AGA・薄毛のお悩みを解決

肥満は薄毛の原因に!?肥満と薄毛の関係性と対策

肥満は薄毛の原因に!?肥満と薄毛の関係性と対策

肥満と薄毛は本当に関係があるの?

肥満と薄毛には直接の関係がない

太った状態が健康によくないとよく言われていますが、肥満だからといって薄毛になることはありません。そもそも、肥満とは脂肪が多くその分体重が増えている状態に過ぎませんから太っている=不健康というわけでもないのです。

もちろん、肥満であることが病気のリスクを高める点は間違いありません。でもネット上の肥満=薄毛は論理の飛躍が大きいように思います。

太ると血中に脂肪が増える?

髪の毛の成長に血液が欠かせないことから、「肥満だと血液がドロドロになって血流を悪くする」という説が流れています。確かに血中の中性脂肪が増えることは健康によくないし血液ドロドロの状態に関わるでしょう。ところが体脂肪が多い=中性脂肪が多いというわけではありません。

それどころか健康状態がよければ肥満なのに血液サラサラという人までいます。他には赤血球が硬くなっていることや、血小板が凝固していること、水分不足もドロドロ血液に関わっています。

痩せていても脂肪やコレステロールの多い食生活をしていると血中の中性脂肪が増えることに気をつけてください。特に気をつけるべきはインスリン不足によって中性脂肪を消費できず高血糖によって赤血球の柔軟性が落ちてしまう糖尿病の人です。

汗と頭皮環境、薄毛にそこまで関係があるのか?

次に「肥満の人はベタベタした汗をかくから頭皮トラブルが起き、薄毛になる」という説があります。確かに肥満の人は脂肪がたまっているから汗にも皮脂が多く含まれていそうですね。

しかし、こちらも安易な妄想です。まず汗のベタベタは基本的にミネラルが原因です。汗腺がうまく働いていない人は汗腺に流れ出たミネラルを再吸収できず体外に出てしまいます。そのため汗の水分量が少なく蒸発しづらくなり、ベタベタになります。

皮脂については乾燥肌を補おうと誤作動を起こしている場合と男性ホルモンのバランスが乱れている場合に多くなります。思春期にあぶらとり紙が必要だったのもホルモンバランスの問題だったというわけです。このように「肥満だから油っぽい汗をかく」というのは真実ではありません。

次に頭皮トラブルと薄毛についてです。ベタベタの汗が残るとそこに細菌が繁殖して頭皮に炎症を起こしたり活性酸素を発生させたりします。この状況を放置するとフケ、かゆみ、毛包炎を引き起こします。

しかし頭皮トラブルで薄毛になるという問題に関しては、科学的根拠が不十分です。なぜなら髪の毛は血液から送られる酸素と栄養で成長しているから。頭皮の炎症と薄毛は関係ないし皮脂で毛穴が詰まっても問題なく酸素を供給できます。

頭皮ケア用のシャンプーはあくまで頭皮トラブル改善に使ってくださいね。

内臓脂肪は健康によくない

肥満でも内臓脂肪がつくタイプは健康によくありません。脂肪がつくということはそれだけ働きを邪魔されるからです。特に髪の毛のことを考えるなら大事にすべきは肝臓です。

肝臓はエネルギーの貯蔵や毒素の無害化を行なっている部分ですが肝臓に負担がかかると肝臓でのエネルギー消費が大きくなって髪の毛を育てるエネルギーが不十分になるかもしれません、肝臓で処理しきれなかった毒素が体内を巡ることも問題です。今現在肥満で悩まれている方は、内臓に気をつけましょう。

肥満になりやすい生活が薄毛を招く

このように肥満=薄毛というわけではありませんが肥満になりやすい生活は薄毛のリスクを高めます。このような生活をしていないか気をつけてください。

高カロリー高コレステロールな食事

高カロリー高コレステロールな食事は血中の中性脂肪を増やすし、悪玉コレステロールと言われるLDLを増やす原因にもなります。LDLが増えすぎると体内で消費しきれず酸化してしまいます。

この酸化した悪玉コレステロールを白血球が取り込むと動脈血管内で固まって細胞の一部になってしまいます。これが蓄積すると動脈にプラークという盛り上がりができて血管が狭くなります。動脈そのものも硬くなって動脈硬化になります。動脈硬化は太っていなくても発症する点に気をつけてください。

飲酒・喫煙

飲酒と喫煙は体に負担をかけることから、代謝を悪くします。その結果として肥満のリスクを高めます。また、飲酒喫煙に際限がない人は健康意識が低いために肥満リスクが高まるという説もあります。

薄毛に関していえば、飲酒は肝臓に負担をかける点で間接的によくないしタバコについては一酸化炭素が赤血球をダメにするので是非とも止めるべきです。

ストレス

ストレス発散のために食べてしまうことは肥満を招きます。食べる以外のストレス発散方法を探しましょう。食べる量があまりに多いと臓器に負担をかけ代謝を悪くします。

痩せたら髪が生えた?明日のための肥満対策

肥満対策の基本はデトックスと代謝向上

カロリーを消費するためには筋肉を増やすことが有効です。運動で脂肪の分解を促すのも良いでしょう。しかし、長期的な肥満対策をするならそれ以上に痩せやすい体づくりが必要です。

そこで着目すべきは内臓です。内臓は筋肉の倍以上エネルギーを消費しているので筋トレよりも内臓の機能を取り戻すことがカロリー消費につながります。そして昭和後期の摂取カロリーと現代の摂取カロリーには大した差がありません。それなのに肥満が話題になっているのはカロリー以外の理由があるはずです。

内臓を休ませよう

内臓を鍛えることはできませんが、内臓を休ませることで本来の働きを取り戻すことは可能です。普段の食事でどれだけ内臓を使っているか、考えたことはありますか?肉、脂っこいもの、甘いものをたくさん食べている人はそれを消化するだけで精一杯かもしれません。

そして腸内にはそれらを餌にする悪玉菌が増えていることでしょう。腸内の悪玉菌は硫化水素をはじめとする有害物質を出して悪さをします。このような状態ではいくら食事制限や運動をしたとしても脂肪を燃焼させることも老廃物を代謝することもできません。

内臓を休ませるためには消化の良い食べ物を積極的に選ぶことです。野菜や魚介類、そしてご飯を中心に食生活を組み立てていきます。

余分な老廃物を体外に出そう

そして余分な老廃物を外に出すことも肥満対策では大事です。どうやら脂肪細胞には脂肪以外の老廃物もたまっているようで、それを体外に出すことをデトックスと言います。デトックスの科学的根拠は諸説ありますが、体重変動するということは体内で脂肪燃焼以外の何かが起きていると考えるしかありません。

ちなみに運動は脂肪の分解に役立つ他、血の巡りを良くする効果があります。また、汗でジヒドロテストステロンが排出される効果もあるようですがあまり期待しないほうが良いでしょう。

無理なダイエットは控えること

無理なダイエットは肥満対策にも薄毛対策にも逆効果です。体が飢餓状態になって食べ物を求めるし、栄養が体に吸収されやすくなります。したがって一時的に急な食事制限をするとリバウンドしやすい体になります。

また、エネルギー量が少ないということは食べ物の消化、エネルギー代謝が十分にできないことを意味します。栄養不足は薄毛の原因となるのでダイエット中も最低限のエネルギーと亜鉛や鉄をはじめとするミネラル、ビタミンB群をはじめとするビタミンをしっかり摂りましょう。

薄毛は原因に合わせた対策を

薄毛は病院で治療できる

薄毛は何らかの原因で髪の毛の成長を妨げられた時に発症します。薄毛対策はその原因に合わせたものを選択できれば効果を発揮しやすいです。

こちらでは肥満改善だけでは対策が難しい薄毛について紹介します。薄毛の治療はAGAクリニックで受けましょう。

肥満も薄毛も健康な生活が対策になる

まず健康な生活が対策となる点は肥満と同じです。髪の毛の成長に必要な栄養が不足していたり、不規則な食生活で髪に栄養が行き届かなかったり、ストレスで頭皮の血行が悪くなったりということが薄毛に関わるのです。

とくに原因が特定できない場合もAGAクリニックで生活指導を受けられます。

AGAは薬での治療が必須

AGA(男性型脱毛症)はジヒドロテストステロンが発毛の邪魔をする脱毛症で、進行すると髪の毛がやせ細り最終的には前頭部と頭頂部の髪の毛が生えなくなってしまいます。

ジヒドロテストステロンはテストステロンが5αリダクターゼと反応して作られることから、5αリダクターゼの働きを阻害することが解決方法となります。5αリダクターゼの量は遺伝に左右されるため一時的に止めるしかありません。使用する薬はプロペシア・またはザガーロです。

AGAは男性特有の脱毛症で、日本に1000万人の患者がいると考えられています。

女性の薄毛はホルモンバランスの見直しが効果的

女性は女性ホルモン優位のためAGAにはなりません。その一方で女性ホルモンのエストロゲンが発毛を司るためホルモンバランスの乱れで薄毛になってしまいます。女性の薄毛はパントガールでの栄養補給とホルモンバランスの調整によって対策します。

女性は男性と異なり「遺伝で絶対に薄毛になる」ことはありません。ホルモンバランスは太っている・痩せているとは限らないので心身ともに適度を心がけましょう。無理なダイエットでホルモンバランスが乱れては元も子もありませんね。

円形脱毛症

円形脱毛症は免疫細胞の攻撃で毛根がダメージを負うものです。短期間に大量の脱毛が見られる点で特徴的です。円形脱毛症の対策は免疫細胞の抑制です。局所免疫療法やステロイド剤の塗布が一般的です。

ここで紹介した3つの原因と対策は全て肥満と関係がありません。それどころか肥満を原因とする薄毛は全体のごくわずかであることをご理解ください。

肥満と薄毛が気になったらクリニックへ相談を

体重や体脂肪率は健康状態を表す一つの指標です。しかし、脂肪を減らしすぎたことによって処理できない毒素が腎臓に負担をかけたり過度のダイエットがホルモンバランスや精神状態に悪影響を与えたりすることは却って健康を損ねます。

肥満とは脂肪が多い状態に過ぎず血液ドロドロとも皮脂の過剰分泌ともあまり関係がないのが現状です。肥満が気になるときは内科へ、肥満と薄毛の関係が気になるときはAGAクリニックへ行きましょう。

特に「前頭部から頭頂部にかけての薄毛」「血縁者に薄毛の人がいる」「生え際に産毛が目立つ」場合は肥満と関係なくAGAの疑いがあります。