AGAの相談先は？専門クリニックと一般病院をメリット・デメリットで比較！

AGAの進行が気になるもののどこに相談したらいいのかわからず、状態を放置している人も多いのではないでしょうか。薄毛の悩みはデリケートな問題ですから本当に信頼できるところに相談したいですよね。

今回はAGAの相談先について、詳しく解説したいと思います。それぞれのメリットとデメリット、治療費用などを解説しますので是非参考にしてください。

AGAを相談できる場所

AGAを相談できる場所は大きく3つに分けることができます。

• AGA専門のクリニック
• 一般病院・皮膚科
• 育毛サロン

それぞれの場所ではAGAの相談ができますが、診察の方法や治療内容は異なってきます。自分の症状に合った相談先を見つけるために、それぞれについて詳しく調べましょう。

AGA専門のクリニック

AGA専門のクリニックとは男性型脱毛症AGAや女性男性型脱毛症FAGAの治療に特化したクリニックです。在籍している専門家もAGA治療の専門家のため、過去の事例やデータに基づいた診断を行ってくれます。

AGAは脱毛症の一種なので、治療するためには医師免許が必要になりますが、専門のクリニックには医師免許を持っている人も多く医学的な観点からも治療が可能です。

一般病院 皮膚科

男性型脱毛症AGAは皮膚病の一種のため、一般病院の皮膚科でも診てもらうことができます。AGAの状況を頭皮の状態を確認しながら進めていき、AGAと診断されたなら薄毛治療薬が処方されます。

基本的なAGA治療の方針は専門のクリニックと似ていますが、両者にはいくつか違いも存在します。具体的な内容は後ほど説明します。

育毛サロン

育毛サロンではスカルプエッセンスを配合したシャンプー剤を販売したり、薄毛の悩みを抱えている方のカウンセリングを行ったりしています。AGAに悩む方の頭皮環境を改善することを目的としており、医師免許を持っていなくても育毛サロンを開業することができます。

希望する方にはかつらやウイッグなどを作り精神的な負担を軽減してくれます。育毛サロンで行われることはすべて施術であり、医療行為ではありません。そのため、AGAの根本的な治療法であるプロペシアやミノキシジルなどの治療薬の処方は行われません。

AGA専門クリニックのメリット

AGAを本気で治療したいのであれば専門のクリニックがおすすめです。どのようなメリットがあるのか具体的に解説します。

AGAの専門家によるカウンセリング

AGA治療において重要になってくるのが視診検査です。薄毛の症状は千差万別で発症原因も進行速度も異なります。

患者一人ひとりに合った治療法を提供するためには的確な視診検査が必要になります。専門のクリニックではAGAのプロフェッショナルが頭皮の状態を確認し、AGAなのかそれともほかの脱毛症なのかを判断します。

男性型脱毛症AGAを発症すると頭頂部と前頭部から薄毛が進行します。その部分を顕微鏡で確認したり、頭皮の状態をチェックしてどの程度AGAが進行しているのか、今から治療を開始するとどのくらいの確率で治療が成功するのか、などを説明してくれるでしょう。

薄毛治療に向けて納得のいく説明を受けられることは大きなメリットの一つです。

治療器具の充実

AGAを効果的に治療するためには最新の検査器具等が必要になります。頭皮の状態をチェックするためのマイクロスコープ、毛根の状態を検査する顕微鏡、AGAになりやすい体質かどうかを確認するための血液検査などです。

専門のクリニックはAGA治療に特化していますから、総合的な治療器具を取り揃えていることがほとんどなので自分が望む治療器具を選ぶことができるでしょう。

患者への精神的ケア

AGA専門のクリニックは薄毛に悩む方に特化した治療を行っているため、患者へのメンタル面でのケアが手厚いのが大きなメリットです。

専門のクリニックを受診する患者の多くは人目を気にしています。薄毛治療のために病院に通っていることを人に知られたくない、と思っている人も多く、安心して治療を受けれるようにメンタル面でのケアを必要としています。

病院によっては男女別々の入り口が設けられていたり、受付から診察まで個室が用意され人目につかないように配慮されているところもあります。最近では薄毛に悩んでいる女性も増えてきましたが、充実したケアサポートがあれば女性でも安心して来院できるでしょう。

治療内容の充実

専門のクリニックを受診してAGAと診断されたなら、薄毛治療薬が処方されます。基本的にAGA治療には以下の治療薬が使用されるでしょう。

• プロペシア
• サガーロ
• ミノキシジル

上記の薬は厚生労働省によって認可されている薄毛治療薬で男性ホルモンの影響を抑制する効果があります。専門クリニックでは上記の治療薬に加えて、独自のオリジナル治療薬を処方してくれる病院もあり、治療内容の幅がとても広いのがメリットの一つです。

専門クリニック以外を受診すると処方される治療薬に制限がかかる場合があります。例えば、サガーロの処方をしていなかったり、ミノキシジルの錠剤タイプを処方してもらえないこともあるようです。

専門クリニックのデメリット

費用が高い

AGA治療は健康保険が適用されず自由診療になるため高額医療になる可能性があります。初診料だけで5,000円程度必要になりますし、具体的な検査を行うと10,000円～20,000円程度が必要になるでしょう。

加えてAGA治療薬を処方してもらうと薬代も必要になります。AGA治療薬は最低でも半年、長ければ1年程度継続して服用する必要があるため、ある程度の経済力が必要になります。
治療薬の服用を開始しても経済的な理由で途中でやめてしまうなら薄毛治療を成功させることはできません。長期的な視野で費用を見積もっておく必要があります。

定期的な通院が必要

専門クリニックへは定期的に来院する必要があります。基本的には月に1回程度の通院になりますが、必要があれば月に2～3回程度の通院が必要になる場合もあるでしょう。

最初はモチベーションも高く頑張って通院するのですが、少しずつモチベーションが下がっていって通院をやめてしまう人もいるようです。自分の家から通いやすい立地になっているか、アクセス方法を事前に確認しておく必要があります。

都市部に集中している

皮膚科などの一般病院は比較的都心を離れても見つけることができますが、AGA専門クリニックは都市部に集中していることが多く、都心部から離れた場所に住んでいる方にとっては通いにくく感じるでしょう。

電車やバスを乗り継いでクリニックにたどり着くだけでも精神的に疲れてしまうかもしれません。そのような場合はインターネット診断がおすすめです。

専門クリニックの中にはインターネットで診断を行うサービスを実施しているところがあります。人目に付くこともありませんし、自分の都合のいい時間に診察してもらえるので普段忙しくしている方などにもうれしいサービスです。

一般病院・皮膚科のメリット

AGAは専門のクリニック以外でも相談することができます。例えば、皮膚科や育毛サロンなどでは薄毛に悩む方の相談を受けて、適切な施術を行ってくれるでしょう。一般病院で相談する際のメリットについて解説します。

比較的リーズナブル

比較的リーズナブルな価格で相談できるのはうれしいメリットでしょう。病院によって診察の金額は変わるので事前に確認しておきましょう。育毛サロンでは初回限定で特別価格を用意しているところもあります。キャンペーン期間中であればさらに安く診察を受けることができるかもしれません。

AGA以外の診察も可能

脱毛の原因はAGAだけではありません。円形脱毛症やストレス性の脱毛症の可能性もありますし、保険が適用される脱毛症の可能性もあります。

そのため、一般病院に入っている皮膚科を受診する場合、保険が適用される場合もあるでしょう。もちろん脱毛の原因がAGAであれば保険は適用されず、治療は全額自己負担になります。

一般病院のデメリット

在籍しているのはAGAの専門家ではない

皮膚科に在籍している担当医はAGAの専門家ではなく皮膚科の専門家です。そのため、AGAの発症を見極めるときには皮膚病の一環として頭皮の状態や毛根状態を確認します。

皮膚科の専門家が適切な診断を行えないというわけではありませんが、やはりAGAの専門家の方が豊富な経験を持っていますし、過去の事例などを参考にして最適な診断を行ってくれるでしょう。

AGAを発症する原因は人によって異なりますし、治療法も変わってきます。薄毛治療を開始する時には最初の視診が重要になります。AGA専門のクリニックの方が納得のいく説明を受けることができるかもしれませんし、あなたの薄毛の状況を的確に診断してくれるでしょう。

治療設備が整っていない場合もある

AGAの治療法にはいくつかの選択肢があり、幅広い治療法を選択するためには多種多彩な専門設備が必要になります。

毛根の状態を確認するためにはマイクロスコープなどの拡大鏡が必要になりますし、AGAになりやすい遺伝子を持っているかを確かめるためには遺伝子検査をする必要があるでしょう。

皮膚科などの一般病院はAGA専門ではないので取り揃えている治療設備に限りがあり、自分が希望する検査内容を実施してもらえないことがあるようです。場合によっては基本的な頭皮の状態を確認するだけで、薄毛治療薬が処方され診察が終わってしまうかもしれません。

自分か希望する検査方法を取り揃えているかを事前に確認しておいた方がいいでしょう。

治療方法が限定される

AGAを治療するためには厚生労働省によって認可されているプロペシアやサガーロなどを服用する必要がありますが、一般病院ではプロペシアの処方しか対応していない場合もあり、希望する治療法が限定される可能性があります。

AGA専門のクリニックではプロペシアを処方したものの効果が出なかった場合、プロペシアよりも効果性が高いと言われているサガーロの処方が検討されるかもしれませんが、サガーロの処方に対応していない一般病院の場合、プロペシアで効果が出なかった場合、薄毛治療を断念せざるを得ないかもしれません。

AGAの薄毛治療を最後まであきらめたくない！という方にとっては治療法が限定されてしまうというは大きなデメリットになりそうです。

人目が気になる

AGAによる薄毛の悩みを抱えている方はメンタル的にも傷を負っていることがあります。自分が悩んでいることを人に知られたくないと思っていますし、治療にために病院に通っていることも公表したくないものです。

一般病院の皮膚科でも薄毛治療を受けることができますが、その際は一般患者と同じ空間で問診票に記入し、診察のための順番を待つ必要があるでしょう。もしかしたら風邪の治療のために来ていた知り合いにバッタリと会うかもしれませんし、一般患者の中で薄毛に関する問診票に記入することに躊躇いを感じるかもしれません。

専門家による視診の際には自分が不安に思っていることや疑問に感じていることを素直に相談する必要がありますが、外的要因によって緊張してしまい、うまく相談できない可能性もあるでしょう。

AGAによって心に傷を負っている方にとっては人目が気になることは大きなデメリットになるかもしれません。

AGA専門クリニックでの治療法

AGA専門のクリニックでは、できるだけ短期間で薄毛を改善できるように治療が行われます。

基本的には薄毛治療薬の処方が行われ、どのくらいで効果が現れるのか症状を確認しながらの治療になるでしょう。専門のクリニックで使用されている薄毛治療薬について詳しく解説します。

ミノキシジル成分で頭皮の血行促進！

厚生労働省によって認可されているミノキシジルは頭皮の血行を促進させ、発毛・育毛効果を高めるうえで効果的です。

ミノキシジルには育毛剤のように外用薬として使用するタイプと内服薬として使用するタイプがあります。外用薬よりも内服薬の方が全身の血行を促進を促進させることができるので効果的といわれています。

タブレットタイプのミノキシジルはインターネットを介して個人輸入することで購入できますが、安全値以上の成分が配合されていることもあり、副作用のことを考えるならお勧めできません。

海外認可のミノキシジルタブレットには日本で認可されているものよりも高濃度のものがありますが、高濃度のものを服用すれば必ず髪が生えるというわけではありません。

高濃度のものを服用すればその分副作用が強く出る可能性が高くなります。育毛も大切ですが体の状態を維持する方が重要ですから、購入に関しては十分に注意しましょう。

ミノキシジルを飲むと体毛が濃くなる?!

ミノキシジルを服用すると全身の血行が促進されるため、体毛が濃くなる副作用が出ることがあります。すね毛や胸毛が濃くなって驚かれる方が多いようですが、大抵の場合ミノキシジルによる副作用と考えていいでしょう。

また、頭皮の痒みや頭痛、吐き気などの症状を感じる方もいるようですが、これらは頭皮への血流が急激に促進されることに伴う副作用と考えられます。服用すると必ず副作用が
出るわけではなく、体質や体調によっても変わってくるようです。ミノキシジルを服用して急激な変化が起きた場合はすぐに専門医に相談するなどの処置が必要です。

また、万が一副作用が出た時にはどうしたらいいのか事前に相談しておく必要もあるでしょう。

プロペシアで5αリクターゼの生成を抑制

AGAを根本的に治療するためにはジヒドロテストステロンの生成を抑制する必要があり、そのためには5αリクターゼの発生を抑え込む必要があります。

プロペシアには5αリクターゼの発生を抑制する効果があり、ジヒドロテストステロンとの結合を阻んでくれます。そのため、プロペシアは前頭部や頭頂部の薄毛に有効といわれており、AGA専門のクリックで処方される代表的な治療薬になっています。

プロペシアを服用してから半年～1年程度で何らかの効果が現れると考えられており、抜け毛の減少や発毛効果が実感できるかもしれません。

サガーロ

専門のクリニックでAGAと診断された場合、最初はプロペシアが処方されるでしょう。半年から一年程度プロペシアを服用したものの効果が出なかった場合、サガーロが処方されるかもしれません。

サガーロはプロペシアよりも効果性が高いといわれている薄毛治療薬で5αリクターゼの発生を抑制してくれます。5αリクターゼには二つの型がありますが、サガーロは両方の型にアプローチしてジヒドロテストステロンの生成を抑制します。

プロペシアもサガーロも医薬品のため、使用方法を誤ると大きなトラブルに発展する可能性があります。信頼できる専門医の診察を受けたうえで使用するようにしましょう。

AGA治療にかかる費用

AGA治療には健康保険が適用されないため、高額医療になる可能性があります。また、AGA治療は短期治療ではなく、長期間の継続治療が必要になります。そのため、前もって治療にかかる費用を見積もっておくことは大切です。

フィナステリド成分 プロペシアの費用

フィナステリド成分を含むプロペシアはAGA専門のクリニックで一般的に使用される治療薬ですが、価格は5,000円から8,000円前後が相場のようです。プロペシアは5αリクターゼに直接働きかけ、ジヒドロテストステロンの影響を抑制してくれます。

5αリクターゼはⅠ型とⅡ型に分類され、プロペシアは5αリクターゼⅡ型に働きかけてくれます。AGAに大きな影響を与えるのは5αリクターゼⅡ型といわれていますから、月々10,000前後でAGAを効率よく治療できるでしょう。

専門クリニックによってはオリジナルのフィナステリド成分を配合した治療薬を処方してくれるところもありますから、価格を比較して自分の経済力に見合った治療法を選びましょう。また、できるだけコストパフォーマンスを抑えたい方にはプロペシアのジェネリック製品を使用するという方法もあります。

プロペシアのジェネリック

2015年にファイザー製薬がプロペシアのジェネリック製品の販売を開始し、プロペシア治療薬の使用率が高まっています。

その後、東和薬品や沢井製薬、クラシエ製薬などもジェネリック製品の販売を開始しており、薄毛治療業界でのプロペシアの利用率を考えると、今後もプロペシアのジェネリック製品が増えていくことが予想されます。

デュタステリド成分 サガーロの価格

サガーロにはデュタステリドという5αリクターゼに働きかけてくれる成分が含まれていますが、価格は8,000円～10,000円程度のようです。プロペシアよりも高い価格設定になっているため、最初はプロペシアで様子を見て効果がない場合、サガーロに切り替える人も多いようです。

デュタステリドには5αリクターゼⅠ型・Ⅱ型両方に働きかけ、5αリクターゼの生成を抑制するという特徴を持っており、プロペシアよりもAGA治療効果が高いといわれています。

プロペシアよりも少し割高になりますが、最初から高い効果性を期待してサガーロの処方を希望する方も増えているようです。時間を無駄にせず、できるだけ短期間で治療したいという方にはお勧めです。

ミノキシジル

血管を拡張させることによって血流を促進させ発毛を促すミノキシジルは8,000円～10、000円程度で販売されています。先のサガーロと似た価格設定になっており、頭皮の血行不良が懸念される方に愛用されています。

ミノキシジルはプロペシアやサガーロと併用することもできるため、AGAの進行が進んでしまったものの薄毛治療を諦めたくない方のなかには、プロペシアを服用しつつミノキシジルを使用することもあるようです。

ミノキシジルは内服薬だけでなく外用薬としても使用されています。処方される濃度によっても異なりますが、7,000円～14,000円程度で販売されており、市販のミノキシジル外用薬よりも濃度が濃いため、高い効果が期待できます。

ミノキシジルにジェネリックがない理由

ミノキシジルにジェネリック製品が理由はミノキシジルが一般用医薬品に分類されているからです。医薬品には医療用医薬品と一般用医薬品の二種類がありますが、ジェネリック製品は医療用医薬品にしか存在しません。そのため、ミノキシジルにはジェネリック製品がなく、少し高めの治療薬となってしまうのです。

育毛剤による治療

育毛剤には頭皮環境を整えてくれる成分が配合されているため、薄毛治療薬と併用することで育毛効果を実感できるかもしれません。インターネットで販売されている育毛剤の平均は6,000円～10,000円程度ですが、継続的に毎日使用する必要があるため、ある程度の経済力が必要になります。

医薬部外品の育毛剤には育毛治療の即効性は期待できず、現状を維持する程度の効果性になるでしょう。また、プロペシアやサガーロなどの厚生労働省によって認可された治療成分は配合されておらず、AGAの根本的な原因であるジヒドロテストステロンの抑制は難しいでしょう。

そのため、育毛剤のみではAGAを根本的に治療することは難しく、やはり専門のクリニックで処方される治療薬の使用が必要になるでしょう。

AGAを相談するなら専門のクリニック！

AGAを本気で治療したいと思うのであればAGA専門のクリニックがおすすめです。AGAは進行性の薄毛ですから、いろいろな病院を転々としているうちにも症状は進んでいくでしょう。

早い段階でAGA専門のクリニックを受診して効果的な治療薬を使用することによって、A薄毛を治療できる可能性は高くなるでしょう。