプになっているので、食器が多ければ2~3回に分けて洗浄するくらいの気持ちで、余裕をもってセッティングしましょう。

お皿やお茶碗は上の方が重ならないように順序良く並べる

食洗器(お皿)

お皿やお茶碗は、同じ形のものがあればそれを順序良く並べ、違うタイプのお皿が次にくるときは上の方が重ならないように気を付けることが大切です。食器同士の間に適度な空間が均一にあれば、お湯のジェット噴射でしっかり洗浄してくれるので、「間が狭いけど大丈夫?」というのはさほど気にしなくても大丈夫です。ただし、食器棚にしまうときに洗い残しがないかどうかはチェックし、万が一落ちていない箇所があれば再度洗い直しましょう。

汚れた面がよく洗えるよう、外側から内側に向かって並べる

ノズルは食洗器の中央に付いているので、たとえば「お茶碗4個をを左側から中央に向かって並べたら、お椀4個は右側から中央に向かって並べる」というように、外側から内側に向かって並べるようにします。こうすると、汚れた面にジェット噴射が行き届いて、しっかりと洗浄できます。

同様にお皿の場合も、丸いお皿4枚を左側から中央に向かって並べたら、四角いお皿は右側から中央に向かって並べるなど、お皿の種類ごとに外側から中央に向けて並べると洗浄しやすくなります。もちろん、均一の隙間が取れる食器同士なら、違う形でもかまいません。そのときも、くれぐれも食器の上の部分が重ならないよう気を付けましょう。

【その2】お箸やまな板などの置き方も工夫を

箸は噴射が良く当たるよう、下向きに置く

「箸は汚れた部分を上向きに置いた方が、汚れが良く落ちるのでは?」と勘違いしてしまいやすいのですが、実はその逆で、箸立てに汚れた部分を下向きにして入れると噴射が当たりやすくなります。その際に、かごの底から箸がはみ出さないように気を付けましょう。

スプーンやフォークは上向きに置く

食洗器(スプーン)
ではスプーンやフォークは?というと、これが箸の置き方と逆で上向きなのです。スプーンやフォークは汚れる部分の面積が大きいので、下向きに置くと下の方が混雑してしまいます。そのため、細部まで噴射があたるように上向きにセットします。

ボウルやお鍋は、食器の上からかぶせるように置く

「ボウルやお鍋は大きくてかさばるけれど、それだけで洗うのはもったいない」と困っている人もいるのでは?さすがに1回の洗浄をボウルとお鍋だけで使ってしまうのは、気が引けますよね。

ボウルやお鍋を洗うときは、お椀やお茶碗などの食器をセットした後、最後に上からかぶせるように置くという方法があります。思わず「本当に汚れが落ちるの?」と不審に感じてしまう人もいるかもしれませんが、上からお湯が出るわけではないので、この方法でも両方を洗うことができるのです。

まな板は、汚れがひどい面を内側にして立てかける

まな板は、すべての食器をセットし終わった後に、汚れがひどい面を内側にして立てかけましょう。ビルトインの食洗器の場合は、引き出したときの一番手前側に、まな板を横にしてセットします。据置型の場合は、すべての食器がセットし終わったら、下段の一番手前にまな板を横にしてセットしフタを閉めます。

普段まな板を両面使う人もいるのですが、食洗器の場合は片面を重点的に洗うので、どちらか片面を使うようにした方が良いでしょう。

【その3】その他にもこんな注意点が!

汚れや食べ残しは、あらかじめ捨てておく

たとえばカレーライスを食べた後、まだ食器にカレーが付いている状態で食洗器に入れると、汚れが落ちにくくなってしまいます。ちょっと面倒ではありますが、食べ残しは捨てて、水でササッと流してからセットするようにしましょう。

こびりついた汚れは、つけおきして水洗い

茶碗蒸しやグラタン、ご飯粒が固まった食器などは、汚れがこびりついていて、食洗器だけではなかなか落とせない可能性があります。そういう場合は、あらかじめつけ置きをして水洗いでこびりつきを落としておくと、スムーズに洗浄できます。

必ず食器洗い専用洗剤で洗う

「同じ台所洗剤だから」と、手で洗うときに使う台所洗剤を使ってしまうのは、絶対にNGです!食洗器を使うときは、専用の「食器洗い機専用洗剤」以外は使うことができません。食器洗い機専用洗剤は、買うときは「ちょっと高い」と思うのですが、普通の洗剤に比べて少量で落とすことができるのでコスパは高いです。

汚れ具合や洗うタイミングによってコースを選択

食洗器には「標準コース」「スピードコース」「強力コース」といったいくつかの運転コースがあります。スピードコースは標準コースに比べて短時間で終了しますが、汚れが多い食器を洗うときには、洗い残しが出てしまう可能性があります。

「油汚れがひどくない食器を、食後すぐ洗うときは“標準コース”」「汚れがほとんどない食器を、食後すぐ洗うときは“スピードコース”」、「ガンコな汚れや付け置き後の食器洗いには“強力コース”など、汚れ具合や洗うタイミングによって、コースを使い分けましょう。

残さいフィルターのお掃除を忘れずに

食洗器の下の方に、手軽に取り外せる「残さいフィルター」が付いています。食器洗いが終わったら、必ずこのフィルターの汚れを取って、ブラシやたわしなどで洗いましょう。

まとめ

食洗器は人が手で食器を洗うのとはやや勝手が違うので、きめ細やかさを求め過ぎると、裏切られたような気がする人もいるようです。「機械が食器洗いをやってくれているおかげで、食後のひとときが楽しく過ごせるのだから、多少の使いにくさは我慢」というように割り切って考えると、食洗器に感謝する気持ちも生まれてくるかもしれません。今後、ますます食洗器の便利度がアップすることを、期待したいですね!