洗濯のお悩みを解決
このページで分かること
節約のために「できればお風呂の残り湯を使い切りたい」と思っている人も、多いのではないでしょうか?毎日の洗濯にせっせと残り湯を使っても、お風呂のお湯は約200リットルもあるので、それだけではまだまだ残ってしまいます。植木の水やりや掃除など、いろいろな場所で残り湯を活用することで、キッチリ使い切ることができますよ!
お風呂のお湯を洗濯に使うのは、残り湯の使い道の王道ともいえますが、その際にはちょっと気を付けたいこともあります。それは、残り湯の汚れと雑菌です。「残り湯を洗濯に使うと、雑菌が洗濯物に付いて汚いのでは?」というのは、誰もが感じる素朴な疑問でしょう。確かに、数人の家族が湯船に浸かった後などは、雑菌が気になって使うのをためらってしまうこともあるかもしれません。
洗濯に使う場合、さすがにすすぎまで残り湯を使うのはちょっと考えものです。でも、お湯に変な臭いや濁りなどがなければ、洗濯に使う分にはほとんど問題ありません!洗っているときにわずかな雑菌が付いてしまっても、すすぎのときにきれいな水を使えば落ちるので大丈夫です。
「それでもやっぱり、雑菌が気になる」という場合は、家族全員が入浴した後に大さじ1杯の炭酸ソーダを入れておきましょう。そうすると残り湯のpHが上がって、雑菌が繁殖するスピードが遅くなります。臭いが気になるときは、ラベンダーやティートリーなどのアロマを入れてもいいでしょう。
また、こまめにお風呂掃除をやって、なるべくゴミや雑菌が付きにくくすることも大切です。給水ポンプも使いっぱなしにせず、吸い込み口のヌメリを取ったり内臓フィルターを取り出して水洗いするなど、定期的にお手入れをしましょう。
庭の水撒きやガーデニング、家庭菜園なども水を大量に使うので、残り湯が利用できれば水の節約になります。よくお米のとぎ汁を植物にあげる人がいますが、湯垢の入った残り湯も植物の栄養になるので、それと似た効果が期待できます。
ただし、植木鉢の植物や繊細な植物などに使うと、かえって腐る原因になってしまう場合があるので、注意しましょう。また、着色された入浴剤の入ったお湯は、植物には使えません。
いろいろ注意事項があると、残り湯を使うのを躊躇してしまいそうになりますが、庭にある通常の植物や畑であれば問題はありません。かなり水の節約になるので、ぜひ積極的に使いましょう!
車やバイク・自転車などを洗車するときは、意外とたくさんの水を使うので、残り湯ならバシャバシャ洗っても気になりません。洗濯に使う給水ホースの中には、4メートルほどの長さのものがあるので、バスルームと洗車する場所が近ければそれを使って洗車ができます。
さらに距離がある場合は、ホームセンターでホースを買ってきて延長することもできますが、7メートル以上の距離になると自動給水は厳しいかもしれません。あとは、風呂場と使う場所の高低差なども影響するので、あらかじめ自動給水できる条件が整っているかどうか確認してからホースを買いましょう。
残り湯活用法と言えるかどうかわかりませんが、身体を洗うときなどはわざわざ新しいお湯を蛇口から出さなくても、洗面器で浴槽のお湯をすくって使えば良いでしょう。仕上げにきれいなお湯をかければ、雑菌が身体に付くこともありません。特にその日の最後にお風呂に入る人は、なるべく浴槽のお湯を使うことで無駄なくお湯が利用できます。
普段何気なく使っているお風呂の水ですが、実は家庭で使う水の4分の1以上を占めているのだそうです。浴槽の容積を200リットルとすると、年間の使用量はなんと7万3千リットル!
「お風呂に活用しているのだから、別にもったいなくはない」という考え方もあるのですが、もしも使い切れるものなら、使い切れたらうれしいですよね。
最近発売されているドラム式洗濯機には、お湯で洗濯をする機能が付いているものがありますが、実際にやってみると水で洗うよりも泥汚れなどがきれいに取れてビックリします。
お風呂からあがった直後、お湯の温度がまだ40℃程度を保っているときに洗濯に使えば、これに近い効果を期待できるでしょう。特に皮脂汚れや泥汚れなどは、水温が高いほど洗浄力がアップするので、これを利用しない手はありません。わざわざ洗濯のために電気代やガス代を使って温める必要もなく、心置きなくお湯を使えます。
お風呂に入るときに、入浴剤を使うご家庭も少なくありません。「うちは入浴剤を使っているから、残り湯は使えない」と思っている人も多いのですが、入浴剤の種類によっては使えるものもあります。
炭酸ソーダや重曹、セスキ炭酸ソ-ダなどのアルカリ剤が混ざっているシンプルな入浴剤なら、使用しても問題ありません。アルカリ性が強いので、かえって洗濯をするときには汚れが落ちやすくなるという利点もあります。ただし、着色されている入浴剤は使わない方が賢明です。
あの手この手でお風呂の残り湯を使い切ると、水道代の節約になるだけでなく、「資源の無駄をしていない」という自信のようなものがフツフツと湧いてきます。“最後まで使い切る生活”の第一歩として、始めてみてはいかがでしょうか?