キッチンのお悩みを解決
このページで分かること
最近は「週末におかずを作り置きしている」という人が、かなり増えてきました。休日に副菜を作っておいて、「仕事のある日はお肉や魚を焼くだけ」という段取りにできれば、大いに助かりますね!お弁当を作るときにも、作り置きがあればかなりの時間短縮になります。
ただし、やみくもに好きなおかずを作り置きをすれば良いというわけではありません。作り置きをする際のポイントを知っておかないと、腐ってしまって無駄になることもあります。基本ルールをしっかり把握して、作り置きおかずを効率よく食事に取り入れましょう!
“作り置きのおかず”というと、ちょっと特別な感じがありますが、日本に昔から伝わっている“常備菜”は究極の作り置き料理です。きんぴらや佃煮などは、しょうゆを効かせた濃い目の味付けになっていますが、これは塩分を多くすることで長期保存を可能にするため。
「そういう昔ながらのおかずは、家族があまり喜ばない」というご家庭は、少し目先を変えて「糸こんにゃく入りのきんぴら」というのはどうでしょうか?ごま油を入れると、パパやお子さんでも喜ぶ一品になります。おしょうゆとみりん・砂糖で濃い目に味つけた「煮卵」も、お弁当やラーメン・小鉢の一品などいろいろに使えて便利です。
基本的に作り置きおかずは濃い目の味付けにした方が無難ですが、塩分の摂り過ぎが気になる場合は、保存日数を短くするなどして調整しましょう。
お酢や梅干しには殺菌効果があるので、料理に入れることで長持ちします。かといって、「なます」のような昔ながらのお酢料理は、若い人はちょっと苦手かもしれませんね。パパも子どもたちも喜ぶお酢料理というと、やはり「マリネ」がいいでしょう。
イカやスモークサーモンなどを入れたマリネを作り置きしておくと、おつまみにも最適なおしゃれな一品が、あっという間に食卓にのぼります。ほかにも、ニンジンの千切りをマリネにしたり、大根とハムをすし酢とオリーブオイルで和えたマリネも喜ばれます。
ほかにも、「鶏とレンコンの甘酢炒め」など、お酢を使ったお肉料理もいいですね!
また、「ピクルス」の作り置きもお勧めです。たまねぎとカリフラワーを白ワインとりんご酢で和えたり、ニンジンやきゅうり・パプリカ・しめじなどを彩りよく混ぜてお酢で和え、デパ地下風のピクルスにしてもいいでしょう。
「梅干しが日持ちするといっても、パパや子どもたちは苦手だし」と思っている人も多いかもしれません。たしかに丸ごとの梅干しは苦手な人も多いのですが、梅肉和えは素材と調理法を工夫すると、子どもたちでもパクパク食べてくれますよ。「毎朝梅干し1個食べさせたい」とこだわるよりは、作り置きの梅おかずをこまめに出すのもひとつの方法です。
たとえば、鶏のささみと大葉を梅肉とごま・ポン酢・マヨネーズで和えた「鶏と大葉の梅肉和え」などは、そのままでもサンドイッチやサラダにも使えます。
オリーブオイルなどを入れたおかずは、素材がパサパサになりにくいという利点があります。たとえばたっぷりのきのことオリーブオイル・にんにく・白ワインを使って「きのこのオイルマリネ」を常備すると、きのこをササッと出してサラダなどいろいろな料理に入れられるので、自然ときのこの摂取不足が解消されます。
大人にも子どもにも人気の「豚の生姜焼き」や「ジンジャー照り焼きチキン」などは、冷めてもおいしいので作り置きおかずには最適!日持ちは少々短めですが、お弁当の一品としてもとても重宝します。
カレー粉を使った料理は、はっきりとパンチが効いた味になるので、おいしさが長持ちします。たとえば合挽き肉(または豚挽き肉)とカレー粉・ケチャップ・生姜を使って「カレーそぼろ」を作ったり、カレーと意外に相性のいいサバと玉ねぎを南蛮漬けにして「サバのカレー南蛮漬け」もおいしいですよ。
水分が多いまま保存をすると料理が傷む原因になるので、調理後は水気をしっかり切り、大きめのバットに広げて冷ますなど、余分な水分を残さないようにしましょう。水分が飛ぶことで味が料理に染み込みやすくなり、ツヤも良くなります。
料理を作り置きをする際は、しっかりと火を通すことが大切です。中途半端に火を通しただけで作り置きをすると、雑菌が繁殖してしまう可能性があるからです。そして、しっかりと火を通した後は、よく冷ましてから冷蔵庫に入れてください。
煮込み料理は冷ましている間に菌が繁殖してしまうこともあるので、シンクに水と氷を入れて鍋を漬け、流水で冷ますなど、できるだけ早く冷ます方が良いでしょう。
濃い目の味付けにして、日持ち・殺菌効果のある調味料を使い、火をしっかり通して冷まし水気を切って保存すること。これがおかずを作り置きするときの基本ルールです。保存をするときは、タッパーに「●月●日 料理名 おおよその賞味期限」を書いたメモを貼っておくと便利です。