洗濯のお悩みを解決

食事中のシミの応急処置法「あ!いけない」となったらすぐ処置

レストラン
友だちとランチを楽しんでいたら、「あ!いけない。ドレッシングをこぼしてしまった」というようなとき、ありますよね。自宅にいればすぐに洗濯をしたりできますが、外出中ではそうもいきません。そんなとき、とりあえず服にシミが残らないようにするには、いったいどうしたらいいのでしょうか?

携帯用の「シミ取り剤」を使う

シミ取り剤は、外出先の“隠れた必需品”

外出をするときに携帯用の救急絆創膏や裁縫セットが必要なように、携帯用のシミ取り剤も、意外と重宝する“隠れた必需品”です。

たとえば、仲間とレストランの食事会で盛り上がっていて「しまった!スカートにワインをこぼしてしまった」というようなときでも、携帯用のシミ取り剤があれば大丈夫!わざわざ化粧室まで走らなくても、シミが付いた場所の裏側に下敷きシート(なければハンカチなどの布)をあて、容器でシミをたたくように落とすと、油性・水性にかかわらずシミを落とすことができます。汚れを下敷きの布にたたき出すような気持でやると、よく落ちるでしょう。

たたき終わったら、水で濡らしたティッシュなどでシミの部分をたたき、シミ取り剤の成分を落とします。そのまま自然乾燥させた状態で家に帰りますが、これはあくまでも応急処置なので、帰宅後はすぐに洗濯をするなり、入念なシミ抜きを行って汚れを落としましょう。

シミ取り剤と下敷きシートをワンセットで持ち歩きましょう

もしもシミが広範囲の場合は、シミの外側から中心に向かってシミ取り剤を付けていくのがポイントです。中心から先に落とそうとすると、ジワッとシミがぼやけて広がってしまう可能性があるからです。

シミの種類によっては、簡単に落ちるシミもあれば、うっすらとシミが残ってしまうこともあるかもしれません。そんな場合でも、シミ取り剤であらかじめ応急処置をしておけば、帰宅後に洗濯やシミ抜きをしたときに汚れが落ちやすいでしょう。

シミ取り剤の中には、シミを吸い取るとき用の下敷きシートがセットになっているものもあります。洋服のシミは取れても、大切なハンカチがシミになったのでは悲しいので、シミ取り剤と下敷きシートはセットで持っていた方が良いですね。

シミが付いたら絶対にやってはいけないこと

シミができたら絶対にやってはいけない【3つのタブー】

シミ
お気に入りの服にシミが付いてしまうと、気が動転しておしぼりでギュウギュウ拭くなど、シミを何とか取ろうと必死になってしまう人がいます。でも、シミができたときに絶対にやってはいけない「3つのタブー」があるのをご存知でしょうか?

絶対にやってはいけない「3つのタブー」とは、これです!

  1. ハンカチなどで拭いてシミを広げてしまう
  2. ゴシゴシこすって繊維を傷めてしまう
  3. 油性のシミなのに、水で落とそうとする

シミ落としは「つまむ」のが基本

シミを落とすときに唯一やっていいのが、「つまむ」というやり方です。もしも携帯用シミ取り剤を持っていなかった場合は、シミが付いたらまずは乾いたティッシュを取り出し、シミをつまんで取るようにします。間違ってもゴシゴシとこすって、繊維を傷つけないように気を付けましょう。こするとかえってシミが広がってしまい、汚れが繊維の中まで入っていってしまいます。

食事中にはテーブルにおしぼりが出されていますが、飲食店のおしぼりは漂白処理されている場合があるので、素材によっては繊維を傷めてしまうかもしれません。

水溶性のシミは水、油性のシミは洗剤を使う

ケチャップ
シミの種類には、大きく分けて「水溶性」と「油性」があります。コーヒーや醤油、ジュースなどのシミは水溶性なので、水を含ませた布でつまむようにシミを落とすというのが、基本的なやり方です。

かたやカレーやチョコレート、ケチャップなどのシミは油性なので、水は使わずに洗剤を使ってシミを落とすのが基本。たとえば化粧室に石鹸のポンプなどが付いていれば、それを布に含ませてつまむようにシミを落とすと良いでしょう。

「家に帰ってから」はNG、でもシルクは例外

シミは付いたその場で落とすのが王道

「シミが付いてしまったけれど、クリーニングに出すからいい」と言ってそのままにしてしまう人がいますが、これは絶対にNGです!シミ落としはスピードが命、長時間放っておくと繊維の奥深くにシミが入り込んでしまい、汚れの種類によっては絶対に取れないくらいの重症になってしまいます。

パーティの最中などは「せっかく皆で盛り上がっているのに」という気持ちにもなりがちですが、シミ落としにかかる時間は長くても10分程度なので、まずは応急処置をしてからゆっくりとパーティを楽しみましょう。

水洗いできない洋服は、そのままクリーニングに

クリーニング
とはいっても、水洗いできないシルクなどの繊維だけは例外です。たとえ外出中にシミが付いてしまっても、その場はそのままにしておき、家に帰ったらすぐにクリーニングに出しましょう。

まとめ

外出中には転んで怪我をしたり、洋服がほつれてしまうなど、本当に何が起こるかわかりませんね。備えあれば患いなし、バッグの片隅にはいつもシミ抜き剤を常備しておくと、外食なども安心して楽しむことができます。

特に結婚式などの公の席やビジネスの会食などでは、洋服の目立つ場所にシミを付けてしまうと、周囲の人に「汚い」というイメージを与えてしまいかねません。そんなときは、たかがシミとはいっても侮れないので、シミ抜きのための備えは必ずしておいた方が良いでしょう。