洗濯のお悩みを解決

アイロンをプロのようにパリッと仕上げる方法

アイロンがけ

「家でアイロンをかけると、クリーニング屋さんのようにパリッと仕上がらなくて」と思っている方へ。自宅でもプロのように仕上がる、アイロンのかけ方をご紹介しましょう!ここでは、ワイシャツを例に挙げてご説明します。

【手順1】霧吹きでワイシャツ全体を湿らす

霧吹き

全体を湿らした方が、アイロンがかかりやすい

アイロンにスチーム機能は付いていると思いますが、霧吹きで全体を湿らすことによって布がしんなりするので、よりシワが伸びやすくなります。特に綿のワイシャツはシワになりやすいので、霧吹きをした方がしっかりとアイロンがかかるでしょう。

「霧吹きがない」という人は、100均などでも売っているので、ひとつ持っていると便利です。

衣類に付いている「絵表示」は必ず確認を!

アイロン不可
霧吹きを使った方がいいといっても、中には当て布なしにアイロンをかけると、テカってしまう素材もあります。必ずワイシャツに付いている絵表示を確認し、それに沿ってアイロンをかけるようにしましょう。

シャツ類の中には、アイロン不可のデリケートな素材もあります。たとえ絵表示には書いてなくても、「アイロンをかけて大丈夫かどうか心配」というときは、素材の目立たない部分に少しだけあてて様子をみるのもひとつの方法です。

【手順2】細かい部分からアイロンをかける

最初はエリやカフス(袖口)・肩ヨークなどの細かい部分からアイロンをかけましょう。

エリ

エリは生地が厚いので、裏表両面にアイロンをかけると、シワがきれいに伸びます。最初に裏側をかけますが、そのときにエリの縫い目が洗濯によって縮んで、シワシワになっているかもしれません。そのときは、左手で布(縫い目)を引っ張りながら、エリの先から中心に向けてアイロンをかけましょう。裏側が終わったら、表側を同じ要領でアイロンがけします。

両面をかけ終わったら、今度はエリに折り目を付けます。実際に着たときのようにエリを折って、内側を表にしてアイロン台に置き、外側から中心に向かってアイロンをかけます。目立つ部分なので、折り目がきれいに付くよう丁寧にかけましょう。

カフス(袖口)

カフス(袖口)も生地が厚いので、エリと同じようにまずは裏側からかけ、その次に表をかけます。カフスの場合はアイロンの先を使って、左手で布を引っ張りながら、袖の端から中央に向かってアイロンをかけます。

肩ヨーク

エリと後ろ身ごろの間にある部分が、肩ヨークです。ここは、アイロン台の尖った部分を使ってかけると効率的です。尖った部分に左肩を引っ掛け、エリを立てて、着ているときの立体感を意識しながらアイロンをかけます。終わったらワイシャツをグルッと回して、今度は右側をかけます。

最初はちょっと難しい感じがしますが、慣れれば大丈夫!エリの縫い目などの細かい部分はアイロンがかけづらいので、アイロンの先を使ってこまめにかけましょう。

アイロン台に尖った部分が無い場合は、まずヨークの縫い目に沿って横に折ってから、アイロン台に乗せます。そして手で縫い目を押さえ、小じわを伸ばしながら、縫い目からヨーク全体に向かってアイロンをかけます。

【手順3】袖と身ごろにアイロンをかける

身ごろにアイロン
細かい部分にアイロンをかけ終わったら、今後は袖と身ごろにアイロンをかけます。

袖は、袖下の縫い目で折った状態でアイロン台に乗せ、シワをしっかり伸ばします。このときは布が二枚重なっているので、下側の布がヨレていると、アイロンをかけたときにヨレたままアイロンがかかってしまう危険性もあります。しっかり布を伸ばして整えてから、かけることが大切です。

まずは袖口から肩に向かって、「ススーッ」と直線でアイロンをかけます。ギザギザとかけるのではなく、一直線にかけるのがコツです。その次に袖ぐり・袖山・袖口・あきをかけます。袖のタックの部分は、押さえるような感覚で袖の開いている部分までかけます。左右同じような要領で、袖をかけていきましょう。

身ごろ

さて、最後に身ごろをやって完了です。あともう一息!

順番は「右身ごろ」→「右脇」→「後ろ身ごろ」→「左脇」→「左身ごろ」というのが王道ですが、逆パターンでも特に問題はないでしょう。要は、シワがなくしっかりとアイロンがかかれば問題ないということです。ただ、ちょくちょくアイロンをかける機会がある場合は、一定のルールで動いた方が効率が良いかもしれません。

右身ごろ

男性のワイシャツの場合、右身ごろにボタンが付いていますが、ここがちょっとアイロンをかけづらい部分です。そのため、ボタンの部分だけは裏側からかけると、引っ掛からずにスムーズにかけられます。

これは左身ごろや後ろ身ごろも同様ですが、アイロンをかけているときに反対側の手で布を伸ばしながら、ゆっくりとかけるのがコツです。

後ろ身ごろ

後ろ身ごろは一度に全体はかけられないので、まず右半分をアイロン台に乗せてかけ、次に左半分を乗せてかけます。

左身ごろ

男性のワイシャツの左身ごろには、ボタンは付いていませんが、その代わりにポケットが付いています。ポケットはふくらみを意識しながら、ポケット口に向かって下から上へ、外側から中側へアイロンをかけましょう。

左右の脇

脇部分は、縫い目を引っ張りながらかけるとスムーズにかけられます。

【手順4】ハンガーに掛ける

ハンガーにかける

アイロンが終わったら、ハンガーに掛けて終了です!ハンガーは、できれば木の立体的な形をしたハンガーを使うと、形が整った状態で保管できます。

クリーニングのときに付いてくる針金ハンガーも、ついつい使いたくなってしまいますが、服のためには避けた方が賢明です。

まとめ

最近は昔に比べて「アイロンがけをしない」という人が増えたのですが、やはりワイシャツやブラウスなどは、アイロンをかけた方がピシッとキマります。「アイロンをかけなければ」と思うと気が重くなるので、音楽を聴きながらかけたり、英会話のCDを聴きながらかけたりすれば、「アイロンがけなんて時間のムダ」と思わずに済むかもしれませんね。